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オンラインのダンスパフォーマンス新作

梅田宏明オンライン・ダンスパフォーマンス新作『indivisible substance』ワークインプログレスの上演、全4回を無事に終了しました!

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9/29(水)に香港のプラットフォームへ向けた配信を、そして翌週の10/6(水)-7(木)には横浜赤レンガ倉庫1号館から日本のプラットフォームへ向けた配信を行いました。

作品のことや自分の感想など、書きたいことはいろいろあるのですが、今回は経緯や配信のことなど、ざっとレポートする感じで書こうと思います。

今回の試み

劇場におけるダンス作品とモニター上でのダンス作品は全く異なったコミュニケーションである、という仮説のもと、モニターで起こるダンスとは何かという問いに対する一つの提案としての作品。物理的な身体のダンスを見せることではなく、距離と空間を超えたモニターの先の観客のマインドにどのようにダンスを創出させるかを探る。

公演の案内の際に掲載した文章です。この文章、個人的に気に入っていて、梅田の感覚的なところと、論理的なところと、探究心、そして現代の状況を踏まえた前向きな姿勢が表れていると思っています。

オンラインの新作を作ることになった経緯

2020年、海外への渡航が難しくなりツアーのほとんどがなくなりましたが、その代わりキッカケをいただき梅田がオンラインパフォーマンスを始め、これまでに複数のフェスティバルで上演させてもらってきました。

昨年行けなくなった場所の一つが香港のWest Kowloon Cultural Districtで、担当の方々がなんとか呼ぼうとしてくれたのですが、やはり行くことが叶いませんでした。そこで梅田が、一緒に新作のオンラインパフォーマンスを作らないか?という提案を。デジタルなもの、新しいものは積極的に取り入れてくれる香港側はすぐに賛成してくれ、今回のコラボレーションが始まりました。そしてひとまず2020年は試験作の発表から開始。2021年にワークインプログレス(制作途中での発表)、2022年には本作品の発表を行うことになりました。その後、2021年の発表からは横浜赤レンガ倉庫1号館もコラボレーションに加わっていただくことになり、今回に至ります。

制作

香港の研究者や専門家とディスカッションの機会を設けてもらったりしながら、梅田は作品のためのリサーチをしていきました。そして最終的に今回のチームに入っていただいたのは音楽にAOKI takamasaさん、そして映像に松山周平さん率いるTHINK AND SENSEのみなさんでした。なんという強力チーム。。普段は梅田は音は自分で作り、映像もかなり関わって作っていくスタイルなので、かなり珍しいクリエーションです。

そして発表

作品のほんの一部ですが、こちらでご覧いただけます。

ダンスは梅田宏明の他、梅田の元でメソッドを習得してきた中村優希と大塚郁実が行いました。日本のプラットフォームに向けた配信は、横浜赤レンガ倉庫1号館のホールというしっかりした会場をいただけたため、実際に配信の様子を現場で見ていただけるチケットも用意しました。

ダンサーの両脇にはカメラが設置されていて、後ろにあるスクリーンが配信されている様子を映したものです。

ドキドキのライブ配信

舞台公演は何度もやってきているし、完全にオンラインのライブ配信だけも昨年から何度もやってきました。が、そのミックスは今回初めてで、さらに配信する内容も規模が大きくなっているので、ドキドキでした。私は配信の技術部分自体には関わっていなかったので勝手にドキドキしていただけですが、配信チームはヒヤヒヤすることも何度かあったと思います。が、最終的には無事に進み、終えることができました。

ちなみに、アーカイブも10/10(日)まで視聴可能です。よろしければぜひ。
https://akarenga.yafjp.org/event/indivisible-substance/

今日はざーっと大枠でしたが、次はもう少し書きたいと思います。

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