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言葉の定義は人それぞれ

「金曜どうでしょう」ではペルソナが紹介業の理想郷づくりを目指して、どんな取り組みをしているのかをお伝えしています。

創業から3年、そしてこれから

ペルソナでは仲間あつめに奮闘中ですが、いろんな方とお会いする中で「紹介業のあるある」に疑問を持ち、もやもやを抱えている方が想像以上に多いと感じました。

そこで「紹介業のあるある」をテーマにこういう風に考えていますよ、ということをお伝えしています。

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第12回は「言葉の定義は人それぞれ」です。

採用企業、候補者とコミュニケーションをするなかで、人によって捉え方が異なる言葉が数多く発生します。

たとえば、「安定性のある企業」「残業が少ない」「キャリアップできる」「裁量が大きい」「経験豊富」etc…. 際限なく挙げられそうです。

言葉の定義は人それぞれで、そこをスル―してしまうと、ミスマッチや歪みが生じることがるという、エージェント業をやっていたら経験したことがあるであろう事象について書いていきたいと思います。

育ってきた環境が違うから


という歌詞がありましたね。
言葉の意味あいは人それぞれで、これまでの環境が大きく左右されるからです。

たとえば、候補者との面談では、前述のような希望や志向についてヒアリングします。

たとえば、「ワークライフバランスを大事にしたい」という希望を聞いたとして、どんな条件を思い浮かべますか?

・残業時間が月10時間以内
・フレックス制度がある、できればフルフレックスがよい
・リモート勤務ができる、できればフルリモートがよい
・有給が時間単位で取得できる

といったことを想像するかもしれません。

残業月10時間でも多いと思う人もいますし、フルリモートまでいかなくても、週3日くらいでよいと思う人もいるでしょう。

前提を明確にする


どういう現状で、今後どうしたいのか、という前提を確認することで、言葉の定義をすり合わせできます。

・子育て中
・不妊治療中
・介護をしている
・趣味を充実させたい etc….

”ど” が冒頭にくる質問により、掘り下げることができます。

「〇〇さんにとって、ワークライフバランスが叶っているというのはどういう状態ですか?たとえば、固定の勤務時間ではなくフレックスがよい、毎日〇時に退社できるなど…」

ドラマ化もされた、両面型の人材紹介会社を舞台にした額賀 澪さん作 ”転職の魔王様”という小説では、「コンサートに行きたいが休みが取りにくいので転職したい」という転職理由を言った候補者に対して「え?そんなことで?」と新米のCA(キャリアアドバイザー)が言い、ベテランCAがその人にとっては重要な理由だと窘める場面があります。

言いにくかったり、意外と思われる理由ほど、口にはしにくいものです。自分が経験してきた世界は、世の中全体のほんの一部分ですべてではないことを肝に銘じていきたいものです。

逆に明確に条件を伝えてくださる候補者の方もいます。しかし選考を進めていく中で「実は…」という本当の前提について明らかになることも少なくありません。

身も知らずの人に自分のプライベートを話すのは勇気がいることです。これまでのエージェントの対応から、警戒心を持つ候補者もいるかもしれない、ということを念頭において、ヒアリングしていく必要がありますね。

なかには、ヒアリングされることを求めておらず、求人情報だけ教えてほしいという候補者もいらっしゃいます。状況・相手に合わせた情報提供をしますが、前提の部分が分からないと、一般的な内容になりがちです。

こういう採用背景があり、だからあなたに声を掛けましたという前提をこちらが最初に伝えることが大切です。適当に声をかけたんだなということが透けてみえると、候補者から提供する情報にセーブがかかる可能性があります。

言語化ができない”何となく”が溢れてる


とはいえ実は候補者自身も明確に言語化できていないこともあります。
「大きい裁量を持ちたい」という希望に「大きい裁量とは具体的には?」と質問すると、ゴモゴモ…となる方もいらっしゃいます。
予算の大きさなのか、お伺いを立てなくて決定できることなのか、役職を上げることなのか。アレコレ質問すると、実は上司との人間関係が原因だったり。となると、提案する求人も変わってくるわけです。

何となく発している言葉の裏側をスル―し過ぎず(すべてに突っ込んでいたらキリがありませんので)、こんがらかった糸を解きほぐしてきれいにして考えを整理する、これもエージェントとしての役割のひとつなのではないかと思います。

言語化しやすい条件面(年収、勤務地、働き方)が基本にありつつ、最終的には、”何となく”ここだと思ったという感情で意思決定することは少なくありません。

この”何となく”を察知し、企業と候補者のマッチングをするには、前提を明確にすることは外せません。

一人ひとり、一企業と向き合う時間を作ることができるよう、ペルソナでは様々な取り組みをしています。
無駄な会議はしない、情報を探す時間を減らせるような仕組み、MBA研修による能力開発など。

ペルソナでは紹介業の理想郷づくりに奮闘中、仲間を大募集しています。
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