Suzuko [JP]

梅田宏明(振付家・ダンサー・ビジュアルアーティスト)のプロダクションマネージャー | …

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梅田宏明(振付家・ダンサー・ビジュアルアーティスト)のプロダクションマネージャー | English version is @productionen

最近の記事

オンラインのダンスパフォーマンス新作

梅田宏明オンライン・ダンスパフォーマンス新作『indivisible substance』ワークインプログレスの上演、全4回を無事に終了しました! 9/29(水)に香港のプラットフォームへ向けた配信を、そして翌週の10/6(水)-7(木)には横浜赤レンガ倉庫1号館から日本のプラットフォームへ向けた配信を行いました。 作品のことや自分の感想など、書きたいことはいろいろあるのですが、今回は経緯や配信のことなど、ざっとレポートする感じで書こうと思います。 今回の試み劇場におけ

    • 私と英語の話

      今日は仕事の話ではなく、英語についての話です。 今でこそ仕事でも英語を使っていて、時々通訳のようなこともしますが、中学校までは普通の日本の英語教育を受けて育ってきました。英語を一生懸命勉強していたところから、仕事で使えるようになるまでに、大きな気付きがあったので、それについて書いておこうと思います。ちなみに英語の勉強法のようなことは一切出てきません。 まずは私の受けてきた教育と周囲の環境のこと普通の公立中学を卒業後、通った高校が少し特殊だったため、そこでたっぷり英語を勉強

      • 台湾 9 (終)- 番外編

        前回は公演本番についてでした。 今回の台湾の記録も、最後になります。番外編。 AUDIO ARCHITECTURE展2018年、21_21 DESIGN SIGHTでAUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展が行われました。 本展では、ミュージシャンの小山田圭吾(Cornelius)が展覧会のために書き下ろした新曲『AUDIO ARCHITECTURE』を、気鋭の作家たちがそれぞれの視点から解釈し、映像作品を制作します。参加作家は、映像、アニメーション、

        • 台湾8 - 本番!

          前回は劇場入りをしたところまで。 今回の台湾公演に関わる話は、実は昨年12月のConcurrent Sequence 1という投稿から続いているのですが、やっと本番まできました! Concurrent Sequence 3名の台湾人ダンサー、2名の日本人ダンサーに梅田が振り付けをした作品『Concurrent Sequence』が無事に本番を迎えました。リモートでのリハーサルから始まって、隔離、全員での顔合わせが本番の10日前など、イレギュラー続きのクリエーションでした

        オンラインのダンスパフォーマンス新作

          台湾7 - 劇場入り

          前回は、やっと劇場のスタジオに全員が集まれたところまででした。 よく考えるとこの旅は事あるごとに「ついに」「やっと」みたいな感覚が必ずついてきていて、やっと隔離が終わってホテルから出られる、ついに全員で台湾のスタジオ入りできる、のあとは、ついに劇場入り!です。 National Taichung Theater これまで名前だけは何度も出してきましたが、今回の公演先はNational Taichung Theater/台中国家歌劇院でした。伊東豊雄さんの建築ということで

          台湾7 - 劇場入り

          台湾6 - ついに台湾のスタジオ入り

          台湾での隔離が終わったのが最後の記事でした。 14日間の完全隔離を終え、台中に移動しソフト隔離(外食・リハーサルNG)の7日間を経て、やっと全員でスタジオ入りできてからは、いろいろな意味で忙しく、あっという間に本番を迎えました。今日はスタジオでのリハーサルについてを。 感動のスタジオ入り台湾に入国してから22日、ついに全員がスタジオに集合しました! 私にとってはちょっとした感動の瞬間でした。ひとまずスタジオに全員揃うことができればそこからは通常営業!と思っていたので(そ

          台湾6 - ついに台湾のスタジオ入り

          台湾5 - 14日間の隔離後

          前回までは台湾入国後の隔離中の話でした。 今回は14日間のホテルでの隔離を終え、外に出てきたところからです。 14日ぶりの外! 台北のホテルでの14日間の隔離を終え、やっと外に出て一呼吸したら、そのまま車で台中に移動してきました。ホテルを出て乗った車でそのまま病院に行き、PCR検査、そこから今度は7日間の自己健康マネジメント期間に突入です(トップの写真は検査のために行った病院です。初めての台湾の病院) 7日間の自己健康マネジメント 2021年3月現在、台湾では14日間の

          台湾5 - 14日間の隔離後

          台湾4 - 隔離中の食事

          前回は隔離中の部屋を紹介しました 今回は個人的にはアツいトピックである食事について!刺激の少ない隔離中の重要な楽しみの一つです。 隔離中の食事の基本 台湾2 - 隔離の話でも書きましたが、基本的に食事の時間が決まっていて、その時間あたりに食事が部屋の前にあるトレイの上に置かれます。 食事は毎回こんな感じで部屋の前に置かれていて、日中はそういったものが置かれると部屋のベルを鳴らされるのですが、出ていくと誰もいなくてこの写真の状態なので最初2日間くらいはその瞬間がなかなか寂

