日記20200607

この土日は妻といっしょにNetflixで『愛の不時着』を見ていた。韓国の財閥令嬢で、自らも会社運営をしている女性が、パラグライダー中に竜巻に巻きこまれる。不時着したのは敵国・北朝鮮。彼女は第一発見者の軍人と恋に落ちていく……というラブコメなんだけれども、楽しく視聴している。日本に住む僕にとっていちばん近い外国の「戦争」が、ドラマの装置として機能しまくってることに、新鮮な驚きを覚える。近くて遠い、同じなのに違う、いっしょになりたいのになれない。70年近い休戦という特殊な状況の説得力がすごくて、没入しやすい。ふたりがどのような選択をするのか、そしてその選択は成就するのか、ほんとうに予測できない。しかし、第1話がどことなくファンタジー映画を思わせたのが皮肉で。『愛の不時着』はリアルな状況を題材にとってはいるけれど、やっぱりどこまでいってもファンタジー。ファンタジーが見せる希望もあれば、絶望もあるよな、と思ったりもする。
しかし、ちゃんとお金がかかっているようで、画面を見ているだけで満足できる。歯を食いしばりながら見ていた『全裸監督』のストレスが一年越しで解消されていく。
そして、横田滋さんの訃報にふれ、無邪気に楽しむのはやめようとも思った。
やっと折り返したので、来週中に結末にたどりつきたい。

ここ数日、川上未映子『夏物語』を読み、『愛の不時着』に着手したりと、長編に触れつづけてるので、なんだか現実がふわふわしている。

気づいたらいつもの夕飯の時間をとっくに過ぎていたので、今日は僕が急いで味噌汁と卵焼きを作って、妻と娘に出した。彼女たちがどう思ってるかは分らないけれど、僕は朝ごはんみたいか夕飯でも十分です。今日は、納豆があればもっとよかった。納豆はひきわりが好き。邪道っぽいけど、ひきわりのほうが米に合うと思ってる。

明日は妻が生姜焼きを作ってくれる予定なので、それはめちゃくちゃ嬉しい。夕飯が朝ごはんみたいでも全然いいんだけど、そりゃ妻の作ってくれる美味しいものを食べられたら嬉しいよ。


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