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滅多に漫画を読まないわたしがハマった『ミステリと言う勿れ』

わたしは普段滅多に漫画は読みません。絵柄が苦手だったり、なかなか面白いと思えるものに出会えなかったり。今までに読破したのは、母の実家にあった古い少女漫画くらい。

そんなわたしが、今どハマりしているのが

『ミステリと言う勿れ』。

https://flowers.shogakukan.co.jp/work/300/

こちらの漫画、謎解き要素が面白いのはもちろん、主人公や登場人物もとても魅力的で、おすすめしたい部分が沢山あります。

そんな数ある魅力の中から厳選して、この漫画の世界観がいかに素晴らしいか を今回は語ろうと思います。

『ミステリと言う勿れ』​独特な世界観が持つ魅力

『ミステリと言う勿れ』は、(言う勿れとのことですが)もちろんミステリ漫画です。主人公の大学生が、大小さまざまな事件を解きながら、ある大きな謎に挑戦していきます。

この漫画のキーワードの一つとして、わたしは「日常感」があると思っています。

作中で起こる事件は残虐なものが多いけれど、その残虐さは劇的には描かれていない。ホラー的要素もなく、ものすごく淡々と物語が進んでいきます。作品に出てくる地名も我々の世界と同じもので、とても現実感があります。なので、日常的で「ありそう」な事件として物語がすっと入ってくるのです。馴染みやすく、サクサクと読むことができます。

小説でも映画でも、あまりに劇的に描かれていると、わたしは少し窮屈に感じてしまいます。この淡白さがわたしはお気に入りです。


そして、そんな日常感とは対照的に、この物語は「伝説」「占い」「芸術」といった、非科学的、非現実的な要素がキーワードになっていたりもします。事件や物語のモチーフとして、そういったものが象徴的に描かれるのです。わたしは芸術が大好きなので、主人公はじめとする登場人物の生活に、芸術が入り込んでくるのがものすごく羨ましいです。

日常ではなかなか目にすることのない芸術品が物語に登場するだけで、物語の雰囲気は一気に華やぎます。平たくいえば、この漫画はとてもロマンチックなのです。日常的な淡白さと、芸術や非科学的要素のコントラストによって、「ありそうでない」、独特な世界観が生み出されています。

派手ではないのに、何度も『ミステリと言う勿れ』を読みたくなります。何度も何度も、この独特な世界観に浸りたくなるのです。

作中のような残忍な事件は嫌だけれど、この作品と同じ世界で生きてみたい、と、妄想がはじまるわけです。

『ミステリと言う勿れ』は、読めば読むほどハマる、いわゆる「スルメ」作品だと、わたしは思っています。

めちゃコミやレンタなどで読むことができるので、これからのおうち時間のお供に、ぜひいかがでしょう。

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