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   ミーハー人生論

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ミーハー心を昇華。こころ動かされたアーティストを見て、勝手に人生論に変換しちゃったことなど。
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嫉妬心の誕生。【だが、情熱はある】

嫉妬心の誕生。【だが、情熱はある】

ドラマ「だが、情熱はある」をテーマに、今日は南海キャンディーズ山里亮太さんを演じるSixTONES森本さんのおはなし。このドラマ、ほぼ実話なので、人格形成の考察がとにかくたのしい。

ポジティブ脳とネガティブ脳

森本さんがゲスト出演していた山ちゃんのラジオを聞いておもしろかったエピソードがある。

嫉妬心が強い山ちゃんを演じるうちに、森本さんは、自分は小者だとか嫉妬という感情を、役の外でも感じる

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【だが、情熱はある】褒められて育った山里が、なぜクズなのか

【だが、情熱はある】褒められて育った山里が、なぜクズなのか

「だが、情熱はある」がおもしろくて、毎週見ている。ドラマで見られる断片的な情報のみから、山ちゃんがなぜクズになったのか考察してみたい。

自己肯定感の低さのしくみ

山ちゃんが相方を非難しまくったり、しずちゃんに嫉妬する姿が毎回印象的だ。明らかに、自己肯定感が低いひとのすることだ。

ドラマで見る限り、山ちゃんの母親はなんでも「すごいねぇ」と褒める。テストで3点を取れば、「3点も取れたの、すごいね

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「死ぬのがいいわ」は、◯◯の強烈な叫び

「死ぬのがいいわ」は、◯◯の強烈な叫び

TikTokでバズるずっと前から、藤井風のファーストアルバム最高のスルメ曲は、『死ぬのがいいわ』だと思っていた。

今回、NHKの特集で歌詞の意味を知って、さらに好きになった。わたしがいつも言っていたメッセージと、まったく同じだと解釈したからだ。

若者の言う「死にたい」

こういうことを言う若者は少なくない。才能のある若い子が、「こんな世の中に産み落とされて」だとか、「生きづらい」と言うのも、身

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グルーヴと、遊びごころ

グルーヴと、遊びごころ

わたしの青春、ポルノグラフィティ岡野昭仁さんと、King Gnu 井口くんのコラボを見るために、ひさしぶりにテレビに張り付いて音楽番組を見ていた。

その日は、番組にたくさんジャニーズが出演していて、いろいろいるもんだ、と流して見ていた。

が、キンプリ『ichiban』のパフォーマンスがはじまった瞬間、目ん玉が飛び出た。

ジャニーズが、踊れるって、だれが言った?!

いちばん驚いたのは、平野紫

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推しの心理学

推しの心理学

今回、藤井風さんのホールツアーのチケット抽選に外れてしまった。絶対当たるとばかり思っていたので、それは残念だったけれど、抽選結果の「ご用意できませんでした」の文字に打撃を受けなかったのも事実。これは、わたし自身が昔と比べて変わったからだと思う。

なにが変わったのか。

以前は、〈推しが好きなわたし〉をアイデンティティの一部としていた。もちろん無自覚。こころが震えるほど好きなもんだから、その好きな

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藤井風はやっぱりあたらしい世界をつくるのか

藤井風はやっぱりあたらしい世界をつくるのか

わたしはアーティストがとてもすきだ。ダンスをずっとしていたし、歌うのもすきだから、とくに、歌や踊りで表現しているひとたちへの憧れがつよい。

だけど、世の中のアーティスト(ここでは、歌手に限定するね)は、ほんとうに自分のつくりたいものだけつくっているかな、と思うときがある。純粋な自分のよろこびのままに音楽に向き合ったとき、おなじ音楽をほんとうにつくっているんだろうか。

わたしには、売れるためのコ

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クリエイティビティについて

クリエイティビティについて

資本主義は生産することに価値を置きすぎてしまったので人間らしさが失われてしまった。

まず、在ること。

その先に生産や創造が生まれるのが自然の流れ。

ただ、自然とは不確かで保証がないものだから、思考を持つ人間はどうしても未来を案じてしまうあまり、生産を仕組み化したりコントロールすることで確かなものにして、生み出すことさえできれば人間としての価値があるのだという勘違いが生まれてしまったんだと思う

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本編に使われなかったものたち

本編に使われなかったものたち

人生とか魂とか、愛とかふだんそんなことを考えてばかりいるので、目に映るもの、なんでもそういう切り口で見てしまいます。

今日は、いまとてもすきなアーティスト藤井風さんのYouTubeで見た、『旅路』MV撮影裏の思い出ビデオのこと。

わたしと同じく風さんの沼にはまっている母と、その動画を見たあとに、MV本編を見ながらこんな会話をした。

母「ミッチャム使われなかったんだね。」

わたし「そういえば

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