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君は1%の側の人間だったのか

先日(2022年11月12日)『CEDEC+KYUSHU 2022』が実施されました。

実に3年ぶりにリアル開催(&オンライン配信)となり非常に盛り上がりました。(当日の各講演の様子などは各メディアで記事として紹介されると思いますのでご確認ください。上記リンクのように『戦場のフーガ』などの講演の内容などがすでに記事として紹介されています)

まぁ『CEDEC+KYUSHU 2022』自体の盛り上がりや各講演の様子はこれから公開される各メディア記事やオンラインアーカイブ配信をぜひご確認いただくとして、ですね。

今回はその開催中に起きた(ワタシ的に)かなり素敵な出来事について紹介させてくださいよ。

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上のツイートにもある通り、こういったイベントの開催期間中はサイバーコネクトツーはブースを出展して書籍などの販売を行うことが多いです。

当然ながらそのブースで販売を行うのは弊社の宣伝広報チームなのですが、だいたいの場合において「社長は基本的にブースの横で座っていてください」と言われることが多いんですね。

というのも、そうやって私がブースに座っているとかなりの確率でまず業界関係者から「!?松山さん!?なにやってるんですか?」と奇妙がられて声をかけられるんです。

そうするとおのずとブースの前でみんなが立ち止まりちょっと話をしながら書籍をパラパラと確認したのちに「じゃあ、せっかくなのでこれ1冊ください」と購入してもらえるケースがあるのです。(というか多発するのです)

だから完全に弊社宣伝広報チームはそういう客寄せとして私をフル活用することに何の躊躇いも無いわけですね。(実に頼もしい)

中には学生さんだって声をかけてくるケースだってありますよ。

「基調講演でお話されていた方ですよね」とか「あ、『.hack』買いました」とか「僕は『ナルティメット』シリーズで遊んで育ちまして」とかなり具体的に嬉しいケースもあるのですが。

ただ稀に、ですね。本当に稀になのですが「僕がいま作っている作品を見てもらってもいいですか?」と声をかけられることもあるんです。

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『CEDEC+KYUSHU 2022』というイベントの性質上やはり将来ゲーム業界に進みたいと思っている学生さんは非常に多く訪れます。

そしてその中の一部の勇気ある学生さんはブースで私を見かけるとモジモジしながら話しかけてきて「作品を見てもらってもいいですか?」と言って手持ちのスマホの中に用意された動画などで作品を実際に見せてくることがあるのですよ。

その日、声をかけてこられたのはエフェクト志望の学生さんでした。

すまない、君は1%の側の人間だったのか

まず先に言っておきますが、こういった流れで声をかけられて実際に作品を見ること自体は別に珍しくありません。

全国で学校講演を実施していても講演終わりなどの時間で「作品を見てください!」と言われて見ることは多いですからね。

けど、ですね、そうやって声をかけられて実際に作品を見ることは多いけど、それらの作品の99%が実にそのなんといいますか、正直に言うと「まるで論外」というモノが多いんですね。

言ってしまうと「わかってないことがわかっていない」という感じで、見ているコッチも「はてさて、一体どうやって相手を傷つけることなくやる気にさせつつ前向きな気持ちになれるアドバイスをしたらいいものか」と頭を悩ませているのです。

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