          台湾4 - 隔離中の食事

          台湾3 - 隔離中の部屋

          前回は隔離中のルールについて書きました。 今日は台湾隔離中の私の部屋紹介を。 入るとソファと机のある部屋があり(机の手前にテレビ、ソファの手前に冷蔵庫とケトル) その奥にベッドルーム、その左にバスルーム。バスルームはシャワーと浴槽が別であります。 結構広いので運動もできて、快適ではあるのですが...私の部屋は窓の外が隣の建物、さらになぜかシェード?のようなものがすぐ上にあるため、太陽の光がほぼ入ってきません。。ホテルに聞いても満室とのことで、私はこの暗い部屋で14日間

          台湾3 - 隔離中の部屋

          台湾2 - 隔離の話

          前回は、隔離用のホテルのチェックインまででした。 ホテルの外で別れを惜しみ、それぞれの部屋へ入り、隔離生活がスタートしました。今回は隔離の全体的な話を。 隔離中のルール 隔離中のホテルでの決まり事としては下記のような内容でした。 1. 部屋から外に出てはいけない 2. 朝夕2回の検温(ホテルのLINEに体温計の写真を送信して報告) 3. 食事は1日3回(部屋の前のトレイに届く)  08:00-08:30 朝食  12:00-13:00 昼食  18:00-19:00

          台湾2 - 隔離の話

          台湾1 - 渡航から隔離まで

          3月の新作の上演に向けて、台湾に来ています。ダンサー2名、梅田と私の4名で、1ヶ月強の長い滞在になります。 昨年12月に複数回に渡り書いていたリモートリハーサルもこのプロジェクトのためのもので、梅田が台湾と日本のダンサーに振り付けた作品を台中にて発表します。3月に全員が同じ場に集合してのリハーサルが約10日間あり(これが最初の全員での顔合わせ)、その後2日間の本番があってからの帰国となります。 それだけだと約12日間なのですが、今回の台湾滞在は34日間です。コロナウィルス

          台湾1 - 渡航から隔離まで

          梅田の初期作品

          梅田宏明のダンスソロ作品『while going to a condition』が来月(2021年2月)、横浜ダンスコレクションのプログラムの一つとして上演されます。これは梅田の振付家としての最初の作品というだけではなく、2002年の横浜ダンスコレクションにて上演し、そこでフランスのプロデューサーに見出されて世界に出ていくきっかけとなった、重要な作品です。 横浜ダンスコレクション ダンスクロス 梅田宏明 『while going to a condition』 岡本 優

          梅田の初期作品

          今さら2020年を振り返る2 - チームとしてチャレンジしたこと

          2020年振り返りの続きです。 前回はコロナで結局いろいろキャンセルになりましたという話でした。 今回は、ほとんどコロナのおかげと言っていいくらい、あんな年だったからこそ出来たであろう新しい試みや先に繋がることについてです。 オンラインパフォーマンスとりあえず外から見ても一番分かりやすく、またそれなりに成果を上げたものは、オンラインパフォーマンスでした。 そもそもは4月末に、本来なら渡航して作品を上演する予定だったエストニアのフェスティバルelektronがオンラインで

          今さら2020年を振り返る2 - チームとしてチャレンジしたこと

          今さら2020年を振り返る1 - 海外ツアーキャンセルのこと

          突然の2020年振り返りです。 まずは仕事全体のことについて。梅田チームとしては、これからのことに時間を使っていたこともあり悲壮感はあまりなかったものの、コロナの影響でキャンセルになった仕事の数はまぁ多かったので、まずはそんな部分の記録から。 2020年の仕事の様子 梅田は海外での公演やプロジェクトがとても多いため、東京を拠点にしながら、ヨーロッパを中心にアジア、アメリカ方面など、世界の様々な場所に行くという生活をしていました。が、2020年はもちろんそうはいかず、3月頭

          今さら2020年を振り返る1 - 海外ツアーキャンセルのこと

          Concurrent Sequence 6

          1はこちら Day 6-1112月のリハーサルも後半に差し掛かり、これまでにフォーカスしていたダンサー個人の質感や動きだけでなく、ダンサー同士の関係性やグループとしての動きに焦点が当てられ、振付のテストも始まりました。 2回のクリエーション期間梅田の作品のクリエーション期間の多くは2回に分けられているのですが、その前半は、ダンサー個人のムーブメント探究の時間と同時に、振付のテストというものが入ります。その作品のコンセプトと、そのとき一緒に作品を創るダンサーたちにはどんな振

          Concurrent Sequence 6

          Concurrent Sequence 5

          1はこちら Day 4-5このあたりのリハーサルから、梅田の作品に必須な質感にさらに特化した作業に入りました。これまでも意識や技術のことに触れながら質感を追求してきましたが、具体的なイメージの種類を増やしたり、考え方を共有するためのトークを間に入れたりしながら、より質感にフォーカスしていきます。 以前の記事に、ダンサーが特殊な意識や身体の状態に入ると見ている側にもすぐに分かる、と書いたのですが、その状態が見える時間が長くなったり、これまでのリハーサルでも見たことのないよう

          Concurrent Sequence 5