三宅マイ子

一児の母。ときどきデザイン。たまに文。

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記事一覧

現実逃避の「死にたい」

大学生の頃、 私の印象はきっと、 「いつも悩んでいる」 という感じだったと思う。 飲み会の席で、 「ぺじこの最近の闇は?」 と聞かれていたくらい。 高校生までは、 大…

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楽しいことが無い生活

同じ高校に進学した中学の同級生が8人いて、 家が近いA子とよく一緒に帰っていた。 A子は、昔からクラスのリーダー的存在で、 スポーツ万能、明るくて、 〈ザ・ひょうきん…

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緘黙が抱きがちな願い

「変わりたい」 「本当の自分を出していきたい」 学校で、 抱負や目標を書かされるとき。 美術の授業で、作品に込めた想いを書かされるとき。 いつもこんなようなことを…

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みんな定時に帰りたい

私は、勤務時間が長いことでおなじみの広告業界で、グラフィックデザイナーをしている。 そんな私がなんと、〈定時上がり1週間チャレンジ〉に成功した。 結婚してか…

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佐伯 俊男

佐伯俊男の展覧会を観に行った。 会場に着くと、美大生らしきイケメンボーイが 入っていくのが見えた。 彼に続き、階段で地下へ。 ところが、エレベーターでしか行けないら…

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すぐ泣く女

入社したての頃、自分の至らなさが悔しくて、帰り道でよく泣いていた。まぁまぁな繁華街、キャッチをしているホストに「泣かないで、大丈夫?」と声をかけられたこともあっ…

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緘黙が大人になったときの弊害

日々いろんなことで悩みまくっている三十路女、pezicoです。今日は会話に対するコンプレックスについて書きたいと思う。 私は中学生まで、家では普通に会話できるのに、…

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現実逃避の「死にたい」

現実逃避の「死にたい」

大学生の頃、
私の印象はきっと、
「いつも悩んでいる」
という感じだったと思う。

飲み会の席で、
「ぺじこの最近の闇は?」
と聞かれていたくらい。

高校生までは、
大人しくはあったけれど、
こんなにいつも鬱々とはしていなかった。

ならば、私を鬱キャラに仕立てあげた原因はなにか。

それは、多分、
mixiだ。

当時、mixi全盛期。

現在のFacebookやInstagramのように

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楽しいことが無い生活

同じ高校に進学した中学の同級生が8人いて、
家が近いA子とよく一緒に帰っていた。

A子は、昔からクラスのリーダー的存在で、
スポーツ万能、明るくて、
〈ザ・ひょうきん〉という感じだった。

彼女と一緒にいると、
些細なこともおかしくて、
私は頻繁に笑いのツボに入っていた。

話す内容というより、
ちょっとした言い方や行動が面白い。

私は漫画みたいに、
ジュースを盛大に吹き出したこともあ

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緘黙が抱きがちな願い

「変わりたい」
「本当の自分を出していきたい」

学校で、
抱負や目標を書かされるとき。
美術の授業で、作品に込めた想いを書かされるとき。
いつもこんなようなことを書いていた。

場面緘黙症は、黙りたくて黙っているわけではない。
喋らないキャラとして定着してしまった以上、
「急に喋り出したら変に思われるのでは」と考えて、喋ることができなかった。

先生たちは、
私のこの

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みんな定時に帰りたい

私は、勤務時間が長いことでおなじみの広告業界で、グラフィックデザイナーをしている。

そんな私がなんと、〈定時上がり1週間チャレンジ〉に成功した。

結婚してから時短勤務にしてもらっていて、夕方に帰る(ことになっている)。子どもはいないけれど、家事をしたいという理由で。
もちろんその分、基本給が低い。

しかし、昨年からなぜか景気が良く、社員全員が忙しい状態が続いていて、私も1、2時間

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佐伯 俊男

佐伯俊男の展覧会を観に行った。
会場に着くと、美大生らしきイケメンボーイが
入っていくのが見えた。
彼に続き、階段で地下へ。
ところが、エレベーターでしか行けないらしい。
2人してウロウロ…。
「コレですか?」
イケメンが、展覧会の貼り紙を指さす。
「はい、エレベーターでしかダメなんですね」

イケメン
「なにか見られて来られたんですか?」

「Twitterで見て。なにか見られて?」
イケ

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すぐ泣く女

入社したての頃、自分の至らなさが悔しくて、帰り道でよく泣いていた。まぁまぁな繁華街、キャッチをしているホストに「泣かないで、大丈夫?」と声をかけられたこともあった。
2年目に突入する頃には泣かなくなったように記憶している。

それが、4年目あたりからまたよく泣くようになった。帰り道、電車の中、布団の中…一度泣き出すと止まらない。死にたい、とツイートする。もういい歳なのだけれど。ヤバくないか?病

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緘黙が大人になったときの弊害

日々いろんなことで悩みまくっている三十路女、pezicoです。今日は会話に対するコンプレックスについて書きたいと思う。

私は中学生まで、家では普通に会話できるのに、学校ではほとんど言葉を発することができない子どもだった。どうしてそうなったのかは覚えていない。気づいたら、完全に「しゃべらない不思議キャラ」になっていた。

小学生の頃が一番ひどくて、中学、高校と成長するにつれ、徐々に改善され

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