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【コロナ禍でも急成長】ペットテックについて!世界各国でコロナ禍でも成長を続けたペットテックとは!ペットテックが広がる背景や今後の展望について解説します!!

こんにちは!Preventure編集部です!

みなさんはペットを飼っていますか?内閣府による世論調査によると、ペットを飼っていると答えた人はおよそ37%いるという結果が出ました。またコロナ禍において在宅時間が伸びたことによりさらに多くの人がペットを飼い始めたと言われています。

そこで今回の記事で取り上げるのは、近年需要が急増してきている「ペットテック」です!今後もペット市場は拡大を続ける見込みであるとされており、引き続き目の離せない業界です!さらに現在ではペットテックを扱うスタートアップが多数誕生しており、ぜひ今回の記事を通じてこの成長を続ける市場をチェックしましょう!

ペットテックとは

ペットテックとはその名の通りペットテクノロジーを掛け合わせた言葉です。ここでのテクノロジーは主にペットの世話に関する分野で用いられるものを差しています。近年ではIT技術の発展によりさまざまなサービスが登場しました。

ペットテックに関連する新しいサービスとして挙げられるのが見守りカメラです。飼い主が外出している際にもペットが家で何をしているのか確認することができます。また自動でペットに餌や水を与える機械も一つの代表例です。

ペットテックが注目される背景

まずはペットテックが注目されている背景について解説します!

寂しさや孤独感を感じる人が増えた

なぜペットテックが注目されているのか、その1番の理由は人々の生活の中においてペットの重要性が増しているからです。SNSの登場により人々は以前より簡単につながることができるようになりました。しかしそのことにより逆に、寂しさ孤独感を感じる人が増えたことも事実です。また社会生活をする中でのストレスにうまく対処するためにもペットは役立っていると言われています。ペットは人々の癒しとしてメンタルケアの大きな助けとなっています。

健康維持の効果も

また健康維持の効果ももたらします。ペットを飼っていると飼い主は散歩に連れていかなければなりません。このことが、飼い主に定期的な運動の機会を与え、健康の維持をすることができます。さらにはペットを飼うことで血圧やコレステロールが低下すると言った論文がアメリカの医学誌で発表されています。またペット先進国ドイツではペットと暮らすだけで年間およそ7,500億円の医療費を節約することができると試算されています。

時代の変化によりペットは私たちにとって身近となり、ペットを飼う人やペットにより多くのお金や時間を費やす人も増えています。ペットにとって暮らしやすい環境を整えることが当たり前になってきました。

ペットテックの台頭

それに伴いペット関連のサービスに求められるものにも変化が見られます。その変化の一つがペットテックの台頭です。現在個人がペットのために使う投資額は増加し、そのためペットの健康を維持するためのサービスや、ペットに餌や水を自動で与える機械購入する人が増えています。

ペットにおける課題

ペットを飼う人が増えてはいますが、さまざまな課題が残されていることも事実です。

ペットの体調が分かりづらい

その一つがペットの体調を理解することがとても難しいということです。その理由として、人間とペット同士が言語を用いたコミュニケーションを取ることができないということに起因します。医学知識がない場合、人々はペットの様子や餌を食べる量などを細かく観察する必要がありますが、それでも正確に体調を理解してあげることはできません。

ペットの受け入れ態勢が整っていない

ペットにおける課題として二つ目に挙げられるのが、日本社会においてペットを受け入れる体制が整っていないということです。多くの人が利用する公共の施設や町中の施設では多くの場合、盲導犬を除いてペットは中に入ることができません。また飲食店のような場所では、飲食店側だけでなくそのお店を利用する人にとってもペットが入店することを快く思わない場合もあるでしょう。そのためここのハードルは他のものより高いものだと伺えます。それ以外にも災害が発生した際の避難所にペットを入れるのかもよく議論の対象となっています。

殺処分が増加

最後に挙げる課題として殺処分があります。ペットの人気が上昇することによりペットの不適切な繁殖などの商業利用や、劣悪な環境での飼育が起こることが考えられます。また飼い主の都合により飼育をやめてしまうことで保護されるペットの数も増加してしまうでしょう。それが結果として殺処分件数を増やしてしまいます。

このようにペット産業が成長しペットが普及すればするほど、ペットは不幸になると言われています。このような状況をどのように解決するのか、その答えが現在ペットテックに求められていることなのです。

