記事一覧
【解説#04】Advanced Course in Asset Management
前回はCAPMというファイナンスにおいて重要な均衡モデルについて取り扱いました。今回はベンチマークが存在する下でのポートフォリオ最適化についての話題になります。
ポートフォリオのウェイトを$${x=(x_1,…,x_n)}$$、ベンチマークのウェイトを$${b=(b_1,…,b_n)}$$としたとき、ポートフォリオとベンチマークのリターン差はスライドのようにウェイトの差のベクトルとリターンベクト
【読書まとめ】誤解だらけのアセットアロケーション
中々刺激的なタイトルの本を読みました。内容は結構充実しており、資産運用のプロだけでなく資産形成に勤しむ一般人の方にも(難しいかもしれませんが)是非とも読んでほしい本かと思ったので、こちらのノートで挙げられている5つの誤解について簡単にご紹介します。ちなみに著者の一人のマーク・クリッツマンはかなりの大物です。
誤解①:パフォーマンスの90%超はアセットアロケーションによって決まる実務家がポートフォ
【解説#02】Advanced Course in Asset Management
前回はポートフォリオの期待リターンと分散を算出し、マーコヴィッツのフレームワークでポートフォリオ最適化問題を定式化すると上手く2次計画問題に落とし込むことができ、最適化計算ができるといった内容でした。今回はその続きからとなります。
マーコヴィッツフレームワーク
あるリスク愛好度$${\gamma}$$における最適解$${x^*(\gamma)}$$の下での、期待リターン$${\mu(x^*(\
【読書まとめ】深層学習の原理に迫る
最近遅ればせながら深層学習の勉強をしています。その一環で読んだ『深層学習の原理に迫る』という本について、備忘録的な意味を含めた内容のまとめをします。著者の今泉氏は東大の准教授で数理統計学及び統計的学習理論の研究者で、「深層学習はなぜうまくいくのか」ということについて考える仕事をしているそうです。タイトルの通りこの本も深層学習が上手くいく原理について著者の考えをまとめた本となっております。以下からは
もっとみる