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第243号『関わるか・携わるか・手掛けるのか』

漫画『チェイサーゲーム』の本編でも具体的なエピソードの中(第6話)で触れましたが(ハッキリ言いますが)私は“関わる”という言葉がモヤっとしていて好きではありません。

あ、具体的に説明しますね。

これは実際に入社した後の面談や飲み会の席である新入社員が言っていた話でもあるのですが。

「『.hack』シリーズの最新作に関わりたいです!」

こう言われて実際に(漫画の作中ほどのテンションではありませんが)

「ん、“関わる”?え、関わるの?んーなんか違うんじゃない?もう入社してプロとして一緒にやっていくんだから。これからは“関わる”んじゃなくて自分が作って手掛けることになるんじゃないの?」

って言ったことがあります。

もちろん新入社員は「?」というリアクションだったので説明しました。

「あ、んとね、ほんのちょっとの違いだからわかりにくいかもしれないけど。特に言葉にするとつい言っちゃうよね、“関わる”って。けどそれは俺にはさ、“『.hack』の新作プロジェクトをもしやるのならちょっとでいいから関わりたいです”っていう感じに聞こえちゃうんだよね。まぁ新入社員だしつい言っちゃうのは勿論わかるよ。けどそれはなんかやっぱり違和感があるんだよ。“一緒に作りましょう!”って言って欲しいんだよね。だってもう他人事じゃあないんだから。出来れば“私が新作プロジェクトを立案するのでぜひ作りましょう!”くらい言って欲しいんだよね。それと比べるとさ、“関わる”って言葉は随分他人事に聞こえない?求めすぎ?新入社員に?そーかなー?だってもうお客様でもないんだから。当事者なんだから。意味わかってきた?え、じゃあ適切な言葉はどんな風になるかって?そうだね“携わる・手掛ける”って言葉が適切なんじゃあないかな。なんか随分細かい指摘に感じるかもしれないんだけどこういうことは大事にして欲しいって思ってるよ。だって覚悟と力は言葉に現れるんだから」

“おっさんが細かいことをいちいち指摘しててうるせえなぁ”って思われるかもしれませんが。

それでもいいし、やっぱり何が正しくて何が良くないって思っているかってことぐらいはちゃんと伝えたいって思います。

だって、もう、身内なんだから。

ちなみに。漫画『チェイサーゲーム』本編の該当エピソードはこちらです。

このnoteでも冒頭180ページまるまる読めるようになってますので良かったら読んでみてください。

ともあれ。新入社員の皆さんは4月から色んな会社・現場で社会人として新しいスタートを切られることになってるかと思います。

物怖じすることなく敬意は払いつつもわからないことは何でも先輩社員に聞いて学んで吸収して自分で選んで踏み出して到着したその場所で野望を達成してください。

入社&新社会人生活スタートおめでとうございます。

*****

さて後半部分は【エイプリルフールの企業姿勢】についての話です。こちらも4月1日の話題になってしまいますがいつも通り思っていることを赤裸々に書いていこうと思っています。

まぁ先に言ってしまうとぶっちゃけ各社や色んな人達が4月1日に発信されるいわゆるエイプリルフールネタが大嫌いだという話です。

ちゃんと具体的に理由も説明します。

良かったら読んでみてください。

【エイプリルフールの企業姿勢】

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