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ひとりごと

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積極的に生きないでいる

 ひとの間をたゆたうようにして過ごしている。

 おそらく、この国に生きているみなは、積極的に生きる、生活することを望まれている。
 小学生のころは、授業で手を上げ、可愛い恋愛をし、友達と外で思いっきり遊ぶことを望まれている。中学生の頃には、授業で当てられたらわかりやすく正しく回答し、あるいはそれができるよう家庭や学校で勉強し、特定の相手と恋愛をし、部活で汗を流し仲間と共に過ごすことを求められる。

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言葉はただの媒介である

言葉はただの媒介である

 言葉は、重視されがちだ。
 意見を言う時、考えをまとめる時、他人と意思疎通を図る時、その全てに言葉は最重要視される。
 けれど一度立ち止まって考えてみてほしい。
 本当に私たちは、言葉を中心に生きているだろうか?
 何かを自分の中で考える時、言葉だけで考えているだろうか。

 人は言葉を媒介する時、何を伝えようとしているのだろうか。
 大概が、イメージを伝えようとしている。
 言葉だけでは伝わら

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得意と好きと、できると辛い

得意と好きと、できると辛い

 わたしは譜読みが得意だ。
 人がすごく困って読むものを、30分を2回とかで読むことができる。(比較的早いという表現である。)
 でも、それをするのは心のハードルが大きい。
 できるけど、一度でもできない瞬間があった時、「ああ、また失敗した」「多分また間違える」と自己否定に走りがちだからだ。
(これを早めに治すべきの、心の癖であることが百も承知だが、その瞬間にその自己否定を否定しても、沈んだ気持ち

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自分の手を好きになってみよう、っていう提言

自分の手を好きになってみよう、っていう提言

 自分の体で好きな部位はどこですか?

 パッと答えられる人もいれば、ない人もいるんではないでしょうか。

 私は自分の手が好きです。

 手をピンと開くと、関節が凹んでちょっと骨の形が見える。

 親指が瓢箪のように、先が丸く付け根がくびれている。

 妊婦さんのお腹みたいな薬指の形も、自分の手だなと思うわけです。

 顔以外で唯一手入れをしたくなるのが手です。

 疲れや忙しさが出やすいのもさ

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noteを始めてみて思ったこと

noteを始めてみて思ったこと

 文章を書くのは昔から好きだった。

 1番最初に書いた文章は、小学一年生の「朝顔について」。

 誰に見せるわけでもないのに、始めて知った原稿用紙の使い方をするのが楽しくて、同じ文章を2回も3回も書いた。

 朝顔のタネは黒くて丸と線でできている。

 花びらの色は紫。

 確かそんなことだったと思う。

 時を経て、大学生の頃。

 大学生が始まったばかりのころの私は孤独だった。

 孤高を気

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