2024/8/11日曜日

2024/08/11日曜日

 昼過ぎまで眠った。
 相変わらずマクドにいこうかとも思ったけど、去年買って一度も着ていないロンTを昨夜ひっぱりだしていて、着たいな、と見ていたのでこいつを着てどこかに出かけようと思っていた。マクドにはいかず、しばらく家に居た。
 すこしの時間のつもりがバナナや菓子を食べて安定の項垂れタイム。部屋もそうじしなければならないと思いつつ、帰ってきてからやろうと机上にあるゴミをゴミ袋に入れただけ。洗濯も回しつつ再びゆっくりしていた。    
 シャワーを浴びて着替えた。ロンTも着た。今夏初の短パンを履き昨日買った靴下とキャップも合わせたいな、と思い、ただ今したい服装に着替えた。昨夜からほんのり近鉄電車に乗ろうと企んではいたが、目的はなく何処かの駅で降りて本を読むくらいのアバウトな旅にしようとしていた。藤井寺だ!と脳がダーツを投げたところへ行こうとしていた。
 通勤で使っているJRの駅まで行くのも億劫で徒歩二分でいけるバス停までの時間を調べるとあと15分くらいあったので換気扇の下で喫煙。したはいいが灰皿の中の煙草の火がきえていないんじゃないかと不安症発症し、なんか動けなかった。指に水をつけて、ピッピッピッと灰皿にかけたりしていたらバスの時刻まで約3分で急いで玄関を出た。走って向かうと丁度バスは来て、乗車した。蹴り上げた足のキックスはニューバランスを履いていた。ガシャガシャした格好だけど、ファッションは自由だ、というテーマにでもしておこう。
 あべの橋に着いて、近鉄電車に乗り込む。  
 藤井寺まではあべの橋から準急で二駅、遠くもなく、近くもない距離はすべての関係に良好を保てるのではないか、などと意味不明な思いを馳せる。要するに、あんまり遠いとこまでいくのもただしんどかった。
 藤井寺に着くと出口が二つあり、適当に降りたら、モスが見えた。即、入りたーいと女子風になったので、入店した。そう、この旅のゴールに、もう辿り着いたのだ。
 モスとコメダがある、という藤井寺の情報は事前に調べていた。ほんでちょっと駅前歩こうよ、と脳とおしゃべりしていたから、目的の半分は達成、カップ麺の具は入れたからあとはお湯を注ぐだけ、の段階まで来た。
 モスは都会にはない広さと雰囲気も星五点満点の空間。ここにきてよかった、と思えた。注文をしてから店員が拵えたら、けたたましい音がなってブルブル震えるアイテムも渡され、頼んだものが出来上がると、店内にそぐわないでかい音と振動がして、取りにいこうとしたら何故か持ってきてくれようとしていて店員とお見合い。好きです、僕の服装どう!?見て!な具合になって結局店員がテーブルに置いてくれた。安定のモスバーガーを頼んで食べた。うまい。
 友達とラインのやり取りをしていたら通話することになり、通話。田舎いいっすね、いいよね、みたいな話をしたが、後でわかったが住んでいるところより、藤井寺氏は元気に栄えていた。だからやっぱ俺はここのモスにこれたことがよかった、ただそれだけでよかったのかもしれない。遠く離れてそばにいてほしい、藤井寺氏。多くは望まないからまた来たいなあと思いながら息をしていた。モスで読書はせず、ちょっと歩こうかなとカップ麺にお湯を注ぎに。もうインスタント旅が完成すると思うとさみしくも感じ、1枚だけコンビニから写真撮影。そういえばコンビニの前に灰皿があった。ちょっとした田舎のいいところは未だコンビニに灰皿が設置されているところ。
 で、てきとうに歩こうとしたけど、駅に戻って反対の出口から出たら思いのほか栄えていて、イオンやら王将やらコメダもあった。使用している銀行のATMで金を下ろしドラッグストアで買い物、この近辺に住みたいと思いながら歩いて、カップ麺完成。藤井寺ひろしになりたい。
 喉は渇いていなかったけど、コメダさんへ。要するに電車に乗ってどこかで座れてコーヒー飲めたらええ、みたいな旅だ。
 あまり帰宅時間が遅くなるのも違うと思い、1時間タイマーを合わせて読書。
 前々回くらいの芥川賞を受賞した九段理江氏の、しをかくうま、を読んでいる。芥川賞作品も売っていたが、とりあえずこれを。
 この作品も何かの賞を受賞したらしい。競馬実況アナウンサーの馬を敬する奇妙な?お話し、神は馬。というフレーズはなんだか納得。馬がいなければ社会というか、人間の営み全般、生活の繁栄はできていないのかもしれない。作家はラップとかもしているらしく、文体のリズムも好み。
 退店する前、トイレに行っておこうとトイレに向かうとほぼ同時にトイレに入ろうとする少年がいて、危うく少年と個室れション一歩手前。
 帰りの近鉄電車は行きより長く、遠く感じた。あべの橋から丁度バスが停車していたのでバスで帰ろうとしたが、何故か激混みしていてJRで帰宅。最寄りのスーパーで買い物。家でうどんとミニトマトをぽりぽり食べた。  
 インスタント旅行も悪くはなかった。

百円ください。お願いします。