久哲

少子高齢化が叫ばれる今、僕のような中途半端な年齢の歌詠みの居場所はどこだろうw  なら…

久哲

少子高齢化が叫ばれる今、僕のような中途半端な年齢の歌詠みの居場所はどこだろうw  ならば僕が走ろうか (半分ネタですが、半分本気)

記事一覧

なんと今頃!昨年の新聞歌壇掲載歌

各紙掲載日順です。全て 本名:久保哲也にて掲載されております。 『毎日歌壇』 加藤治郎さん選 2019年1月7日 留守宅のドアノブに ぷ と吊るされた回覧板が風のたび鳴…

久哲
4年前
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第65回 角川短歌賞 予選通過作品『惑星幻灯機』 久保哲也

「自販機の飲み物すべてあったかいする星人」がついにここまで 竜巻をほどいてゆけば中心は高い確率でシチュー鍋 芋があり食べられている世界中のつくろい物のあいまあい…

久哲
5年前
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2018年 新聞歌壇掲載歌一覧

投稿は全て 久保哲也でしています。昨年は一紙複数とか、同一日複数紙掲載とか派手さはないものの全国紙5紙、地方紙1紙で計42首掲載いただいております。感想などいた…

久哲
5年前
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古いものから自選30首

ツイッターでのフォロワーさんも増えたので、自己紹介も兼ねて古いものから30首自選してみました。なにぶん記憶だよりですので、表記が発表時と異なっているかも知れませ…

久哲
6年前
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連作「ハツナツ」(もしくは手裏剣ウミツバメ)

短歌研究2017年6月号 短歌研究 うたう☆クラブ の投稿より(短歌研究の6月号。お手持ちの方は、お暇なときに確認していただければ、メール指導等含めて、面白いか…

久哲
6年前

ネット考古学による発掘品(笑)

2005年短歌研究新人賞応募作 2005年である。(2度言いました) 緑雨の影響により(*は雑誌掲載首) 街中に緑が多く自生していることなどで深呼吸する 駅間の…

久哲
7年前
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第60回 短歌研究新人賞予選通過作『謝肉祭』

この時点で作者としての気づきも多々ありますが、感想などいただけるとありがたいです。(※印が掲載2首になります) 謝肉祭 火のことを言いたてるなら真冬日よ口内炎を…

久哲
7年前
5

某ヴィンチ短歌ください。没歌供養(連作風)

やはり、再利用しにくいので連作風にまとめてみました。感想などいただけると幸いです。ちょっと少ないので、即詠で足してます(笑) もしかして概念的なチョンマゲか二つに…

久哲
7年前
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某オカルト短歌供養(笑)

没でも再利用しにくいのよね。それなら、皆様に見ていただいた方が供養になるかと。ご感想などいただけると喜びます。 ☆お題『未確認飛行物体』 ああこれはトリックです…

久哲
7年前

うたの日 12月まとめ

下から発表順です。感想などいただければ、お年玉ください(は?) 一部、改作あり(🌹印は薔薇ゲット 今月は2首) 使えないガラスの靴へ真夜中に今年最後で最初の雪が…

久哲
7年前

今年の新聞歌壇まとめ

全採用歌20首。 毎日新聞へは、2月1日投稿開始 4選者11首掲載。 各新聞採用歌、選者ごとに上から掲載順です^^ ☆毎日歌壇  〇伊藤一彦さん・選 のびのびと…

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7年前
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記憶頼りの旧作自選集

切れぬ糸ゆえにあなたはひだまりの象牙細工のようにやさしい ガラパゴス島いちばんの椰子の木の上ではじまる夏雲の旅 怖いことそれは僕らの夕焼けが夜になってもまだここ…

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8年前
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うたの日 11月分

(一部、改作あり。下から発表順になります)  あたたかい水玉がいま君の目の涙腺という火からこぼれた  全わたし「あっ」と言わせた大賞はあなたの「今はフリー」宣…

久哲
8年前
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なんと今頃!昨年の新聞歌壇掲載歌

各紙掲載日順です。全て 本名:久保哲也にて掲載されております。

『毎日歌壇』
加藤治郎さん選 2019年1月7日
留守宅のドアノブに ぷ と吊るされた回覧板が風のたび鳴る

伊藤一彦さん選 2019年1月21日
バイト君からバイトさんまたクボちゃんへ時は流れて時給は同じ

伊藤一彦さん選 2019年2月4日
おそらくは昭和時代を覚えている犬はこの世にもういないこと

伊藤一彦さん選 2019年3

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第65回 角川短歌賞 予選通過作品『惑星幻灯機』 久保哲也

「自販機の飲み物すべてあったかいする星人」がついにここまで

竜巻をほどいてゆけば中心は高い確率でシチュー鍋

芋があり食べられている世界中のつくろい物のあいまあいまに

こんにちは凍ったバナナで打てるなら凍った羊羹でも打てる釘

雪原にケーキを用意してくれて行けたらいくと答えておいた

アイデアの星雲状のペーストはパンに塗るものではありません

ぺなるてぃ よって今晩夢のなか出てくる毛の生えたゆ

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2018年 新聞歌壇掲載歌一覧

投稿は全て 久保哲也でしています。昨年は一紙複数とか、同一日複数紙掲載とか派手さはないものの全国紙5紙、地方紙1紙で計42首掲載いただいております。感想などいただけると嬉しいな。

