うたの日 12月まとめ

下から発表順です。感想などいただければ、お年玉ください(は?)

一部、改作あり(🌹印は薔薇ゲット 今月は2首)

使えないガラスの靴へ真夜中に今年最後で最初の雪が

 満ちたりた陽だまり猫の影響でいま街角がまるくなります

 🌹もうだれものらなくなったシーソーの地面に着いている方へ猿

 天国の近所から来るてっぺんが天使のつむじの中華まんマン

 鼻の下のばしたうえにつららまでさげて雪女に逢いにゆく

 盛りすぎて「どんまい」だった デートでもわたしはいつもそんな感じだ

 前髪と胸に不安は残るけど戦闘力は笑顔に全部

 聴くたびに祈るよ雪になるころに来ないあなたが駆けて来るのを

 雨女あらため今日は雪女 温めよっか手ぇつなごっか

 ねむらないあなたのゆめのつぶやきをちこちこいじるいんたーねっと

 こっちのが高級なのにプッチンじゃなかっただけで怒るなんてさ

 🌹ジャム瓶の蓋が開かないそれだけが君があまえる最新理由

 好きだったことがあります物置の澱みのような男の人を

 反省はポーズだけだと見極めて強めに首を振る風当り

 海になれ盗んだそして盗まれて押し付けあったくちびる以降

 母さんのブラックおせちの原因は去年うっかりほめた黒豆

 補正ブラ着けたら大きくみえるのは背丈じゃないよ一寸法師

 平成に変わっただけさ二十年上、下みても僕らばかりだ

 残念だ雨は海へと降る時に「うわっ!しょっぺえ」と言う間がなくて

 玄関はちゃんと出たかな広い場所選べば空に手は届くから

 カウベルがカラコロリンと鳴る丘であなたは風とハイタッチする

 灯台はとても自信に満ちました灯さないのに手を振られたと

 ふり切った誰かの空のひとひらの雪をあなたは払ってくれた

 縁側に二枚座布団敷きながらエアじいちゃんと語るばあちゃん

 初めてだこんなに熱いまなざしで輝く黄身に見つめられたの

 ふるさとの照葉樹林の光からぷっと芽生える風の子達が

 放課後の太陽である彼よりも準惑星な君に飛びたい

 不揃いなもみあげたちに囲まれて喪服の君が見上げる煙

 我慢する。冬の梢がぷっつりと会えない日々へ刺さって来ても

 ユニバ行き電車の中でつい母にハーマイオニーを語ってしまう

 晩秋を込めたつもりがふと気づき後から雪を降る僕の歌

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