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色々好きな20代一般女性。noteは衝動的に文章が書きたくなった時の遊び場。 宝塚/…

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色々好きな20代一般女性。noteは衝動的に文章が書きたくなった時の遊び場。 宝塚/クラシック音楽/小説/旅/服

最近の記事

2022年7月18日

蒸し暑く、晴れても曇ってもいない天気の今日、愛犬が亡くなった。17歳と1ヶ月だった。 近所で生まれた雑種で、ラブラドール、ゴールデン、芝犬の血を引くオス犬だった。優しく穏やかで、あまり賢くはないけどとても良い子だった。 昨年からあまり体調が良くなく、これまで何度も「もうダメかも」という瞬間があったので、心の準備はできていた。 そのせいか、現時点ではそこまでしんどさはない。 「愛犬の死はつらいよ」と色んな人から言われていたが、たしかにつらいんだけど、それは「現世ではもう

    • 人生の真実

      花組公演『巡礼の年』『fashionable empire』を観劇してきた。 この公演、とても宝塚的スタンダードな作品だというのが全体を通しての感想。お芝居ショー共に新作オリジナル、芝居の内容こそトップと娘役トップの関係性が他の作品と比べて少し希薄だけど、19世紀のヨーロッパに生きる1人の男の物語、絵的に美しく、役も多くて、胸焼けするほど大作すぎず、かと言って薄味というわけでもない、すごく宝塚的良作だなあと思った。 ショーの方も、とても宝塚らしいなというか。どれが王道とは

      • 低気圧激ヨワ女が実践している3つのこと

        低気圧に襲われて生活力0になるタイプの人間には辛いこの頃。 大人になって自分が気圧の変化に弱いと気付いてからだいぶ経って、そろそろ対処法とか対策がわかってきたので、覚え書きも兼ねてシェアしようと思う。 ① 汗をかく どうやら私は身体に余分な水分が溜まっていると身体のだるさがひどくなるみたいなので、低気圧来てるなとわかったらすぐ発汗することにしている。 やる気と体力があるときはジムで1時間ほど体を動かし、もうダメ!という日は半身浴。あんまり熱くないお湯に15分ほどゆっく

        • これって意味ある?は禁句

          祇園「都をどり」で見た夢浮橋の美しさに感化されて(その時のエピソードはこちら https://note.com/ponioponio/n/ne1c4e509fa9d )、瀬戸内寂聴さん訳の「源氏物語」を読み始めた。 元々大まかなストーリーは知っていたので、物語を追うと言うよりも言葉の美しさや世界観に触れてみようと思って読み始めたのだけれど。 うん、なかなか、難しい。 何が難しいって、私の乏しい感性と知識では、和歌や文語の美しさを理解できないのだ。 (光源氏の好色ぷりに辟

        2022年7月18日

          薄紫のとばりの向こう

          春の花といえば多くの人が桜を思い浮かべるのだろうが、私は藤の花が大好き。 桜が散って少ししてから見頃を迎える藤の花。垂れ下がる房がカーテンのようで、優しい春風になびく姿が本当に美しいと思う。陽の光を受けて薄紫の影を作り、人を温かく受け入れる。 去年、三千院の方を旅行したとき見た山藤に魅了されて、今年も藤の花を見に行ってきた。今回は宇治の平等院。世界遺産と藤の花の共演は実に見事で、明るい日差しとしっとりとした藤、そして堂々と雅な鳳凰堂のコントラストが最高だった。 この季節

          薄紫のとばりの向こう

          春の京都は〜都をどり体験記〜

          先日、人生初の都をどりを観に行ってきた。 都をどりは、毎年4月に京都の祇園で行われる舞台で、芸舞妓の舞と音楽を楽しむことができる。始まりは明治時代で歴史は100年以上だが、昨年、一昨年とコロナの影響で中止になった。 そんなわけで、今年の都をどりは3年ぶりの夢舞台。やっと訪れた「春」は、活気溢れて華やかで、それでいて艶っぽく儚くて。 私は、都をどりに高校生のときから憧れていたので、訪れることができただけでも感無量であったが、その大きな期待を上回る素晴らしさだった。 1時間の

          春の京都は〜都をどり体験記〜

          ヅカヲタ10年目にして花男の意味がやっとわかった話〜ウェイター沼の淵〜

          一つ前の記事で冬霞の凄まじさについて述べたわけですが、それとは別ベクトルで凄まじいものを見たので今日はその感想を。 私今までそんなに「花男」を体感したことはなかったんですよ。ブランクありつつ10年くらいヅカヲタしてるのでそれなりに回数観劇してるんですけど、もちろん花組には素晴らしい男役さんばっかりだけど、他組と比べてめちゃめちゃキザってくるとかウィンク飛ばしてくるとか、あんまり思ったことなくて。 なので、宙・星担の私は花男っていまいちピンときてなかったんですけど、今回TO

          ヅカヲタ10年目にして花男の意味がやっとわかった話〜ウェイター沼の淵〜

          “冬霞の巴里”目撃談

          ※ネタバレあります いやー。凄まじいものを見た。 観劇したというより目撃した。 私は普段芝居を見るとき、登場人物の誰か一人に共感して物語に入り込むことが多い。 けれど今回は、たった一人真冬の巴里の街で、目の前で起きていることを覗き見ているような、そんな不思議な感覚になった。 そして、しっかり全部見届けたはずなのに、なぜかどんどん記憶が朧げになっていく。 つい数分前みたあの光景は真実だったのだろうか、もしかして私の思い込みや願望が見せた幻想? こんなにも集中して観ているはず

