空木 真

美しいものが好き。

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最近の記事

どのような世界にいるのか 5

【連帯と団結への攻撃】 ノーム・チョムスキー著『アメリカンドリームの終わり あるいは富と権力を集中させる10の原理』(寺島隆吉・寺島美紀子訳)から、原理5【連帯と団結への攻撃】をみます。 原理5【連帯と団結への攻撃】の要約は、以下の通りです。 支配者にとって、民衆の連帯というものは極めて危険なものである。世界の支配者の観点からすれば、わたしたちはただ自分のことだけを考えていればいいのであり、他人のことを気にかけてはならないのである。 「同情と共感」というの人間の基礎を

    • どのような世界にいるのか 4

       今回もノーム・チョムスキー著『アメリカンドリームの終わり あるいは富と権力を集中させる10の原理』(寺島隆吉・寺島美紀子訳)から、原理4【負担は民衆に負わせる】をみます。  原理4【経済の仕組みをつくりかえる】の要約は、以下の通りです。  アメリカが大きな経済成長を遂げていた期間、即ち1950年代、1960年代は、金持ち個人に対する税金は現在よりもはるかに高いものであった。さらに、株の配当に対する税金はさらに高かった。 ところが、いまはそれが大きく修正され、超大金持ち

      • どのような世界にいるのか 3

        原理3【経済の仕組みをつくりかえる】  今回も引き続きノーム・チョムスキー著『アメリカンドリームの終わり あるいは富と権力を集中させる10の原理』(寺島隆吉・寺島美紀子訳)をみていきます。  原理3【経済の仕組みをつくりかえる】の要約は、以下の通りです。  1970年代から一貫して、「人類の支配者」、つまりし社会を所有していると思っている人たちの側で、猛烈な努力が続けられた。それは経済の仕組みを変えようとする試みである。  その一つが、経済における金融機関の役割を増大

        • どのような世界にいるのか 2

          【若者を教化・洗脳する】    1960年代のアメリカは、公民権運動(黒人の憲法で認められた個人の権利の保証を訴えた運動:わかりやすくいえば、従来の黒人への差別を撤廃していく運動)、ベトナム戦争に対する反戦運動などにおいて市民が団結しさまざまな形で、意思を表明し声をあげ、体制側の非を咎めた時期です。 すなわち、アメリカの大衆側から(下から)の民主化が進んだ時期です。  以下は、ノーム・チョムスキー著『アメリカンドリームの終わり あるいは富と権力を集中させる10の原理』(寺

        どのような世界にいるのか 5

          どのような世界にいるのか2

          原理2 若者を教化・洗脳する 1970年代、平等を求める闘いに対し、企業による巨大で集中的な反撃が始まり、ニクソン政権の時代(1969~1974)に一貫して続いた。 三極委員会は、以下のように報告する。(注 三極委員会とは、日本、北米、欧州に設けられた3つの委員会が運営する私的組織。目的は、先進国共通の国内、国際問題について共同研究と討議を行い、政府と民間の指導者に政策提言をおこなうこと) 「民主主義の危機:民主主義の自己統制力を考察する」(三極委員会の報告書1975年

          どのような世界にいるのか2

          わたしたちは、どのような世界に住んでいるのか

          私たちは、どのような世の中にいるのか? 今、私は日本に住み、日本で暮らしている。 父母の世代は暴政、戦争、敗戦そして占領を経験した。 改めて、どんな国に住んでいるのか?どんな世界にいるのかということを、いくつかの著作を通して概観してみることを試みる。 いわば、書物という小さな窓から覗いた、世の中のスケッチになる。 それは、あくまでも私個人の目に移る情景であり、客観的なものではない。 それでも、私が眺めた世の中を記しておきたいと思う。 ノーム・チョムスキーの「アメ

          わたしたちは、どのような世界に住んでいるのか

          スピリチュアル再入門 第13章 原子力、動物愛護 2

          動物愛護の問題 「悲しいかな、霊的発達の未熟さゆえに多くの人々は、人間に生命を与えている霊と地球を共有している他のすべての動物に生命を与えている霊とが、同じであることを理解していないのです。彼らは、動物を人間と同じ地上での身体をもつ霊と見なしていないのです。  高いものは、低いと思うものを助けるのが道理です。人間が動物よりも秀でていると思うのであれば、人間には動物に対する責任があります。この事実を理解していないのです。  間違った信念のもとに人間は、無邪気な動物を無用で

          スピリチュアル再入門 第13章 原子力、動物愛護 2

          スピリチュアル再入門 第13章 原子力、動物愛護 1

          力の強いものが、弱いものに手を差し伸べる。これが霊の黄金律である。 原子力、動物愛護についての、シルバーバーチの言説を紹介する。 Q 地上の人間が発明するものについて霊の世界の人たちはどう思っていますか。  例えば原爆は良いものですか、それとも悪いものですか? (注:これは1952年に当時11歳の少年がした質問) A これは、とても大きな質問ですね。私が思っていることを述べます。この問題は、無知よりも知識が大切であるという明白な例だと思います。   戦争によって、地上の科

