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自己中心主義勇者 egoistic hero
第九十二話 泣くなメイ
次の日、カズマとマリは一つのベッドで仲良く寝ていた。
そこへメイが現れ、二人の間にボフンと飛び込んで来た。
メイ:「パーパ、マーマおはよ!」
元気よく二人に挨拶をするメイ。
眠りから冷めたカズマはしかめっ面をしながらメイの頭をなでる。
カズマ:「おはよう・・・バカ娘・・・」
マリ:「おはよう、メイ。」
カズマもマリも眠そうにしながらメイに挨拶を返す。
メイ:「二
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第九十一話 今できる事
コンピュータールームへ戻るとカズマはコンピューターに問いかけた。
カズマ:「BシェルターのDNA操作装置はハッキングしてオマエの支配下だ。」
コンピューター:「ハイ、ハッキングしたBシェルターの端末を操作して全てのモンスター及び遺伝子操作は元に戻しました。」
カズマ:「このまま装置を残すか壊すかはオマエに任せる。」
コンピューター:「DNA操作装置は既にプログラムを全て
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第九十話 ドグマの願い
シュウとの面会を終えて部屋を出る時カズマはシュウに義手をつける事を提案した。
シュウの神経と繋げれば自分の意志で動かせる義手。
それが成功すれば脳に映像を送る事ができるゴーグルを取り付ける事もできる。
しかしシュウはこれをあえて辞退した。
オラの事より他にやる事がカズマさんにはあると。
カズマはその言葉を重く受け止め黙って去るしかなかった。
サンライト城へ戻る道中でドグマ
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第八十九話 今夜は飲もう
マナのお疲れ様パーティーが終わるとマリ、マナ、メイの三人は酔っぱらって眠っていた。
三人がコンピュータールームの寝室で一緒のベッドで眠っているのがカズマはおかしかった。
『まるで家族だな・・・』
カズマは酔いを醒まそうと洗面所へ行こうとした時、ドグマから帰還の知らせが入った。
ドグマ:「ドグマだ!スイートウォーター城の連中にシューティングスター城を引き渡してきた。
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第八十八話 マナの慰労会
サンライト城に帰った後、三人はシャワーを浴びてスイートウォーター城の援軍の前に現れた。
マリはミツに感謝の意を示し、ヒデにも通信でお礼の言葉を述べた。
カズマもスイートウォーター城の援軍達の武勇を称えささやかな宴を開いた。
その後にカズマはヒデにシューティングスター城の管理を依頼した。
今回の戦功としてシューティングスター城を譲渡するという条件でヒデと交渉をしてこの件は
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第八十七話 大丈夫かマナ
次の日カズマ、マリ、メイの三人はサンライト城へ帰還した。
マナに通信を飛ばしても全く繋がらず、マリがミツに問い合わせた所マナが疲労から寝込んでいると聞いたからだ。
カズマはドグマと数人の護衛をシューティングスター城に残し、Bシェルターの住人たちの安全を管理するよう頼んで気球に乗り込んだ。
サンライト城に近付くと城門が派手に壊れていて戦闘の激しさを物語っていた。
城門内の
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第八十六話 「戦いが終わって」
シューティングスター城のモンスター達は全て元の人間に戻され、一部は体調が悪い者もいたが、全員無事保護された。
サンライト城の一般兵も何人かは骨折などをしていたが、全員命に別状はなかった。
カズマはシューティングスター城のコンピューターを調べていた。
戦闘に勝利したという事でこの場でサンライト城の一般兵を労う宴を開きたかったが、Bシェルターでは食料がそれほど多くなか
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第八十五話 「勝利」
シューティングスター城のコンピューターは起動すると光を放った。
その光は一つ一つモンスターを目がけて飛んで行った。
光が命中したモンスターは雄たけびをあげながら姿形を変えていった。
DNAを操作された人間達が元の姿に戻っていく。
ドグマ達を襲っているリザードマン達も次々と光を受けて消えていった。
その様子を見てドグマとサンライト城の一般兵達は攻撃をやめる。
ドグマ:「カズ
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第八十四話 サヨウナラ
カズマ:「あと5分か・・・」
バリアを解除してコンピュータールームへ戻るトライとカズマ。
マリが心配そうにメイの頭をさすっている。
カズマ:「まだ寝てるのかバカ娘・・・」
カズマの言葉にマリの表情が緩む。
だが次の瞬間怒りの表情に変わりマリが吠えた。
マリ:「うるさい!このロクデナシ!人の気持ちも知らないで!・・・」
そう言うとマリはメイの頭を優しくおろして立ち
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第八十三話 燃えよカズマ
カズマ:「カーン!第二ラウンド開始~。」
カズマはわざとふざけた声を出して、ファイティングポーズをとりながら軽やかなステップで左右に動いた。
ステップを踏みながらアレクの周りをゆっくりと回る。
トライも同じようにステップを踏みながらカズマの逆の方向へ回る。
アレクは二人の動きを警戒している。
踊る様な二人の動きに戸惑いを感じているようだ。
カズマ:「シュッ!」
カ
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第八十二話 「頑張れトライ」
アレクの後に続きトライは天守の広間にたどり着いた。
アレク:「おや?マスターはどうした?それに女も。逃げたか?」
トライ:「オマエは僕が相手をする。」
トライの真っすぐな目を見てアレクが大笑いした。
アレク:「ワハハハハハハ、いいぞ!かかってこい!」
そう言うとアレクは腰を落とし、ファイティングポーズをとった。
またも力強いオーラがみなぎる。
アレクから物凄
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第八十一話「ドグマの窮地」
カズマがマリをコンピュータールームに残して天守へ向かった頃、組み立て砦に立て籠るドグマの軍勢は窮地に立たされようとしていた。
リザードマン達は地面を掘ってトンネルを作り、組み立て砦の内部に侵入しようとしていた。
爪をドリルのように使って地面を掘り進めるリザードマン達は徐々に組み立て砦に近付いていく。
ドグマ:「クソッ!今どの辺だ?あの盛り上がりを撃ってみろ!」
ド