連載小説 星のクラフト 2章 #7
「わかっている範囲だが、さっきも言った通り、地球は0次元から21次元まである。そしてここは21次元だ。0次元で立体に見えていたものは2次元に見える。建物は絵画になってしまっただろう?」
司令長官はリオが部屋に持ち込み、壁に立て掛けている絵画を指した。
「あれは建物、そのものですか」
「その通り」
「建物を描いたもの、ではなくて?」
「ここでは絵画のように見えてしまっているだけだ。あれは事実として、君たちが存在していた建物だ。今ではもう、誰もいないが。ラン隊長の手腕で全員をこ