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【モノゴトの繋ぎ目を愛と思いやりで満たす】はんたゆう インタビュー


はんたゆう 個展「わたしcolor」を、2024年10月16日(水) – 10月27日(日)の期間にピカレスクギャラリーで開催いたします。

今回は、はんたゆうさんにご自身のことや制作エピソード、今回展示される作品についてインタビューしました。ぜひお楽しみください。


自己紹介をお願いします

永年トールペイントの講師として活動していましたが、2018年から粘土工芸作家はんたゆうとして本格的に粘土作品の制作を始めました。
作品の販売はネットでしておりましたが、展示会や個展へのシフトを考えていた時にアートギャラリーピカレスク様と出会い2023年に個展の開催が決定しました。
宝塚市在住、宝塚市手工芸協会会員。

現在の作品の世界観が生まれたきっかけを教えてください。

どちらかと言うとノスタルジックとかレトロと呼ばれるものなど、古びた感じのものが以前から好きで、色も原色はあまり出番がなく、グレーを混ぜたような色が好きです。 お客様から「ゆうさんの作品は絵本から出てきたみたい」と言われたのを切っ掛けに、自身だけでなくお客様がストーリーを描けるような作品を目指して制作に励んでいます。

現在使用している素材で作品を作る理由を教えてください。

主に木の粘土を使っています。木の粘土は扱い易いとは言えず、乾くと思わぬところが大きく痩せたり反ったり、また削る時には硬いので彫刻刀やらよく切れるナイフを傍に最初は苦闘の日々でした。それでも何にも変え難い質感が大好きで、今ではキズも小さなひび割れも私の作品に味わいをもたらす大切なアイテムのひとつだと思っています。

普段、何からインスピレーションを受けていますか?

自然から頂くこともあれば、目の前のものからも頂きます。 例えば雨が降っていると、地上ではネズミが口を開けて待っている‥と想像します。 雨粒に手足があってネズミはそれの捕獲に失敗してもいいし、雨粒と友達になってもいい。 モノやコトの繋ぎ目を愛とか思いやりで満たせば、自然とギフトのようにアイデアは降ってくるものと感じています。逆もシカリ。

影響を受けたアーティストや、作品はありますか?

本棚にはたくさんの絵本やスケッチブックが何冊も並んでいて、その間にポツンポツンと古い時代のインテリア系の洋書やアメリカンカントリーの画集、ノーマンロックウェルの作品集なども並んでいます。これらはトールペイントの関連で購入していたものですが、影響を受けているとしたら、特定の作家や作品ではなく、これらの描き溜めたイラストや様々な古い本たちからのように思います。

これからどんな作品をつくりたいですか?

例えば、いちごちゃんシリーズなどキャラクターを絞って日常の様々を表現したり、例えば寒色ベースの作品群でどれだけかわいいを表現できるか、又、まねきねこだけがたくさん並ぶのも面白いかもしれません。
チャレンジしてみたいことはたくさんあります。 自身が制作を楽しめているか時々俯瞰しながら、和んで頂ける作品を作りたいとなぁと思います。

ご出展いただく作品のコンセプトを教えていただけますか?

まいご星

最近、第二の月が地球にやってきたことが話題ですが、この作品はネコと迷子の星をテーマにした作品で物語はこうです。
子ネコが散歩をしていたら、泣きながらママを呼んでる星の子がいたよ。星の子は流れ星になって空から落ちてしまったんだと思った子ネコが、勇気をふりしぼって星の子のお家を探す旅に出たよ。
凛々しい顔で星の子を背負って歩く子ネコを応援したくなります。

ねこまねき

本来招き猫はウンチクも色々とあって、金運とか人脈とかたいそうなものを招くらしいのですが、なにぶんこの子は「ねこまねき」なもので、招くのはネコばかりとなっております。ほら、もう頭の上に子ネコがやってきましたよ。猫嫌いさんにはたまったものではないですが、猫好きさんにはたいそうなお宝となるやも知れません。

最高傑作

トラちゃんが作ったパッチワークキルトのロボット型ネコは、トラちゃんが「最高傑作」と言っているのだから間違いない。トラちゃんはAIを搭載したいと思っているらしいよ。
この作品は、パッチワークキルトの花模様やレースを全て細い筆で描いている作品です。 小作品ですが、置いてみると華やかな存在感のある作品だと思います。

お客様、ご来場予定の皆様に向けてメッセージをお願いいたします!

記事をお読みくださっている皆様、お客様、ご来場予定の皆様に心より感謝申し上げます。 ギャラリーには多くの作家さんの素敵な作品がたくさん並んでいます。その中に、はんたゆうの作品を並べて頂けて、どんなに幸せなことかと日々思います。 喜んで頂けたらいいな、楽しんで頂けたらいいな‥そんなことばかりを思いながら作った作品たちです。 皆様の貴重な1日、和んで頂けたら幸いです。

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はんたゆうさん、たくさんの貴重なお話をありがとうございました。
皆さまはどのエピソードが心に残りましたか?

ピカレスクスタッフは「雨が降っていると、地上ではネズミが口を開けて待っている‥と想像します」のお話にはっとさせられました。

朝や休日、お出かけする時に雨が降っていると憂鬱な気持ちになりませんか?ですがはんたゆうさんのお話をお聞きして、とたんに雨の日が待ち遠しくなりました。

視点を変えることで、日常に隠された愛や思いやりの存在に気づけるかもしれません。それぞれの作品にそんな素敵なメッセージが込められているのかもと想像しながら鑑賞すると、ワクワクした気持ちが胸いっぱいに拡がります。

はんたゆうさんの展示作品実物を一堂に鑑賞できる貴重な機会です。皆さまのお越しを、お待ちしております。

はんたゆう 個展「わたしcolor」

〈会期〉2024年10月16日(水) – 10月27日(日)
〈詳細〉https://picaresquejpn.com/hanta_you_exhibition_2024/
〈はんたゆう 公式SNS〉
Instagram https://www.instagram.com/hanta_yuu
HP
 https://hanta-yuu.jimdosite.com/

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【基本営業日時】
*営業 水 - 日・祝 11:00 - 18:00
*定休 毎週月火
*会場 Picaresque Gallery
*住所 東京都渋谷区代々木4-54-7
*電話 070-5273-9561

■開催中&過去に開催した展示一覧
https://picaresquejpn.com/category/information/
■開催&開催予定の展示一覧
https://picaresquejpn.com/exhibition-calendar/


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