ペットテックサービス

ペットが抱えている課題はさまざまあります。しかしそれらを解決するためのペットテックサービスも多様に存在しています。そこでここではその中から三つのサービス形態について解説します。

情報プラットフォーム

その一つ目は情報プラットフォームの提供です。このプラットフォームに参加しているのはペットを飼う人だけではありません。飼い主以外にも獣医やトレーナー、栄養士、さらにはトリマーまで、ペットに関わる多様な人々が参加しています。プラットフォーム上では、これらの人が簡単にコミュニケーションを取ることが可能になります。それだけではなく、問診のスケジュール調整や支払い、さらには宣伝など情報の質を高め、効率的なコミュニケーションの場として利用されています。

また、プラットフォーム上にデータが蓄積されビックデータが構築されます。ここで蓄積されたデータをAIで解析し、現実世界にフィードバックすることでより、リアルなペットの様子を把握することができます。
蓄積されたデータを活用することで、ペットと飼い主のニーズをより満たすサービスを作り上げることができます。

このようなソフトウェア事業の世界展開は比較的容易なものであり、最初に言語の障壁がない英語圏でのサービスが行われ、その後ヨーロッパやアジア圏でも利用者を増やすものと見られます。

自動給餌器

二つ目は自動給餌器です。ペットを飼う際にペットの食事には十分に気をつけなければいけません。自動給餌器を用いることで餌をうっかり与え忘れてしまうという心配もありません。また飼い主が外出していたり、長期の出張がある場合にも自動の給餌機があることで安心して家を空けることができます。機種によっては遠隔で餌を与えることも可能なため、柔軟に餌の量を調節することができます。さらには給餌機にカメラがついているものもあり、それを使うことでちゃんと食べているのかを外出先から確認することができます。今後はペットの栄養管理機能食べ過ぎを防止する機能を搭載したモデルも登場するかもしれません。

ウェアラブルデバイス

最後に紹介するのはウェアラブルデバイスです。今日では多くの人が時計型のウェアラブル端末を用いてメッセージのやりとりや、健康管理などを行なっています。それと同じ潮流がペットテック産業においても見られています。ペットに用いるのは首輪型のウェアラブルデバイスです。

ペットの体調を管理することは難しく、気がつかないうちに重症化してしまう事例も多くあります。それを防ぐことができるのがウェアラブルデバイスのサービスです。飼い主はウェアラブルデバイスを通じてペットの心拍数や体温、尿をする頻度、食事に睡眠とありとあらゆるペットのステータスや行動を記録、確認することができます。

これらにはIOT技術AI技術を始めとし、多くの高度な機械技術が利用されています。これらは技術の進展に応じてさらに進化、普及するものと見られます。

また、販売ルートもSNSやインターネット上だけでなく、動物病院やペット専門店舗などあらゆる可能性があります。

今後様々なビジネスモデルが生れ、市場が拡大していくと予想されます。

ペット関連市場規模

ペット関連の市場は現在も成長を続けています。それはペット市場が持つ特徴が理由であると考えられます。その一つ目は海外で中所得層の人がペットに使う額が増加していることです。ペットを飼う一つのハードルは金銭面と言われていますが、現在ではより多くの人がペットを飼い始め、それに伴いペット関連の道具に消費される金額が増えつつあります。またそれはコロナ禍においても見られた傾向でした。多くの人が在宅ワークや自粛を余儀なくされ、必然的に家にいる時間が増加したことが理由です。そのため多くの産業が不況に苦しむ中、ペット関連市場は成長を続けることができたのです。このことからもペット市場は不況に強い市場であると言えるでしょう。

ペット関連市場は国内においてとても大きな成長を遂げています。矢野経済研究所による調査によるとペット関連市場は2020年度から継続して1兆6000億円以上の市場規模を維持しており、今後も継続して伸び続けるものと予想されています。コロナ禍によって旅行や外食のような外出の機会が減り、それが起因して浮いたお金をペットに使ってあげようとする動きが今も見られます。

またペット市場は国内だけにおいて強いわけではありません。この強さは海外においても見られます。海外のペット関連市場はなんと2,230億ドル、円安であることを考慮したとしても日本円で30兆円をも超える超巨大市場であることがわかります。海外では日本で行われているよりもITとペットを結びつけたビジネスが流行していることからも、今後の技術革新に従ってますますの成長をすることが予測されます。

