言葉を紡ぐ能力者
人は1日で9000回の選択をする
もう、いまとなってはなんの作品だったのかは忘れてしまいましたが、私のiPhoneのメモにこんな言葉が記されていました。
「人は1日で9000回の選択をして生きる」
何の作品だったのかはホントに覚えていませんが、恐らくは過去に私が観た映画作品の中で登場したセリフなんだと思います。
というのもですね、私は日々いろんな映画作品やテレビドラマなどを大量に観ています。(それこそ寝る間を惜しんで、です)
つい先日も品川の映画館で金曜日の21時過ぎのレイトショーを観て、帰る時にまた翌日の土曜日の朝9時の別作品のチケットを購入して帰りました。
そうやって帰りながら「あぁ、また10時間後には同じ映画館にいるのか、俺」とか思いつつ、我ながらクスリと笑いました。
まぁ、それくらい映画が好きでだいたい年間300本くらいの作品を観ているわけですね、私は。
で、話を戻しますが、「人は1日で9000回の選択をして生きる」って言葉が(私は)なんか素敵に感じてその映画を観終わった直後にすかさずiPhoneのメモに残したんだと思います。
当の私自身がなんの作品だったのかってことは忘れてはいても、この素敵な言葉だけは(メモしてるので)覚えているというわけです。
この言葉の意味は文字通り、人は朝起きて寝る瞬間までという1日の中で本当に多くのことを選択=決断しながら生きているという意味ですね。
まずはベッドで目を覚ました瞬間から「今すぐ起きる or もう少しゴロゴロする」という選択をしているはずです。
その後の「歯を磨く・うがいをする・顔を洗う・タオルを取る・拭く・着替える・服を選ぶ・靴下を履く・右から?左から?」といった、いつものルーティンのように思える行動も全ては『選択している』という行為であり、そういった選択と決断が就寝するまでに、およそ9000回ほど繰り返されている、ということですね。
たぶん、こうやって分解して説明されると「それ言い出したらそりゃ当然そうなるやろ」と思われてしまいがちですが、重要なことはきっとそこでは無いんですよね。
「人は1日で9000回の選択をして生きる」という言葉を聞いた時点で、実際に本当に1日で9000回も選択をして生きているかはともかくとして「ふーん、なるほど、人ってそれくらいの回数の判断を1日でしてるのか、してるのかもしれないな」と(第三者に)思わせることに成功した、という点なんです。
これが『言葉を紡ぐ』ということなのです。
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こういった言葉を圧縮して人にハッさせられる伝え方を出来る人、というのは脚本家だったりライターと呼ばれる職業の人だったりしますよね。
広告代理店の仕事の中でも、コピーライターという専門の職業があるくらいですから、より短く端的にまとめた言葉で見た人を振り向かせる言葉の魔術師とも呼べるような特殊能力者という者がこの世界には存在しているようです。
で、私はそういった素敵な言葉の圧縮がすごく好きで、なんならそういう言葉と出会うために多くの作品を観ている気すらします。
まぁ、人が作品に触れる=漫画を読む・アニメを観る・ドラマを観る・映画を観る、なんて理由もほとんどがそういう気がしますよね。(たぶんゲームだけはちょっと理由が違うかも、爽快感とかのストレス発散要素が強い気がしますね)
今回は私のiPhoneのメモに残された、(なんの映画作品だったのかは忘れてしまいましたが)こういった素敵な言葉を紡いだメッセージたちを紹介させてください。
(私のiPhoneのメモには1万行くらいこういう印象に残った言葉というものが残されていますので、順不同で今みなさんにお伝えしたくてパッと見た中でピンと来たものだけをご紹介しますね)
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不老不死より不眠不休
これは、ですね、あれ?いきなりなんか違うな、映画じゃないですね。これって、たしか、そーですね、ウチのウオカワが言ってた言葉ですね。
あー、ウオカワというのはサイバーコネクトツーの福岡本社に所属しているアーティスト(シネマティック担当)のことですね。
まぁー、仕事は非常に優秀なんですけどね。
あ、いや、なんでわざわざそんな言い方をしているのかというと、やっぱりちょっと変わり者なんですよね。
もちろん仕事のクオリティは誰もが認めるほど高くて、超がつくほどの能力者である、ということは間違い無いんですけどね。
ほら、なにかを超越した人ってちょっと他の人間とは感覚が違うってこと、あるじゃあないですか。
たぶん、この時も福岡本社の近くの居酒屋かなんかで仕事終わりにみんなで飲んでた時の話だと思います。
いつも通り、なんの前置きも脈絡も無かったんだと思いますよ、彼のことですからね。
「ぶっちゃけ、ぶっちゃけですけど、不老不死よりも不眠不休のほうが良くないですか?」
急にこんなことを言い始めたわけですね。
「だって、不老不死って自分だけが生きてて、やがてどうせみんなは先に死ぬってことでしょ?寂しいじゃないですか。今この周りにいる人たちだって僕と同じ時間を生きてますけど、先に死ぬんでしょ?だったら今でしょ?今この時間の中で僕が人よりも凄くなって、もっともっと「ウオカワ凄え!」って言ってもらえて、尊敬してもらえるためには、今のほうが重要じゃあないですか?500年後に誰も知らない場所(荒野)で僕がどんだけ凄くなっても何の意味も無いでしょ?だったらやっぱり今ですよ。今の僕の能力をもっと向上させるために必要な奇跡は、不老不死よりも不眠不休のチカラのほうですよ。眠らずに休まずに生きていられたら最強じゃないですか!」
(当然のように)その場にいた全員が固まっていて「何言ってんだ、コイツ」って顔で絶句していたのですが、「あぁ、オモシレェなぁ、ウオカワ」って思った私はスッとiPhoneを取り出してメモにこの言葉を残していたのでした。
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サウナに入った金曜日、起きたら日曜日
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