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才の祭小説(中くらいの箱)

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才の祭応募の小説を集めました。楽しんでください!!
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#才の祭

Taylor twins −ショートショート−

1年前 tailor twins にてーーーーー 「颯(はやて)それは本当なのか? 花さんはどうするん…

くだらなくて、でも。

「お願い。おごるから!」 全くそそられない彼女の誘いに頷いたのは、昨年、彼氏と別れたと目…

望月みや
3年前
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【#才の祭】「おばあちゃんの『エーアイ』」/連作短編「お探し物は、レジリエンスで…

家を出がけに母は、そろそろお願いね、と言った。そろそろいかなきゃ、とは私も思っていた。だ…

「アナスタシアの羽根」–物語🎄− #才の祭小説参加作品

そこは静かな天空の森。 大きな平和に包まれ、月が欠伸をするほどゆったりと流れている時空で…

【才の祭】賢者になれない僕たちは

1.便利なヒト  「またかよっ!」  口が悪くてごめんなさい。同棲してる彼氏からのLINEを…

【#才の祭小説】お義父さまの手記

掌編【お義父さまの手記】(約450文字) お義父さまから譲り受けた手記の内容は秘密です。 少し…

KOMA
2年前
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小説? モカとベトナムなコーヒータイム

この作品は、『小説? ベトナムとモカなコーヒータイム』と対になっています。 。,。-。,。-。,。-。,。- 「君と幸せを作りたいんだ」 あたしのプロポーズの言葉はこれだった。 「いいね」 君はふにゃっとやわらかく笑ってくれた。 すべては順調だったの。 展示会のための残業も、チーフへのお祝いも、常務からのお願いも。 すべてが上手くいくはずもないのだけれど。悪戦苦闘しながら、一通りのレベルはこなしてきたし。 毎晩の晩酌ときつめの煙草だってあたしが稼いだお金なん

サンタクロースにきてほしいから。。。【#才の祭】小説に応募します。

🎄『あなたへの贈り物~2人のクリスマスストーリー~』🎄 1999年の春、 あなたに初めて出会…

#「才の祭参加小説」#来夢さんリップクリームはラムネ味

「おいっモタモタするなーっ」 「やる気あんのか?お前らーっ」 カンッカンッカンッ・・ 「…

夜明けのジェニー(情念シリーズ②)

弱いものの味方になりたかった。 小児科医を志した僕は、五回生の冬休み、とある地方の総合病…

WEM
2年前
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冬の花火 〜才の祭 小説部門応募作品

ねぇ、星降る花火をみたこと、ある? 空いっぱいに、パァッと広がった花火がね、 ゆっくりゆっ…

夕凪遙
2年前
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手をとって

木漏れ日の中を歩く。 あの日のことを思いながら。 小さな手を優しく握ったあなたは 「ごめ…

白
2年前
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才の祭小説

「アヴェ・マリア」12月24日。 色とりどりの靴音が響く街。 街路樹で靴磨きを営んでいる少…

友音
2年前
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『あなたへの贈り物』

「恋に ハッピーエンドってあるのかな。」 田助(でんすけ)は、 師走に入った街の信号機が 青になるのを待ちつつ思った。 街の喧騒は、 テレビのザッピングのような、 耳元でうなって聞こえるだけで、 頭の中は物思いに耽る静けさで 占められていた。 今付き合っている彼女は、 田助より十歳年下だ。 でも精神的には、 彼女の方が大人。 社会に出て働いているし、 社交的で頭の回転もいい。 対する田助は、 普段からぼーっとした性格で、 特に語ることのない、 どこにでもいる、 とい