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退職までの出勤あと3日。障がい者支援と生活困窮支援。

連日、今までの行政保健師の仕事を振り返っております。
今後、保健師になりたい方、公務員の方、私の居場所づくりに興味を持ってくださっている方に、少しでも何か得ていただけるものがあると嬉しいです。
過去記事は、こちら。

「普通」という言葉は存在しないを知る

保健センターに7年勤め、福祉部門へ異動になり、8年目からは役場の勤務になりました。
人生の価値観が色々と変わる仕事をたくさんさせていただきました。
主に、障害福祉と介護予防、虐待対応の仕事をして、生活困窮の仕事がセットでついてくる感じでした。
大体、生活苦の相談がセットになっていることが多い。
やっぱり、お金に余裕がある人って、心にも余裕があったりするので、心を病んだり、家庭がうまくいかないっていうことが少ないんだなと感じました。
もちろん、例外の方もいらっしゃいますが…。

そこで、いろんな人に出会って、初期で気づいたのが、「普通」はその人の普通であり、万人の普通ではないこと。

足の踏み場のないお家、昼間もカーテンばっちりしめて真っ暗なお家、色々なお宅に家庭訪問もしましたが、その環境がその人の今にとっては、心地よく普通であること。
こちらの普通を押し付けてはいけないということ。

高齢者の人で、お風呂に週に2回しか入らないという人。
ケアマネさんが、毎日入ってほしいと言ってましたが、そもそも体も不自由な中、お風呂に2回は頑張って入っているのに、さらに求めちゃだめだし…みたいな。
その人の心地よさと、あなたの心地よさは違いますのよという。

人によって、人生のゴールが違う

保健センターにいるときは、言葉遅れの子、体重増加不良の子とか、目指すべきゴールが同じなんですよね。
人が違っても目指すべきゴールは、お話ができることだし、体重が増えること。

でも、福祉分野の仕事をし始めたら、みんなゴールが違う。
人生のQOLの価値観が違うわけです。
どういう生活だったら幸せなのかの視点が違う。
あくまで、私たち専門職、支援者は、その人の思いを支えるだけの人なので、人生
を作る人ではないんだなということが、専門職として大きな価値観の変容でした。

子どもの頃の家庭環境の大切さを目の当たりにする

精神障がいや知的障がいで手帳を持っている人の中に、本当は手帳がなくても生きていける人生だったのかも知れないのに…と悔やまれる人がいます。
育ちの問題が疑われる人です。

もう少し、教えてあげられていたら、お金の計算くらいできたかな。
もう少し、子どものときに失敗をたくさんしていたら、大人でこれくらいの失敗しても、そこまで落ちなくてよかったかなとか。

子育てにおいて、こういう子たちは、多少なりとも工夫の必要があるとは思うのですが、本来あるべき能力が活かしきれなかった大人をたくさん見てきました。

そういう家庭は、やはりご両親の力だけでは解決しません。
だから、第三者が早めに子どもさんに関わり、生きづらさを持つ大人を少しでも減らしていく必要があります。

あぁ、こういう子は、こういう大人になるんだなぁというのも目の当たりにしました。

保健センターで支援していた家庭、発達障がいの子が、福祉の分野でひきこもりの支援、不登校の支援が必要として再度お会いすることになります。
もう少し、あのとき子どもに関わってあげられていたら…と何度思ったことがわかりません。
その仕事が、これからやりたい居場所づくりに繋がっていることは間違いありません。

結婚、妊娠、産休、出産、育休、仕事復帰

ほぼ4年間、福祉部門の保健師として働き、その間に結婚、二人の出産をして続けて、3年11ヶ月の育休を取得し、復帰しました。

とにかく、子どもたちが五体満足で生まれてきたことに感謝感謝です。
仕事では、医療的ケア児や、出生時の分娩で脳性麻痺になってしまった子など、ほんとに様々なお子さんを知っていたので、ほんとにありがたい限り。
そんな感謝の中で、恵まれた環境で育児をしていたので、私は地域、仕事に貢献する使命があるなと勝手に思ってました。
育休中に、子育てサークルを立ち上げました。
お母さんたちが、少しでも子育てを楽しんでもらえるきっかけ、肩の力を抜けるお手伝ができたらなと思いました。
それを今でも、月一回継続中です。

そして、福祉部門に育休除き、トータル6年ほどいました。
私を保健師として、人として成長させてくれた6年間の勤務でした。
色んな人とも出会い、色んな専門家とも出会い、考えの幅も広がりました。

そして、コロナワクチンが始まるタイミングで、また保健センターに異動になりました。
この続きはまた明日〜。

あと3日の出勤。
本日も、時間を無駄にせず、仕事しまくっていきまーす!そうしないと、終わらない🤣ピンチです!
皆さんも充実した1日になりますよーに。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

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