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写真とエンターテイメント
額に入れてずらっと並んだ写真を腕を組んで見るというスタティックな行為から、会場にある写真ごとの関係性や展示スタイル、空間の移動も含めて体験として楽しむというダイナミックな行為へと変えるべく、写真展のことをインスタレーションと呼びたがる若い作家が増えました。
CDは売れなくなったけれどライブの動員は増えていることでわかるように、デジタルの複製時代にあって価値を持つのは体験です。DVDで見るのと映画館
~まだ見ぬ写真へ~ backstage ②
早いもので
もう1週間が過ぎてしまいました。
伝説の(!)1日を振り返ります。
2019年2月3日
”内田ユキオ×安達ロベルトSpecial Live” 「まだ見ぬ写真へ」~旅とカメラと写真と音楽~
無事終了いたしました。
巷ではインフルエンザが大流行。
当日キャンセルもあり得るだろうと覚悟していましたが、一人のキャンセルもなく、
満員御礼でこの日を迎えることができました。
ご参加下さった
価値ってなにかな? 魅力ってなんだろう?
夏目漱石の「こころ」は教科書にも載っているくらい有名な作品ですが、内容には欠点もあることがよく指摘されます。
この小説のハイライトでもある先生の手紙があまりにも長く、もしこれを紙に書いて畳んであったとしたらどれだけの大きさになってしまうか、検証している人もいるほどです。つまり「こころ Ver.1.01」みたいなものは誰にでも書けそうな気がする。極端な例を挙げるなら、誤字を直すことは作品の価値を上げ
空気の震えが音ならば、魂の震えが音楽である
ぼく自身のことで言えば、写真からは写真についてしか学べないと思っていた。写真を見るという行為は、撮ることに負けないクリエイティブなものであり、音楽、絵画、文学や映画といったものと較べてもなにひとつ劣ることはない。けれども写真の構造について学ぶためのテクストとして、写真だけに依存していたら、写真についてしか学べないだろうと思っていた。
時間をかければ、あるいは膨大な写真を参照することができれば、そ
Re:「まだ見ぬ写真」を撮ること
奇遇ですが、今回のパートナーであるロベルトさんとぼくは、初めて買ったレコードが一緒です。打ち合わせのときに驚きました。おかげで何かに例えるとき、音楽に置き換えながら会話ができるので、とても助かります。なにより楽しい。
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フィジカルで音楽を買う機会は以前よりは減りましたが、タワーレコードのような大きなレコードショップに行き、視聴コーナーを回ってひと通り新譜をチェックして、気にいるものが見つ