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世界中のカフェ、図書館、古本屋、書店で出会って読んだ本たち。 本を持って旅に出て、その土地に合った本を置いて、また新たな本と旅に出る。
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2022年2月の記事一覧

未来のための経済思想史【本:不確実性の時代 The Age of Uncertainty】

未来のための経済思想史【本:不確実性の時代 The Age of Uncertainty】

「不確実性の時代」と聞いて、つい最近のVUCA(Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の頭文字)時代のことかと思いがちだけれど、この本が書かれたのは1979年。この本の中では、経済思想に見られたゆるがぬ確実性との対比とする「不確実性」といわれていたけれど、結局、いつの時代を切り取

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何が変わり、何が変わらないのかを見極めること【本:WORKSHIFT】

何が変わり、何が変わらないのかを見極めること【本:WORKSHIFT】

この本が出版されたのは2012年。もう、あれから10年になるのか、と思いながら、この本が描いた2025年まであと3年。WORKSHIFT孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>by リンダ・グラットン(ロンドン・ビジネススクール教授、現在シンガポール政府のヒューマンキャピタルアドバイザリーボードメンバー)。その後、LIFE SHIFTが2016年に出版された。時が過ぎるのは、本当に一瞬だ

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私が、建築をスキになった本10選

私が、建築をスキになった本10選

最初は、建築というよりも、欧州の図書館や美術館のデザインが好きで、そもそもデザインとは、なんて語れない自分に、本を読むこと、人と話すこと、実際の建築を見ること、ただその空間にいることの大切さを教えてくれたのは、紛れもなくただ旅行が好きな自分の好奇心だった。

小さな幸せを見つけ、毎日を楽しんで生きている人。

これだけで、人生の十分な功績だと、思いながら。それでも、移動を続ける。

進学よりも旅行

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