◎毎日新聞 毎日歌壇

☆伊藤一彦さん選

1月8日

お買い物袋の底にパック詰めアサリのほんに小さな海が

8月27日

後ろからそっと抱いたらおそらくは君ならではの表情をする

☆加藤治郎さん選

2月6日

木枯

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古いものから自選30首

ツイッターでのフォロワーさんも増えたので、自己紹介も兼ねて古いものから30首自選してみました。なにぶん記憶だよりですので、表記が発表時と異なっているかも知れません。ご容赦くださいませ。古いって、おまえいくつだよ!と思われるかも(笑) 詠み始めたのは前世紀からです。

草原の蒼き光を集めつつ君が舞う空 僕はここだよ(奈良県平成万葉千人一首入選歌:久保哲也)

(↓以下、すべて久哲 名義)

切れぬ糸

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連作「ハツナツ」(もしくは手裏剣ウミツバメ)

短歌研究2017年6月号 短歌研究 うたう☆クラブ の投稿より(短歌研究の6月号。お手持ちの方は、お暇なときに確認していただければ、メール指導等含めて、面白いかと) 

ウミツバメ。だけどあなたが絵手紙にかいていたのはたぶん手裏剣

ハツナツがふいに来たけどあのこれは洗濯板の手触りですが

そこまでは知らない人がついてきた夜道で生き抜いてしまいます

血まみれになってもどうぞかまわずに続けておくれ

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ネット考古学による発掘品(笑)

2005年短歌研究新人賞応募作

2005年である。(2度言いました)

緑雨の影響により(*は雑誌掲載首)

街中に緑が多く自生していることなどで深呼吸する

駅間の暗渠の川にひっそりと白い巻貝棲むと言う嘘

最大の理解者ならば妻と言う友人がいる まあそれで善し

そうたとえどんな天気もおまえには退屈だろうデパートガール

急いでも変わらないとは思いつつ歩く速さは誰にも負けず

ふと思う箱庭作り

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第60回 短歌研究新人賞予選通過作『謝肉祭』

この時点で作者としての気づきも多々ありますが、感想などいただけるとありがたいです。(※印が掲載2首になります)

謝肉祭
火のことを言いたてるなら真冬日よ口内炎を引き受けてくれ
※会社には力こぶなど無用だがお稲荷様が屋上にいる
バス停の冬紫なたてがみに洗わない手で触れてしまった
皮だけを見てはいけないきっとあるアヒルもメロンパンも心の臓
※最近はバスまで角が丸くなり船の幼虫と見まちがう
モラハラも

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某ヴィンチ短歌ください。没歌供養(連作風)

やはり、再利用しにくいので連作風にまとめてみました。感想などいただけると幸いです。ちょっと少ないので、即詠で足してます(笑)

もしかして概念的なチョンマゲか二つに折れるガラケーくんは 

さかむけの間に住んだことのある紙飛行機が「おーいお茶」って

冬の日の授業参観ざわめいて「あのもみあげは誰のかあちゃん」

雨だから京都名物鴨川の等間隔が傘をさしてる

教室で待っていますね食べ物が中華まんしか

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某オカルト短歌供養(笑)

没でも再利用しにくいのよね。それなら、皆様に見ていただいた方が供養になるかと。ご感想などいただけると喜びます。

☆お題『未確認飛行物体』

ああこれはトリックですね『王』じゃなく底に『肉』って書いてあるから

佃煮の海苔のビンだと確認は出来たがレーダーに映らない

グレイよりアダムスキーの美人型ぁ時間単価が高いので無理!

☆お題『タイムトラベル』

サンジェルマン伯爵風の店長が夜のシフトをちょ

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うたの日 12月まとめ

下から発表順です。感想などいただければ、お年玉ください(は?)

一部、改作あり(🌹印は薔薇ゲット 今月は2首)

使えないガラスの靴へ真夜中に今年最後で最初の雪が

 満ちたりた陽だまり猫の影響でいま街角がまるくなります

 🌹もうだれものらなくなったシーソーの地面に着いている方へ猿

 天国の近所から来るてっぺんが天使のつむじの中華まんマン

 鼻の下のばしたうえにつららまでさげて雪

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今年の新聞歌壇まとめ

全採用歌20首。

毎日新聞へは、2月1日投稿開始 4選者11首掲載。

各新聞採用歌、選者ごとに上から掲載順です^^

☆毎日歌壇 

〇伊藤一彦さん・選

のびのびと四方に手足伸ばしたい三角定規だっておそらく

草笛を吹いてた君のくちびるが青くさかったあの夏のこと

たましいは吊革程度の輪のなかにすっぽり入る大きさである

膝を折る祈りではない自販機のお釣りの穴が低すぎるから

〇米川千嘉子さ

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記憶頼りの旧作自選集

切れぬ糸ゆえにあなたはひだまりの象牙細工のようにやさしい

ガラパゴス島いちばんの椰子の木の上ではじまる夏雲の旅

怖いことそれは僕らの夕焼けが夜になってもまだここにある

草原の蒼き光を集めつつ君の舞う空 僕はここだよ

階段の段差が少し違うのは気のせいですよ支配人様

空調の吹き出し口にいつまでも引っ掛かってる埃だ僕は

知っているくせにあなたは求めない胡族の姫は飼い殺されて

そういえばおま

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うたの日 11月分

(一部、改作あり。下から発表順になります)

 あたたかい水玉がいま君の目の涙腺という火からこぼれた

 全わたし「あっ」と言わせた大賞はあなたの「今はフリー」宣言

 お互いの傷は確かに癒される夕焼けっぽい手のあたたかさ

 竜宮で君はあんなに濡れるのに地上の雨のなにがこわいの

 美しい瞳のままでキッチンのフロアマットにいる目玉焼き

 ドーナツの穴だけ食べる僕だけどあなたに抜けてい

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