ひろし

零れ落ちる一滴の水なんだな

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零れ落ちる一滴の水なんだな

記事一覧

『卍ルが溢れる夜に卍て』

『卍ルが溢れる夜に卍て』 聞いて。 私自身、安心するから私の物語を聞いて。昨日の夜から卍ルが溢れてきてて。私の箱庭の中で卍ルがくぱくぱそこはかとなく漂うようにど…

ひろし
1か月前

『わたしという他者の雑記と日記的圧倒的他者(あなた)たちについて』

『わたしという他者の雑記と日記的圧倒的他者(あなた)たちについて』  このたびの展示、『他者たちは(あなたたちは)』に併せて創作文まで展示できるのはありがたいなと…

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ひろし
4か月前

展示

ひろし
5か月前

おっさん姫にならされて -おっさん姫にならされたとて-

おっさん姫にならされて ―おっさん姫にならされたとて―     おっさん姫は夏に増え、秋に集結し、冬に解散する。  今夏はとても長く、おっさん姫が大幅に増員され…

ひろし
7か月前

自己表現について考えてみた。

 自己表現について考えてみた。  (前置き)何か小説を書こうと試みてもだめで、絵を描こうとしてもうまくいかないのもあって、エッセイ的な個人的記述を残そうと思った…

ひろし
10か月前
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『大竹伸朗展を見てきた』

『大竹伸朗展を見てきた』  2023年5月30日、愛媛県松山市にある愛媛県美術館で開催されている大竹伸朗展を見てきた。氏の作品展を見るのは何年ぶりだったのか調べてみる…

ひろし
10か月前

お久しぶりです。2019年に書いてたっぽいボツ作品です。タイトルは『ミスゼンシンキョウ』らしい。

『ミスゼンシンキョウ』 朝がやってきてどうして私はくっきり映る自分のマン筋みてるんだろう。仕事行かないで、何してんだろう? 最近、ちょっと嫌なことありありで、全…

ひろし
11か月前
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久しぶりやんなあー。『キムガーダシアンのお尻が好きだ(仮題)』というものを書いてます笑公開して後悔したいなあ笑。笑うでな。

ひろし
1年前
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『豪雪の真冬の日』

「豪雪の真冬の日」    豪雪の真冬の日。  今日が一体何月何日なのか僕にはよく分からない。別段、知ろうとも思わない。年末だということはかろうじて察知できる。体…

ひろし
1年前
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余生5 これからのこととか、この花を見ていたら、ぞ。のこととか

 良き良き彼氏会  イチャイチャ彼氏会から見晴らしがよくなった良き良き彼氏会という新体制になっておよそ半年が過ぎた。だ。  イチャイチャ彼氏会というイチャイチャ…

ひろし
1年前
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余生4  後藤と一緒の第三の目で視る光景

 学生の頃からの趣味でルーズリーフに箇条書きで幸福論文的私的解釈を書き殴ってきた。幸福になるにはどうすればいいのかというシンプルな自己啓発だ。駄目元で、"座って…

ひろし
1年前
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『ゴム旅行』⑧近藤ゆめの夢

⑧近藤ゆめの夢   近藤ゆめが女学生だった頃、一学年上の歳上の男と交際していた。満開の桜の樹の下で告白され、真剣交際をしていたが夏の終わりには交際に終止符を打…

ひろし
1年前
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『ゴム旅行』⑦朝がやってきて、近藤ゆめが起床

 ⑦朝がやってきて、近藤ゆめが起床  僕は何を言えばいいんだろう。 まずは、何かを言うべきなんだろうけど、言いたいことは特にない。もっと言えば無言で日が昇る迄…

ひろし
1年前
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『ゴム旅行』⑥ビッグママの死の顛末

⑥ビッグママの死の顛末  マンションの最上階に住む一人暮らしの女が日付けの変わった深夜三時、煙草を吸おうとベランダに出た。 外は雨脚が強く、柵の手摺りに弾く雨…

ひろし
1年前
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-あゆ-伝説の記録-

ひろし
2年前
3

なし

ひろし
2年前
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『卍ルが溢れる夜に卍て』

『卍ルが溢れる夜に卍て』

聞いて。
私自身、安心するから私の物語を聞いて。昨日の夜から卍ルが溢れてきてて。私の箱庭の中で卍ルがくぱくぱそこはかとなく漂うようにどんより揺蕩ってて。聞いてて。まだ聞いてて。卍ルってなんなの?って聞こえる。言わせないで。私を卍て。
私の箱庭の中でパラパラを踊るおじさんがいて、とても可愛い、手のひらに乗るサイズのおじさんなのね。レザージャケットを着てて人差し指で頭を摩っ

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『わたしという他者の雑記と日記的圧倒的他者(あなた)たちについて』

『わたしという他者の雑記と日記的圧倒的他者(あなた)たちについて』

『わたしという他者の雑記と日記的圧倒的他者(あなた)たちについて』

 このたびの展示、『他者たちは(あなたたちは)』に併せて創作文まで展示できるのはありがたいなと思って気合が入っていたけれど、面白いくらいに何も出てこない。どうすればいいんだろうと頭を抱えていたところ、折角なので本展のテーマと連想するようなものを書こうと決心しました。   

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おっさん姫にならされて -おっさん姫にならされたとて-

おっさん姫にならされて ―おっさん姫にならされたとて― 

 

 おっさん姫は夏に増え、秋に集結し、冬に解散する。

 今夏はとても長く、おっさん姫が大幅に増員されたかというとそうでもないらしい。やはり単純に気温が高くおっさんが姫になるバイタリティの低下と夏バテによるものらしい。明確な年齢制度はないけど高齢だからね。そもそもおっさん姫の定義だが、女装ってだけのありきたりなものじゃないんだ。まあそ

