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日記20200620-21
いろんなことに怒ったり呆れたりしている人たちがFaceAppなんてアプリで自撮りして楽しそうに暇つぶしててみっともないと思う。FaceAppはかつて「人種切り替えフィルター」なるものも搭載していて怒られたらしいけど、人種も性別も節操なくぽちぽち変えて遊んで楽しいですか。日々の弛まぬ努力の結晶としての自撮りを今こそありがたがろう。
日常の苛立ちの30%はSNSから摂取していて時間が勿体ないのだけれど
日記20200618
最近、登降園時に歩いてくれなくなったので、今日は久しぶりに娘をベビーカーに乗せた。いつも家を出てすぐに僕の正面に回りこみ両手を上げて「抱っこ」と言う。かわいいけど、暑くてしんどい。保育園に行くときは、さすがにマスクをしているので、なおのこと暑い。ベビーカーに乗せようと娘を持ちあげたときの重たさが、昔とは違っていた。たった2週間くらい前まで、毎日この動作をしていたのに。抱っこしようとして抱きあげるの
もっとみるなぜインターネットで日記を書くのか
「今、日記がアツい」とか言われるようになって久しい。ノートに記して机の鍵付き引出しにしまうタイプの日記ではなくて、インターネットに書くタイプの日記。
紙の雑誌をやめ、noteでの有料配信に移行した「テレビブロス」でも、日記特集があった。そのリード文は、「なんだか今、めちゃくちゃ日記が読みたい」と始まり、次のように続く。
きっと一生に一度レベルであろう、この特殊な状況下で皆どう過ごし、どんなこと
日記20200615
「見えないことは、存在しないことではない」
運転免許の更新に行った。講習で流されたビデオから聞こえてきたのが冒頭の言葉。コロナ対策でドアも窓も開け放たれた暑い部屋でぼうっとしていたけれど、唐突な箴言に目が覚めた。五感と想像力を研ぎ澄まして生きていきたいですね。僕はもう5年はハンドルを握っていない、11年前に免許を取って以来、運転回数は30回未満のペーパードライバーです。
そういえば免許更新に行
日記20200614
友人とランチに行く約束をしていた妻から「いろいろあり、ランチは流れましたので帰ります」とLINEがあったのは12時ちょうどで、妻はほんとうにすぐ帰ってきた。むくれている。何があったのか訊くのも憚られるほど、気が立っているようだったので、そうっとしといたら、ふっと話しはじめた。
「店の前でスマホ見たらLINE来てて『行く予定だった店、さっき電話したら予約でいっぱいだった。どうしよっか』って。でももう
日記20200612
昼食、妻が「鳥手羽元のお酢煮」の煮汁で作ったラーメンめちゃくちゃ美味しくてたまげた。ほのかな酸っぱさが新鮮だった、今いちばん好きなラーメンは、妻の作る「鳥手羽までのお酢煮」の煮汁ラーメンだと言い切ってしまおう。美味しかったなぁ〜。
6月から再開した保育園だが、とりあえず週3回の保育から始めてる。感染が心配というよりは、保育園への配慮のつもり。娘は火曜と金曜は自宅にいる。
心理的には、保育園を休ん
日記20200611
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が明日から公開されるので、同監督の前作『レディ・バード』を見た。噂通りの傑作だったので、文章も書いた。
レディ・バードには共感しっぱなしだった。人生ではじめて徹頭徹尾共感した映画の主人公は『勝手にふるえてろ』のヨシカだけれど、『レディ・バード』を10年前に見ていたら、『勝手にふるえてろ』を上回ったろうな。多分、レディ・バードのようになろうと決意し
グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』(2017)
走る車から飛び降りること冒頭、車中で母のマリオン(ローリー・メトカーフ)と口論になったレディ・バード(シアーシャ・ローナン)が、突然助手席のドアを開いて、走行中のトヨタ・カローラから飛び降りる。その瞬間、快哉を叫びたくなった。車中で親と喧嘩したら、たとえ自分の身が傷つこうとも、アスファルトに飛び降りるのが、ティーンエイジャーだ。
グザヴィエ・ドランの『マイ・マザー』(2009)という映画が好きだ
日記20200610(地元の友人)
地元の友人が、地元のライブハウスの閉店をインスタで惜しんでいた。
「我らの青春、ヒューマンステージがなくなるそう。(中略)ハイボール片手に思い出に浸るおじさん」
彼の青春のライブハウス、ヒューマンステージとやらに俺は行ったことがない。ラジオCMでしか馴染みがないんだよな、アジカンやブラフマン、エルレガーデンなどが来るライブハウスとして認識するのみ。那覇からは少し遠かったので、高校生までの僕には
日記20200609(登園、しめじ、冷やしうどん)
登園再開以降、晴れた日は、手をつないで歩いて送ることにしている。これまではずっとベビーカーに乗せていた。ラクだから。でも娘の歩くスピードもだいぶ早くなったし、体力もついてきたので、大人の足で徒歩5分ちょっとの保育園まで手をつないで歩く。
ビルとビルのあいだを歩いていると、娘が壁面に揺れるロープに気を取られていた。見あげると、命綱に揺られながら窓を掃除する男がいた。娘に上を見るよう促してから、お掃除
日記20200607
この土日は妻といっしょにNetflixで『愛の不時着』を見ていた。韓国の財閥令嬢で、自らも会社運営をしている女性が、パラグライダー中に竜巻に巻きこまれる。不時着したのは敵国・北朝鮮。彼女は第一発見者の軍人と恋に落ちていく……というラブコメなんだけれども、楽しく視聴している。日本に住む僕にとっていちばん近い外国の「戦争」が、ドラマの装置として機能しまくってることに、新鮮な驚きを覚える。近くて遠い、同
もっとみる日記20200605(二日酔い)
二日酔いだ。金曜日だから、家族で居酒屋に行って、帰宅後も飲んだ。妻が「レモンサワー飲み比べしよう」と何本も買っていて、2人でコップに分けながら飲んだら、自分がどれくらい飲んでるのか覚えられなくて、つい飲み過ぎてしまった。
眼窩が重い。左右のこめかみから頭蓋骨に沿ったアーチが崩れかけている。
小田嶋隆『上を向いてアルコール』では、アルコール中毒になるのに理由は要らないと書いてあった気がする。なんと