スピリチュアル再入門第12章 宗教、生きる心構えー3

「私たちは、暗黒と反発の力、及びその力の既得権益に群がる者たちに、絶え間ない闘いを遂行しています。
 これに加え、私たちは、恐怖に対しても闘いを遂行しています。
 あなた方と私たち(注:地上と霊界)との連携、あなたと私たちの世界にいるあなたが愛する人との連携を、容易にする条件、あるいは困難にする条件とがあります。
 破壊されるべき障壁として誤解、敵意、無知という障壁があります。
 一方、あなたが確信にみちた状態にあるときは、私たちは、あなた方と連携することが最も容易になります。

 あなた方は肉体の中にいる霊です。私たちは肉体をもたない霊です。
 ここに、あなた方と私たちに共通するつながりがあります。霊という絆です。

 あなたは、いまここ地上の世界で霊的な存在です。
 あなたは、死によって霊的な存在になるのではありません。死が、霊的な身体を授けるのではありません。
 死は、あなたを肉体という監獄から解放するだけです。
 鳥が鳥かごから解放されて自由になるのとまったく同じように、あなたを自由にするのです。

 まさに、あなたは霊としての、属性、特性、恵みのすべてを持っています。
 いま、それらはあなたの内にあり、小さく顕現しているもの以外は、顕現せずに潜在しています。
 いかにしてそれらを発揮するか、いかにして本当のあなたを顕現させるか、いかにしてより大きな自己を悟り、素晴らしい内なる資質を発揮し始めていくか、こうしたことをあなたは修得することができます。
 
 あなた方の世界との交流はどのような形式でも、地上に戻ってくる霊たちは、必然的にある種の犠牲を強いられます。
 あなた方に到達するためには、霊的なものを物質的なものへと変容させなければならず、彼らは、本来の振動をより低いものにしなければなりません。

 あなた方のほとんど、人類の大多数は、霊の高みを求めることができないでいます。
 霊の振動を、彼らは受け止めることができません。
 霊の振動は繊細で鋭敏で希薄であるため比較的少数の人を除いては受け止めることができません。

 そこで、あなた方の世界に顕現しようとする者は、いわば、その規模を落とす必要があります。
 そして、彼らは、必然的に多くの美を失わねばなりません。
 あなたが、霊たちとその中間点で会うことができたならば、その方がよかったでしょう。
 あなたが、その規模を上げることができたならば、これまでよりもはるかに豊かな経験ができるのです。

 しかし、それでもあなたは霊的な存在です。
 霊的な資質を発揮させることができれば、恐れや疑いのようなものはすべて取り除くことができます。
 霊は、あなたが自信にみちた状態のときに本来の力を発揮します。

 私たちが闘わねばならない本当の敵は、多くの人々が宿している無用の心配です。
 何百万という人が、必ずしも本人の想像以外には存在しているとも限らない心配に苛まれています。
 ですから、私は、恐れを取り除きなさいと何度も繰り返して言うのです。

 あなたが直面する問題で、あなたの限界を超えるようなものはありません。
 克服できない困難はありません。
 重すぎて背負えない荷物は決して与えられません。

 晴れやかな確信の雰囲気の中で呼吸し生活すれば、あなたは、あなたを助け、導き、支えるすべての力を引き寄せることができます。

 霊的な問題は、非常に非常に大きくて、人生のすべての側面に触れるため、その初歩の段階にいるあなた方にとっては、新たな霊的な冒険の発見、探求の経験の喜びであり、広大な範囲にわたる問題であることを理解しようと努めなければなりません。私はあなた方に催促します。さあ、おやりなさい」
『地上人類への最高の福音シルバーバーチの霊訓』(P188~195)『シルバーバーチの霊訓7』シルビア・バーバネル編 近藤千雄訳(P28~31)
『More Wisdom of Silver Birch』Edited by Sylvia Barbanell(P7、8)


「あなたは、あなたが決して孤独ではないことを知っています。
 他者のために役立とうとする願望は、自動的に私たちの世界で同じ願望をもつ霊を惹きつけます。
 思いやりという自然の親和力で愛にあふれた霊を惹きつけます。
 永遠なるものは、愛です。
 他者のために役立とうという願望に根ざした本当の愛です。
 私たちは、団体、党派、主義、宗教に関心はありません。
 あなたが日常生活で何をしているかにしか、私たちの関心はありません。

 私たちにとっては、すべての宗教は“奉仕(Service)”という一語で成立しています。
 奉仕する者がもっとも大霊の近くにいます。
 奉仕が霊の真価であり、あなたが仲間に対して貢献したいと切望したとき、あなたは自動的に私たちの世界にいるその目的の達成に協力する霊を惹きつけます。

 その人生を、人々の人間性の解放という仕事に捧げた百万もの霊たちが霊界にはいます。
 その高貴な使命は墓場で終わってはいません。
 長年、霊の世界に存在し、その願望を強めています。
 彼らは、悲哀、苦難、困窮、悲嘆に満ちたあなた方の世界を見ています。
 彼らは、多くの不正、過ち、ひどい貪欲、自分本位、略奪を見ています。
 彼らの持っている力のすべてを受容できる媒介者を通して、この世界を改善し浄化する援助をもたらし、正していかねばならない多くのことを彼らは見ています。
 いかにしてあなたは手助けするのか。
 それは、あなたに触れ、あなたを通して他の人々に触れ、その人々をより大きな理解へと至れるようにできる本当に実在する霊の力、その霊の力であなた自身を充たすようにすることです」
『シルバーバーチの霊訓2』シルビア・バーバネル編 近藤千雄訳(P17)『Silver Birch Speaks』Edited by Sylvia Barbanell(P15、16)


Q 善と悪をどのようにして私たち人間は判断していますか。個人の問題ですか、それとも霊的な法則があるのですか。

A 個人の問題です。一人ひとりが、その存在の内部に誤ることのない判定装置を所有しています。これまで、この問題は私に何度も提出されましたが、私の採っている見解をほんの少しでも変えることを、その度に拒否してきました。

 私の持っている霊的な法則についての知識すべてからは、こう言えます。
 すべての正常な人、錯乱や精神疾患のない人、すべての正常な個人には、自身の考え、行いに対して誤ることのない指標、良心が備わっています。

 良心とは、その人が考えること、言うこと、為すことすべてに対し、ぶれることのない指針です。

 あらゆる状況において抱える問題や悩みが何であっても、自動的かつ本能的に、備わっている良心はためらうこともなく、正しいか間違っているかを、その人に告げます。
 あなたは、ときにそれを抑えようとし、ときにそれを妥協や議論で言いくるめようとします。
 しかし、あなた自身の内では分かっているのです。
『シルバーバーチの霊訓7』シルビア・バーバネル編 近藤千雄訳(P60)『More Wisdom of Silver Birch』Edited by Sylvia Barbanell(P25)





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