【本の学び】読書チャレンジ#49「人を選ぶ技術」＠一年365冊
いつも記事をお読みいただきありがとうございます。
2021年に習得した「速読」に基づき、2023年毎日投稿の読書メモになります。
お役に立てれば幸いです♪
【本日の書籍】
小野荘彦著「経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術」（2022年・フォレスト出版）
【書籍を選んだ目的】
人の選び方
【ポイント（私が得たこと）】
本書で提示するフレームワークを理解し、技術を身につけることで、誰もが構造で人物を「見抜き」、創造性をもって起用を「見立てる」ことができるようになると、確信している。
採用のこんな格言を知っていますか？
採用の失敗は、育成では取り戻せない。
採用で、自社に適してない人を採用してしまったら、そこからいくら教育をしてもうまくいかない。
そう言っています。
しかしながら、採用において、人を見極めるのは、大変です。
本書は、この採用で、人を見極める技術について説明しています。
◆人の4つのタイプ
人は、次の４つのタイプに分けることができます。
着目すべきは、①と④のタイプとのことです。
①優秀で善人
必ず採用したい人物です。
ただ、見抜くのが難しいということです。
②平凡で善人
会社にとって無害ですので、仲良くいい雰囲気で職場に適してくれればいいということです。
③平凡で悪人
悪人という表現がわるいかもしれませんが、、、
平凡なので、見抜くことができるので、採用の際にお断りすることが可能だということです。
④優秀で悪人
この人は、成績は優秀であるが、自分のことを優先したり、悪い空気を会社に持ち込むので、長期的に見て大変なマイナスになる人物です。
この手のタイプは避けた方がいいです。
◆人の構造（４つの階層）
次に、人の４つの階層について説明します。
次の階層があります。
【人の4つの階層】
1階・・・・・経験・知識・スキル
地下1階・・・コンピテンシー
地下2階・・・ポテンシャル
地下3階・・・ソース・オブ・エナジー
階層が上（1階が一番上）の方が、表面的で見抜きやすく、階層が下に行くほど見抜くのが難しいです。
それでは解説していきます。
1階：経験・知識・スキル
表面的な能力で、見抜くのが容易です。
逆に、教育で補うことが可能な部分です。
採用の現場では、この1階部分に一番目が行ってしまいます。
地下1階：コンピテンシー
コンピテンシーとは、その人がどんなシチュエーションでどういう行動をとりがちなのかということです。
その人の行動特性というような内容です。
行動によって、現実が変わるので、経験・知識・スキルよりも重要です。
地下2階：ポテンシャル
その人の「器」です。
コップに例えると、
コップの中に、「経験・知識・スキル」と「コンピテンシー」という水が入っています。
水がいっぱいに満たされていない部分（空白の部分）が、「伸びしろ」になります。
その人が持っている「エネルギー総量」とも言えます。
地下３階：ソース・オブ・エナジー
エネルギーの源泉です。
精神性ということもできます。
「使命感」や「劣等感」などによって決まると言っています。
◆面接のコツ
これらを見極める面接のコツです。
重要なのは、「事実を聞く」ということです。
過去に起こった出来事とそれに対する行動を徹底的に質問して、4つの階層の能力を見極めるということです。
そのためには、次のことが必要です。
●面接を良い時間にするために、自分を整える
●面接の場を和ます（本来の人格を引き出す）
●事実を質問して、その人の本質を見極める
●ボーっと眺める（俯瞰する）
日本は、減点方式の社風が多いので、どうしても1階部分で判断を下しがちになります。
育てることは大事だが、選ぶことはもっと大事
著者はこのように言っています。
【感想】
いかがでしたでしょうか。
いつもよりも長く没頭して読んでしまいました。
とても面白く、参考になる本でした。
私は、採用はほぼ直感で行っています。
現状の一緒に働いている仲間と仲良く職場でいられるかを採用根拠にしています。
本書に書いてある内容と遠からずの採用基準だったと思いますので、よかったです。
事実に基づいて、行動がどうだったのかを聞くことが重要だという話でしたので、次の面接からそれを取り入れていきたいと思います。
読んだ日付：2023年1月29日
かかった時間：37分（296頁）
おわりに
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