          “冬霞の巴里”目撃談

          夢千鳥、深すぎる。

          物凄く甘くて美味しい毒を飲んだような感覚になる舞台だった。 宝塚歌劇宙組公演「夢千鳥」。演者はもちろん、脚本も演出も音楽も、なにもかも最高だった。余韻に浸るとはまさにこのこと。6時間前に飲み始めた毒が、まだ回っている。見終わってもずっと頭の中を支配して、息をするのを忘れるほど夢千鳥について考え込んでしまう。 激しく、美しく、狂気的な夢千鳥の世界。興奮冷めやらぬうちに感想と考察を書き留めるべくパソコンを開いた。しかし、何しろ一度きりの配信での観劇。見当違いや見間違い等ご容赦

          夢千鳥、深すぎる。

          ティボルトの愛と憎しみ

          緊急事態宣言の発令により一時的に中止になった、宝塚歌劇星組公演「ロミオとジュリエット」。この度、劇団が「無観客ライブ配信」をご決断くださった。 「舞台は生で観るもの。ライブとはいえデジタル画面に映るものは全くの別物である。」というのは大前提だが、家に居ながらでも「ロミジュリ」の世界に浸れるのは、数々の公演のチケットが紙切れと化した宝塚オタクとして大変喜ばしいことである。 世界中で知られるこのおはなし、タイトルの通り「ロミオとジュリエット」が愛を貫く物語だが、宝塚ver.で

          ティボルトの愛と憎しみ

          魂を揺さぶられたい人は、ロミジュリを見よ

          わたしは感情揺さぶられたいときが定期的に訪れるのですが、皆さんどうでしょうか。思いっきり泣いて、怒って、笑いたいとき。そんな時わたしは大抵「映画 泣ける」とか調べて観たりするんですけど。 もし、今そういう「感情揺さぶられたい」と思っている人がいて、たまたま今日5月2日の18時30分から暇ならば、ぜひぜひこちらを見てほしい。 宝塚歌劇団星組公演「ロミオとジュリエット」ライブ配信※決して宝塚の回し者ではございませんが、わたしは宝塚のファンです。 この作品、本当に魂揺さぶ

          魂を揺さぶられたい人は、ロミジュリを見よ

          就活がしんどすぎる

          新卒で入った会社を一年で退職したわたし。営業という仕事にどうしても馴染めず、婚約者の転居もあって、転職先が決まらないまま大阪にやってきた。 引っ越してきて1ヶ月弱、今めちゃくちゃしんどい。 転職先が決まらないからというのもあるけれど、履歴書を書こうとするたびに自信を失くす毎日。 「前職では結果を出せていない」 「大学は音大卒で、ホワイトカラー職で使えそうなスキルは何も学んでいない」 「努力できるところだけが取り柄なのに、前職を一年で辞めたわたしに、そんなこと語る資格

          就活がしんどすぎる

          滅多に漫画を読まないわたしがハマった『ミステリと言う勿れ』

          わたしは普段滅多に漫画は読みません。絵柄が苦手だったり、なかなか面白いと思えるものに出会えなかったり。今までに読破したのは、母の実家にあった古い少女漫画くらい。 そんなわたしが、今どハマりしているのが 『ミステリと言う勿れ』。https://flowers.shogakukan.co.jp/work/300/ こちらの漫画、謎解き要素が面白いのはもちろん、主人公や登場人物もとても魅力的で、おすすめしたい部分が沢山あります。 そんな数ある魅力の中から厳選して、この漫画の

          滅多に漫画を読まないわたしがハマった『ミステリと言う勿れ』

          旅立ち

          あなたのことなんて、全然好きじゃなかった。 あなたに決めたのはやむを得ない理由があったからで、 あなたを気に入って、あなたを選んだわけじゃなかった。 出会った時から、あなたのことなんてなんとも思っていなかった。 あなたはいつも素っ気なくて、垢抜けなくて、温かい空気で包んでくれたことなんてなくて。 とっても気まぐれで、少しわがまま。 傷つきやすくて、繊細で、なのに鈍臭い。 あなたをどこから見ても、好きなところなんてなかった。 お別れなんて、なんともないはずなのに

          旅立ち

          刺すような北風に心が沈み 熱いシャワーに手足が痺れる季節がもうすぐやってくる。 ああ、熊のように冬眠したい。 冬は、一日一回はそんなことを考える。 どれだけ着込もうと風は身体に入り込み、どんなにホカホカのミルクを飲んでも手は温まらない。 これだけ書くと、冬はなんていやな季節なんだろう、なんて思えてしまうが 煌びやかなイルミネーションや幻想的な雪景色の魅力も捨てきれなくて。 子どもの頃は、雪が降れば学校は休みになるし、たまの雪遊びが楽しくて、 クリスマスにはサン

          いつも思っていること

          文章を書く習慣をつけようと、note毎日更新を宣言するか迷いに迷ってまだ宣言できていない。 こんなに毎日色々悩んでいる気がするのに、いざ書こうとすると手が止まるのだ。 「僕いつも思うんですけど」 というセリフはわたしが好きなマンガ「ミステリと言う勿れ」の主人公のセリフだが、わたしがいつも思っていることはなんだろうか。 何かしらの出来事に対して感じたり意見を持ったりすることはよくあっても、それを思い出そうとしても中々出てこないのは、所詮そこへの拘りはその程度ということだ

          いつも思っていること