伝書鳩になっていませんか?
「金曜どうでしょう」ではペルソナが紹介業の理想郷づくりを目指して、どんな取り組みをしているのかをお伝えしています。
ペルソナでは仲間あつめに奮闘中ですが、いろんな方とお会いする中で「紹介業のあるある」に疑問を持ち、もやもやを抱えている方が想像以上に多いと感じました。
そこでこれから隔週で「紹介業のあるある」をテーマにこういう風に考えていますよ、ということをお伝えしています。
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第九回は「伝書鳩になっていませんか?」です。
人材紹介業は、採用企業と求職者をつなぎ、出会いを創出する仕事です。
双方から得た情報から、マッチングし、選考を進める中で情報提供をしていきます。今回は、その”情報の伝え方”について書いていきます。
「~~とのことです」「~~のようです」
人材紹介業のスタイルは2つ。
企業側を担当するリクルーティングアドバイザー(RA)、求職者側を担当するキャリアドバイザー(CA)がそれぞれ分かれている分業型。
一人で両方(RA・CA)を担当する一気通貫型です。
若手層をメインターゲットにしていたり、求人が大量にある大手エージェントの場合、分業になっているケースが多いように思います。
情報の伝達で「~~とのことです」の出番が増えるのが、面接のフィードバックです。一気通貫型ではなく分業型の場合、企業→RA→CA→候補者と情報の伝達が行われます。
実際に自分が見聞きした情報でないと人は不安になります。そこで保険をかけるべく「~~とのことでした」「~~のようです」といった曖昧な表現になりがちです。
候補者の面接の感想を企業にどのように伝えているでしょうか?
例えば「是非入社したいと思いました」という感想を電話でもらったとします。それをそのまま企業に伝えますか?
その言葉は表側。
入社したいという言葉を鵜呑みにして、「なぜそう思ったのか」という根拠、裏側の気持ちを忘れていませんか?
もしかしたら
・希望年収が出れば
・現時点では(他企業の選考次第で変わる)
・入社したい気持ちはある、でも「〇〇が懸念」
という、条件付きの入社したい、かもしれません。
「是非入社したいとおっしゃっていました!」と言葉をそのまま企業に伝え、最終的には内定辞退となったとき企業から「入社したいと言ってましたよね」と厳しいまなざしを向けられた記憶はないでしょうか。
事実と所感を分けて伝える
そんなの当然、と思っていらっしゃることと思います。
これが結構できていないケースが多く、候補者自身が言ったことと、これまでのやり取り、ボディーランゲージのような非言語コミュニケーションから推測したことを混ぜていないでしょうか。
事実だけを伝えるのであれば、エージェントが介在する意味はありません。
事実+これまで候補者と接する中での所感ですが「~~ということから、~~ということだと思われます」と付け加えることができるのは、エージェントという立場だからできることです。
ダイレクトリクルーティングで企業と候補者が直接やり取りする場合、候補者は選考されている側のため、少しでも良いオファーを勝ち取るため本音を言いません。
エージェントが間に入ることで、実は・・・を知ることができ、結果、企業と候補者にとってのミスマッチを防ぐことにつながります。
そうありたい、と強く思っています。
伝書鳩のように、表に出ている言葉だけを受け渡す。それなら人が介在する意味はありません。
言語化しにくいこと、非言語コミュニケーションを踏まえた情報提供がエージェントには求められているのではないでしょうか。
さて、今回は「情報の伝え方」について記事にしました。
これからも紹介業に関するアレコレについて発信していけたらと思います。
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