海外のペット市場動向

先ほど海外のペット市場の規模や将来展望について取り上げましたが、ここからはさらに詳しく見ていこうと思います。

不況に強いペット市場はコロナ禍においても良い投資先としても見られています。従来までのペットフードメーカーや用品製造業者だけに止まらず、近年では超大型企業の市場参入の兆しがあります。アメリカの大手小売業者のウォルマートは動物病院を100個所に解説すると2019年に発表しています。また誰もが知るAmazonではペット用品の通販を扱うだけでなく自社ブランドを立ち上げ、ペットフードからウェアラブル端末まで幅広くカバーしたビジネスを展開している。

日本のペットに関する動向

日本では多くの人がペットを飼い始めた反面、保護される犬や飼いきれなくなってしまう人が現れるなど飼育に関する多くの問題が顕在化しています。

そんなペットを保護するための体制が現在確立されようとしています。それが数値規制です。日本で2021年に施行された数値規制は、犬や猫の繁殖販売業者に対するものです。犬や猫を飼育する際の飼育施設の広さや、従業員一人当たりの飼育数に上限が設けられることで、多くの業者が取り扱うペットの数を減らすか、設備もしくは職員数を拡張拡充する必要が出てきます。

また、ペットに関する社会的関心の強い話題の一つとして殺処分を挙げることができます。日本の殺処分数は海外に比べても依然として高く、人々の関心を集めている社会問題であるため解決に向けた施策が必要とされるでしょう。ペット市場は今後も成長を続けることを想像するのは難しくないでしょう。しかし今後も継続して成長していくためにはCSV(Creating Shared Value)SDGsに投資する重要性を認識する必要があるでしょう。

これら環境問題や社会課題を煩わしい課題としてしまうのではなく、それらをビジネスチャンスとして捉えられるのかがペット市場の将来を左右するポイントと言うことができそうです。

ペットテックスタートアップ

これまでペット市場について解説してきました。最後に実際にどのようなスタートアップがペットテックを用いてペットの環境問題や社会課題に挑戦しているのか、4社を取り上げ紹介します!


株式会社S’more (スモア)

S’more社は犬の個体情報を鼻で管理できるアプリ「NoseID」を運営しています。これにより犬の情報を鼻を通じて一括で管理し、それによって各種サービスの会員証や診察券、保健所の情報をより効率的に管理できるようになります。同社はNoseIDを利用してもらうことで飼い主の悩みを行政やペット関連事業者とともに解決しようと試みています。


株式会社バイオフィリア

バイオフィリア社が行う事業はドッグフードの開発に関係することです。普通のドッグフードと何が異なるのか、それは手作りドッグフードサブスクリプション形式で提供するサービスを行なっています。2021年末までの二年間で累計売上659万食、会員数は5万人を突破し、サブスクリプションの継続率も95%ととても高い水準を実現しています。今後は世界の食肉市場や培養肉市場への参入も視野に入れているとのことです。


株式会社PetVoice

PetVoice社が手掛けているのは犬猫専用の首輪型ウェアラブルデバイスです。首輪としてPetVoice COREと呼ばれるデバイスを装着することでアプリを通じてペットの健康状態を把握することが可能です。動物病院を販売チャネルとして利用することでより詳細な健康管理を必要とする状態のペットを飼う人々へリーチする狙いがあります。今後はアジア圏への進出も視野に入れています。


株式会社ラングレス

ラングレス社が提供するサービスはINUPATHY(イヌパシー)というものです。これが一体どのようなものなのかというと心音から心拍情報を取得することで犬の心身のコンディションを読み取るものです。そのサービスをラングレス社はウェアラブルデバイス事業大学や企業で研究利用可能な心拍管理システム事業の二つを展開しています。現状のデータ活用だけに止まらず、さらにはさまざまな業種の企業、団体と連携し動物の福祉の実現を目指します。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はペットテックについて解説しました!コロナ禍のような世界規模の不況においてもなお成長を続ける市場、ペットテック。企業倫理やSDGsなどさまざまな課題を抱えている市場だからこそ、今後の更なる成長が見込まれるでしょう!

さらにはIT技術の進展や大企業の参入、新規スタートアップの登場なども予想され、今後もこの市場の動向には目が離せません!

最後に。。。

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