自己中心主義勇者 egoistic hero
第八十一話「ドグマの窮地」
カズマがマリをコンピュータールームに残して天守へ向かった頃、組み立て砦に立て籠るドグマの軍勢は窮地に立たされようとしていた。
リザードマン達は地面を掘ってトンネルを作り、組み立て砦の内部に侵入しようとしていた。
爪をドリルのように使って地面を掘り進めるリザードマン達は徐々に組み立て砦に近付いていく。
ドグマ:「クソッ!今どの辺だ?あの盛り上がりを撃ってみろ!」
ドグマの指令でサンライト城の一般兵達はHighpressuregunを地面に向かって撃つ。
しかし何も反応せず、どこまでリザードマン達が迫ってきているかわからない。
そうだ!もしかしたら・・・
ドグマ:「バリアの境界線の周辺にFrozengunを撃て!」
ドグマが指令すると一般兵達はFrozengunをバリア周辺の地面に撃った。
バリア周辺の地面が凍り付いていく。
パリパリッ・・・
その時ある一点の方向から氷が音を立てて割れていく。
氷の亀裂が砦に向かって走って行く。
ドグマ:「氷の亀裂の所から奴らが来るぞ!全員構えろ!」
ドグマがそう叫ぶと一般兵達は氷の亀裂からリザードマンが出てくるのを待ち構える。
氷の亀裂がバリアを越えて組み立て砦の中心になおも向かう。
一般兵達は氷の亀裂の進行方向の地面をFrozengunで凍らせながら亀裂ぞいに陣形を構える。。
バリア装置と発電機の周辺にも人員を配置してgunを構える。
孔明:「今だ!出ろ!」
孔明の号令と共にトンネルからリザードマンが上に飛び出す。
そこを待ち構えていた一般兵達はFrozengunを打ち込んだ。
次々と凍り付くリザードマン。
しかし何体かは飛び出した勢いで一般兵を吹き飛ばし、砦内部に潜入するのに成功していた。
ドグマ:「気をつけろ!奴らは素早い!』
ドグマも今や砦内部に降りてリザードマン達を次々と撃破していく。
だが一般兵達はパニックに陥り、逃げ惑う者もいた。
まだ外には百体以上のリザードマン達が顕在だった。
『このままではマズイ・・・』
ドグマは次から次へと砦に侵入してくるリザードマンを見て士気が折れそうになっていた。
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