連載小説 星のクラフト 6章 #7
ガラスの板を完全に覆ってしまうと、クラビスはさらに林の奥へと黙って歩き始めた。インディ・チエムは枝から枝へと飛び移りながら、その少し先を行く。道案内しているのだろう。
「どこへ?」
「さっきの地下の建物の屋根の先に当たる場所へ」
「確か、そこにあるスイッチを押すとガラス天井が開くのだったね」
「今回、スイッチを押すつもりはありませんが、場所を教えておきましょう」
先を急ぐように飛ぶインディ・チエムを追いかけながら、クラビスはランを振り返り、微笑んだ。
似たような樹木が植