スピリチュアル再入門 第12章 宗教、生きる心構えー1

「霊なくして宗教はありえません。霊が生命を与えています。霊のないところに生命はありません」
『シルバーバーチの霊訓9』ステラ・ストーム編 近藤千雄訳(P113)『Philosophy of Silver Birch』Edited by Stella Storm(P82)

「人のために役立つ行為、霊性に動かされた行為、無私と利他的行為、自分より恵まれない人に手を差しのべること、弱い者に力を貸してあげること、多くの重荷に喘ぐ人の荷を一つでも持ってあげること──これが私たちの説く宗教です」
『シルバーバーチの霊訓3』H・S・ホームサークル編 近藤千雄訳(P70)『Wisdom of Silver Birch』(P39)

「奉仕(Service)──これがいちばん大切です。私の意見は単純明快です。宗教には古いということだけで引き継がれてきたものが多すぎます。その大半が宗教の本質とは何の関係もないものばかりだということです」
『シルバーバーチの霊訓9』ステラ・ストーム編 近藤千雄訳(P148)『More Wisdom of Silver Birch』Edited by Sylvia Barbanell(P150)

「宗教とは、大霊の子に奉仕することによって大霊に奉仕することです。宗教は、地上の世俗的概念とはほとんど何の関係もありません。宗教は、あなたの生活において、あなたの中にいる大霊が顕現できるようにします。(注:シルバーバーチは神を大霊(Great Spirit)と、人々を大霊の子と呼ぶ)

 宗教は、あなたと大霊とのつながり、そして、あなたと大霊の子とのつながりを増すものです。宗教は、あなたを世の中に赴かし、どこでもできる場所で他者のために役立たせます。宗教とは奉仕であり、奉仕が宗教です。

 その他のことは、関係ありません。肉体が滅びたときに、それまで長い間、多くの人々が闘い争った教義のすべてが空虚で無価値、そして無意味で無目的なものであったことが分かります。魂の成長の助けになっていないからです。魂の成長は、自分を役立てることによってのみ促進されます。他者のために尽くして自分を忘れているうちに、魂がその大きさと力を増していくのです。
 
 地上には、これまであまりに長い間、あまりに多くの宗教と呼ばれるものがそれぞれに異なった教えを説いて存在していました。彼らがもっとも大事にしてきたものは、実質的には何の価値もありません。彼らの行っていたことは、過去において流血,虐待、手足の切断、火刑の原因とはなりましたが、人間の霊性をまったく伸ばしていません。彼らは、人類を分裂させ障壁を生み出し、国家間、家族間の無用な対立の原因となりました。彼らは争いを引き起こし、為したことのすべては分裂と不和です。彼らは、大霊の子等を結びつけることに失敗しました。私たちが建造物や型にはまった宗教に関心がない理由はそこにあります。人がその人自身を何と称するかにも、私たちは関心がありません。大切なことは、その人が何を為すかです」
『シルバーバーチの霊訓4』ウィリアム・ネイラー編 近藤千雄訳(P216、217)『Silver Birch Anthology』Edited by William Naylor(P93、94)


『霊訓』 W・S・モーゼス 
「宗教がその名に値するためには二つの側面を持たねばならない。一つは神へ向けて、もう一つは人間に向けてである。その道の専門家により“正統”と呼ばれている伝来の信仰は、その二点についてどう説いているのであろうか。その教えと私たちの教えとはどこがどう異なるのであろうか。私たちのその異なっている部分は、どこまで理性と調和するものなのか。まず一番初めに私たちが主張したいことは、私たちが訴えている法廷は、人間に備わっている理性であるということである。理性によって賢者たちは、聖書――神の唯一で最後の啓示であるとして選択した文書――を編纂したのである。その選択に際しては、彼らは自身の理性に訴えかけたのである。そして私たちが訴えかけるのも、その理性である」
『霊訓(上)』W・S・モーゼス著 近藤千雄訳(P90)『Spirit Teachings』William.Stainton.Moses (P48)


「私たちの述べることの中に、もしもあなた方の理性に反すること、叡知と相容れないように思えることがあれば、どうか受け取ることを拒否してください。良心の命令に背いてはいけません。自由意志を放棄してはいけません。私たちは、何一つ押しつけるつもりはありません。強要するものは、何一つありません。

 私たちが求めることは協調です。あなた方が自身で判断してこうすることが正しくかつ当然であるという認識のもとに自発的に協力されることを望みます。
 あなた方が理性を用いることで、私たちを不快にさせることなど決してありません。私たちの述べたことに疑問を持つことで、私たちが不快感を覚えることも決してありません。私たちが、あなた方の魂の属性である理性と知性とを満足させることができなかったならば、それは、あなた方を指導する霊に値しないということです。

 私たちは、決して盲目の信仰、無言の服従を求めません。大霊の意図に納得し、そして必要に応じて何でもする覚悟のある意欲的な協力者を、私たちは望んでいます。これらの理想ゆえに、私たちの仕事に挫折はありません。ともに大霊の使者として手を取り合って進み、大霊の意志を日常の中で体現し、私たちの援助を必要とする人、受け入れる準備の整った人に手を差しのべていくのです」
『シルバーバーチの霊訓6』S・フィリップス編 近藤千雄訳(P64)『Silver Birch Speaks Again』Edited by S.Phillips (P38、39)

「地上には多くの宗教があります。しかし、神もしくは大霊は、ただ一つです。大霊はクリスチャンでもなければユダヤ教徒でもありません。スピリチュアリストでもありません。
 
 霊的であることの本質は、思いやりがあることです。
 人類に対してだけでなく動物に対しても、思いやりの心をもつことです。思いやる心がなければ霊性を欠いています。
 霊能者や心霊治療家が苦しい経験をすることが多いその理由の一つは、苦しい経験を通して、他者への思いやりを修得するからです。大霊の道具としての道が常に容易でなく困難である理由が、ここにあります」
『シルバーバーチの霊訓11』トニー・オーツセン編 近藤千雄訳(P120)『More Philosophy of Silver Birch』Compiled by Tony Ortzen(P148、149)


「清算のとき、それぞれの魂がその推移の日に自身に申告をします。魂が地上に別れを告げるとき、魂は自分自身を裁きます。何を考えたかでなく何を信じたかでもなく、世界にどれだけ奉仕したのかということで裁きの判断をします。

 私が説く福音は、奉仕です。どこでもできるところで、奉仕しなさい。すると、あなたがこの世で暮らしたことによって世の中が豊かになります。とても単純なことです。あまりにも平凡なことです。しかし、それでも真実です。
 あなた方の世界は、単純なことから外れ複雑な込み入った道に従い、さ迷っています。そしてある者は、単純な真理を受け入れることができないくらい混乱しています。しかし、最後は単純な真理が勝ちます。単純な真理であるがために」
『シルバーバーチの霊訓7』シルビア・バーバネル編 近藤千雄訳(P90) 『More Wisdom of Silver Birch』Edited by Sylvia Barbanell(P38)

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