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東京大学/国語/第一問

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2022年2月の記事一覧

2013東大国語/第一問/解答解説

2013東大国語/第一問/解答解説

【2013東京大学/国語/第一問/解答解説】

〈本文理解〉
出典は湯浅博雄「ランボーの詩の翻訳について」。
①②段落。詩人─作家が言おうとすること、いやむしろ正確に言えば、その書かれた文学作品が言い表そうと志向することは、それを志向するあり方と切り離してはありえない。人々はよく、ある詩人─作家の作品は「こういうメッセージを伝えている」ということがある。しかし、実のところ、ある詩人─作家の書いた文

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2018東大国語/第一問/解答解説

2018東大国語/第一問/解答解説

【2018東京大学/国語/第一問/解答解説】

〈東大国語の解答を示す理由〉
①難度は高いが考えを深めることができる良問であること。②同じ良問でも、例えば京都大学などの問題と比較して、標準的な形式で他大学の学習にも応用がきくこと。③国内最高峰の大学の問題なのに、大手予備校などが公開している「解答例」の精度が低いこと。

〈本文理解〉
出典は野家啓一『歴史を哲学する~七日間の集中講義』。表現に着目し

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2015東大国語/第一問/解答解説

2015東大国語/第一問/解答解説

〈はじめに〉
こうして東大第一問の解答を公開しようと思い立ったのは、GVで生徒と東大の過去問を解いていて、大手予備校などの解答を参照する時、特に現代文については、改善の余地が大きいと感じたからです。それで、とりあえず新しい年度から自作の解答を、その根拠となる解説を添えて世に問うてみようと思った次第です。
他にケチをつけた以上、僕の解答も「まな板の鯉」となるのを避けられません。それで、自分の能力が許

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2014東大国語/第一問/解答解説

2014東大国語/第一問/解答解説

【2014東京大学/国語/第一問/解答解説】

〈はじめに〉
受験生や時間のある方は、一度本文をお読みになり、それぞれのレベルで設問を考えた上で、以下の解説を参考にして下さい。受験に関わらず、東大の問題は読みごたえがあり、設問に挑むことで理解が深まる仕掛けになっています。
適切な解答は、適切な読解に即して得ることができます。読解においては、表現に着目して重要箇所を抽出すること(ミクロ読み)、形式段

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