          スピリチュアル再入門 第13章 原子力、動物愛護 1

          スピリチュアル再入門第12章 宗教、生きる心構えー3

          「私たちは、暗黒と反発の力、及びその力の既得権益に群がる者たちに、絶え間ない闘いを遂行しています。  これに加え、私たちは、恐怖に対しても闘いを遂行しています。  あなた方と私たち(注:地上と霊界)との連携、あなたと私たちの世界にいるあなたが愛する人との連携を、容易にする条件、あるいは困難にする条件とがあります。  破壊されるべき障壁として誤解、敵意、無知という障壁があります。  一方、あなたが確信にみちた状態にあるときは、私たちは、あなた方と連携することが最も容易になります

          スピリチュアル再入門第12章 宗教、生きる心構えー3

          スピリチュアル再入門第12章 宗教、生きる心構えー2

          「あなたも他のすべての人間と同様に、為すべき何らかの仕事があってこの物質界に誕生してきたのです。ときには内省の時をもって、果たしてこれが自分にとっての本当の仕事なのだろうか、世の中を啓発する上で少しでも役に立っているのだろうか、知識の蓄積を怠ってはいないだろうか、獲得した霊的真理を人に分け与える努力をしているのだろうか、これで最善を尽くしていると言えるのだろうか─―正直に自分にそう問いかけてみることです。そうすれば自然に答えが出てきます。  それだけでいいのです。自分に正直

          スピリチュアル再入門第12章 宗教、生きる心構えー2

          スピリチュアル再入門 第12章 宗教、生きる心構えー1

          「霊なくして宗教はありえません。霊が生命を与えています。霊のないところに生命はありません」 『シルバーバーチの霊訓9』ステラ・ストーム編 近藤千雄訳(P113)『Philosophy of Silver Birch』Edited by Stella Storm(P82) 「人のために役立つ行為、霊性に動かされた行為、無私と利他的行為、自分より恵まれない人に手を差しのべること、弱い者に力を貸してあげること、多くの重荷に喘ぐ人の荷を一つでも持ってあげること──これが私たちの説く

          スピリチュアル再入門 第12章 宗教、生きる心構えー1

          スピリチュアル再入門 第11章 スピリチュアリズムの意義2

          スピリチュアリズムの意義 ここでいうスピリチュアリズムは、1848年にヨーロッパ、アメリカを中心に拡がった近代スピリチュアリズムのことを指します。 ステイントン・モーゼスの霊信期間は1873年から1883年。 アラン・カルデックは、1857年から1868年にかけて、慎重で厳格な姿勢で霊との交信に望み、スピリチュアリズムに関する主要な本を著述しています。 シルバーバーチの交信期間は、1921年から1981年。 「私たちは自分本位、物質主義、無知、暗黒など、人生から幸せ、明

          スピリチュアル再入門 第11章 スピリチュアリズムの意義2

          スピリチュアル再入門 第11章 スピリチュアリズムの意義1

          スピリチュアリズムの意義 『インペレーターの霊訓』より 「スピリチュアリズムは宗教的な教えの体系であるという事実を、是非とも理解してもらいたい。  不思議なことに、このことに異議を唱える者がいる。  スピリチュアリズムを他界した親戚・縁者との交信にすぎないと思っている者もいる。  他界した者との交信には、しばしば邪霊が入り、誤った情報に迷わされることにもなる。  宗教は、あなたの生活の根底にある非常に重要なもののひとつである。  宗教とは、父なる神の霊とあなた(の霊)と

          スピリチュアル再入門 第11章 スピリチュアリズムの意義1

          スピリチュアル再入門 第10章 祈り2

          シルバーバーチの霊言より Q 祈りには、応答があるものでしょうか A ときどきです。しかし、それは、祈りと動機によります。しばしば人々は、本人の進歩の妨げや、人生の計画を混乱させることになりかねないため彼らに与えることができないものを要求して祈ります。祈りは、人間が何かを要求して、そして私たちが会議を開き是非を言うようなものではありません。祈りとは、あなた自身をより高い霊的領域と調和させることです。その祈りによって、あなた自身の状態を応答がやってくることができるものにする

          スピリチュアル再入門 第10章 祈り2

          スピリチュアル再入門 第10章 祈り1

           祈りについて 「寒々として霊性を寄せつけない地上生活にあっては、あなた方の魂と、その欲求を叶えようとして待機している背後霊との間の磁気的霊交が、真摯な祈りによって如何に強く促進されるかをあなた方は知らない。  その絆は使うほどに強化され、交わるほどにその親密度を増す。  祈りが如何に豊かな霊的恵みをもたらすかを知れば、あなたもより多く祈るようになるだろう。    博学な神学者は、祈りの価値について、その核心を知らないまま論議を重ね、迷路をさ迷い続けている。  彼らは、

          スピリチュアル再入門 第10章 祈り1

          スピリチュアル再入門 第9章 霊について3

          Q  魂(soul)とは何でしょうか。 A 「肉体に宿った霊(spirit)のことである」 Q 肉体に結びつく以前、魂は何だったのですか。 A 「霊である」 Q では、魂と霊とは同じものですか。 A 「そう。魂とは霊である。肉体と結合する前、魂は見えない世界に住む知的存在であって、その浄化と啓発の目的のために、一時的に肉体に宿るのである」 Q 人間には、この魂と肉体の外にまだ何かありますか。 A 「魂と肉体とを結びつけるものがある」 Q その結びつ

          スピリチュアル再入門 第9章 霊について3