A Short Story(433文字) |違法の健康 |「肛門浴禁止法」
「肛門浴禁止法成立へ」
ネット上に速報が流れた。秋子はスマホの情報に釘付けになった。去年初めて夏子に肛門浴について聞いたときは「バカじゃない?」と思ったものだ。しかし、騙されたと思って夏の公園で肛門浴してみたら、はまってしまった。
実際に健康によいかどうかはわからない。しかし、人前で肛門をさらすことが、大きな快感になっていた。蚊に刺されることもあったが、痛痒くて、これまたecstasyを感じることができた。
夏子は知っているかしら。早く知らせなければ… …。
「もしもし、夏子?肛門浴が禁止されるって知ってた?」
「えっ!嘘でしょ?今、千鳥ヶ淵で肛門浴中だったんだけど。みんなお日様に肛門向けてるよ。少なくても3000人以上の人がいるよ」
「早めに切り上げたほうがいいかも。情報が錯綜してるみたいだけど、『肛門浴禁止法』は、即日公布・施行される見通しみたい。早ければ、一時間後から逮捕されるらしいから」
「あ、ありがとう。助かったわ。とりあえず、すぐにTバック履いとくわ」
(427文字)
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