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自己表現について考えてみた。

 自己表現について考えてみた。

 (前置き)何か小説を書こうと試みてもだめで、絵を描こうとしてもうまくいかないのもあって、エッセイ的な個人的記述を残そうと思った。

 そんな出来もしない小説や絵画なりには程度はあれど、自己表現がつきものだ。表現のない無機質な表現もまた表現だと思うし。
 自分にとっての表現とは何か(自己表現)について書いていき、言語化してみて見えるものがあればという願望も込めて、

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『大竹伸朗展を見てきた』

『大竹伸朗展を見てきた』

 2023年5月30日、愛媛県松山市にある愛媛県美術館で開催されている大竹伸朗展を見てきた。氏の作品展を見るのは何年ぶりだったのか調べてみると、2013年に見た高松市の丸亀でみたニューニュー展でおよそ10年経っていた。
 早速ざっくりと幼稚な感想なんだけど、大竹伸朗の作品群は一番好きだ。
 初めて氏の作品展を見たのは20歳、当時美術専門学校在学中だった。今はなきキリンプ

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お久しぶりです。2019年に書いてたっぽいボツ作品です。タイトルは『ミスゼンシンキョウ』らしい。

『ミスゼンシンキョウ』

朝がやってきてどうして私はくっきり映る自分のマン筋みてるんだろう。仕事行かないで、何してんだろう?
最近、ちょっと嫌なことありありで、全身鏡の前でまじまじと自分を観察するのが趣味になってたんだけども、知らんうちに朝から自己陶酔してた。職場にTERUしなきゃだけど、いいよね?彼氏とまったりしとこうと思うの、今日は。
おっきして排尿して、かれこれ一時間近く全身鏡の前にいる。ど

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久しぶりやんなあー。『キムガーダシアンのお尻が好きだ(仮題)』というものを書いてます笑公開して後悔したいなあ笑。笑うでな。

『豪雪の真冬の日』

「豪雪の真冬の日」

 
 豪雪の真冬の日。

 今日が一体何月何日なのか僕にはよく分からない。別段、知ろうとも思わない。年末だということはかろうじて察知できる。体調が芳しくなく、ウイルスに侵されているかもしれなかったが、動けないほどではない。

 かじかむ指で自動販売機の釣り銭の忘れ物を百箇所くらい歩き回って調べ、総額が百円になったのでコンビニに入ってブタメンを買った。店員が割り箸を添えてくれな

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余生5 これからのこととか、この花を見ていたら、ぞ。のこととか

 良き良き彼氏会

 イチャイチャ彼氏会から見晴らしがよくなった良き良き彼氏会という新体制になっておよそ半年が過ぎた。だ。
 イチャイチャ彼氏会というイチャイチャを効果的に存分に誘発させる会からイチャ感を抑え気味気味にした良き良き彼氏会に移行して今はビジョンが鮮明に見えて、見えて、見えすぎてきた。だ。以前話した「この花を見ていたら、ぞっ。」というイチャ映像作品にも着手していて、和君が主演なんだ。和

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余生4  後藤と一緒の第三の目で視る光景

 学生の頃からの趣味でルーズリーフに箇条書きで幸福論文的私的解釈を書き殴ってきた。幸福になるにはどうすればいいのかというシンプルな自己啓発だ。駄目元で、"座って読んでも橘出版"という謳い文句で有名?な出版社、橘出版に持ち込みに行ったんだ。代表取締役社長の橘が直々に読んでくれて、けっこう気に入られた。すぐに形になる訳ではないみたいだが、どうやら出版にまでこぎつけそうなんだ。出版が確約すると、記事漏洩

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『ゴム旅行』⑧近藤ゆめの夢

⑧近藤ゆめの夢

  近藤ゆめが女学生だった頃、一学年上の歳上の男と交際していた。満開の桜の樹の下で告白され、真剣交際をしていたが夏の終わりには交際に終止符を打たれた。突然、もう会えないと下校時に言われたゆめは納得がいかなかったので、帰宅してから自転車で男の家まで全速力で漕いで向かった。偶然にも男の家の前に着くと、男は家の門から出てきており、ゆめの顔を真っ直ぐに見つめた。男は何故か衣服を着用し

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『ゴム旅行』⑦朝がやってきて、近藤ゆめが起床

 ⑦朝がやってきて、近藤ゆめが起床

 僕は何を言えばいいんだろう。
まずは、何かを言うべきなんだろうけど、言いたいことは特にない。もっと言えば無言で日が昇る迄こうしてたい。さめざめ濡れてたい。今、僕の眼から涙は出てないけど、あともうちょっとこのまま放っといてくれたら、出るかも。なんか、恵の雨なんだよ、僕にとっては。
 頭の中のもやもやがミストサウナ状態になって脳みそがふやけて、脱皮しそうな

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『ゴム旅行』⑥ビッグママの死の顛末

⑥ビッグママの死の顛末

 マンションの最上階に住む一人暮らしの女が日付けの変わった深夜三時、煙草を吸おうとベランダに出た。
外は雨脚が強く、柵の手摺りに弾く雨粒に少しだけマリメッコの花柄のパジャマを濡らしながらも慣れない手つきでライターで煙草に火を点けようとしている。普段は非喫煙者の女は昨晩、仕事後の送別会の帰りにタクシーを拾おうとした途中にあった煙草屋で、生前父が吸っていた銘柄の煙草を買

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