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第346号『笑われる夢にこそ価値がある』

「笑われる夢にこそ価値がある」

この言葉を最初に発した人や作品がなんであったのかは、私はもう覚えていません。それくらい多くの著名人が自身の半生を振り返った時に語られるなかなか有名な言葉であると私は認識しています。

映画やドラマの中でも実は頻繁に登場する言葉だったりもします。

成功者の多くがその事業や行動を開始した際にどうやら周りから「そんなバカな、できっこない」というようなリアクションをとられたのでしょう。

文字通り「笑われた」のだと思います。

しかし世の中の誰もが「やれるわけないじゃん!」と思ってしまうような夢だからこそオンリーワンであり成功した時の無二性からその成就が特別な意味をもって評価されるのだと思います。

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およそ25年ほど前に、私は有限会社サイバーコネクトというゲーム開発会社を友人と一緒に立ち上げるために、3年半ほど務めたコンクリートメーカーを退職することになりました。

その時に(退職の意向を)上司である部長に伝えた時に「辞めてどうするとや?」と聞かれて「友人と一緒にゲーム開発会社を立ち上げます」と答えると、その上司はポカンとしていました。

コンクリートメーカーの部長からしてみると全くの異業種への転職、どころか「自分で会社を立ち上げる」という若造の言葉を聞いて、(最初は思いとどまるようにだいぶ説得されましたが)最終的には少し笑みを浮かべながら「オマエが自分で決めたんならよかたい、せいぜい頑張りや」と言ってくれました

あれからガムシャラに25年間、必死にゲーム開発会社を運営・経営してモノを作り続けてきました。

もちろんまだまだ大成功している実感は少しもありません。

完全に道の途中です。まだまだ未完成です。

そしてこれからもまた新しい作品を数多く生み出していきたいと思っていますし、常に仕込んで先回りして行動しています。

その中には弊社内のスタッフですら「は?ウソでしょ?そんなことやるんすか?いけますか、それ?」というリアクションをもらってしまうモノもあったりします。

その度に私は「よし、そういうリアクションならばやる価値はあるな」と心を更に強くして油断しないように隙を見せない行動を心がけて虎視眈々と大成功を夢見ています。

笑われるだけで終わってしまわないように。絶対に勝つために。しっかりと結果を出すべく神経を研ぎ澄ませて多くの理解者や協力者と共に、背筋を伸ばして歩いていきますよ。

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さてここからは、そんな夢を叶えるために新しいコトを考えていて、きっとそれは世の中の誰しもが「え、なにそれ、そんなこと出来るの?大丈夫?」と言ってしまいそうなコトを少しだけお話したいと思います。

実現できるかどうかもまだわかりません。もちろん違法性の無い形でやらないといけませんので、そのための下調べをやっているような段階の話です。

己の中の全ての妖刀を抜け!

「いいか・・・ 急戦、奇襲、奇策、時には、凡策、駄策、とにかく智力を尽くせ、勝つならそれだ、己の中のあらゆる妖刀を抜いて戦うんだ」

この言葉を発したのは『エアマスター』に登場した深道でした。伝説のファイターでありまるで妖怪のような強さを誇る渺茫(びょうぼう)という正体不明の化物格闘家に対して挑む全ての登場人物に向けて言った言葉です。

私はこの言葉が大好きです。「勝つためには全て使え、なんでもやれ」と言っているわけです。

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昔と違って、ゲーム業界も随分と働き方が変わってきました。いくら自分の意志とはいえ勝手に残業をすることも休日出勤することも出来ません。

全てが管理されてしまっています。

というか法律でしっかりと定められてしまっています。(労働基準法第36条:残業=時間外労働における制限は月45時間・年間360時間が限度など)

しかし世の中には「もっとやりたい」と思っているサラリーマンだって存在します。が、一定時間を超える労働は法律で縛られていますので例え望まれていたとしてもそれを受け入れるわけにもいきません。

今回の『やり方』というか『発想』というものは、その一部の「やりたいのになんでやらせてもらえないんですか」と滾っている人間に対して検討・提案できるかもしれない施策の話です。

先ほども述べた通り、まだそれぞれのやり方に対して問題が無いかどうかを法律的にも調査している段階ですのであくまでプランに過ぎないということはお忘れなく。

要するに「土曜日曜祝日もモノを作りたいしそれを仕事にしたいけど会社からダメって言われていてヤキモキして滾っている一部のスタッフ向けの裏技の提案」だということです。

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