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50歳女性、早期退職→地方でのセカンドライフとセカンドキャリア

こんにちは。ペルソナの清水です。

私自身が地方在住ということもあり、最近は、地方創生に関する本をよく読んでいます。地方創生の話題は幅広く、自治体や大手企業主導のものから、個人の取り組みまで幅広く書籍化されているため、目線を変えながら自分にできる活性化を考えるいいきっかけとなっています。

移住人気都市 福岡の地方創生の取り組み


私の住んでいる福岡市でも様々な施策が行われており、「Fukuoka Next」だったり「天神ビッグバン」、「博多コネクティッド」など、市民なら知っているものがたくさんあります。

採用に関するものだと事業展開に対しての助成金がいくつかあります。ここ数年はデジタルハブとなる支店の進出に対して家賃や採用への助成内容が充実していたこともあり、福岡ではデジタル系人材の需要が高まりました。実際に複数企業のデジタルハブ拠点が立ち上がり、採用のお手伝いを行う機会がありました。

また、福岡市は生活をするにも魅力的な街づくりをしており、私の周りでも転勤や配属きっかけで福岡にきて、そのまま転職も福岡希望される方がいらっしゃいます。交通の便の良さ、程よく都会なところ、食べ物がおいしい、リビングコストが安いなどが主な理由として挙げられます。私自身も、国内外問わずいろんな場所で仕事をしてきた結果、生まれ育った福岡で働き、子育てをしたいという理由で、フルリモートのペルソナを選んで働いています。

転職軸は、暮らしたい場所!


このようにキャリアを考えていくうえで、暮らしたい場所を一番大きな転職軸として考えておられる方々が増えています。

特にコロナ後、多種多様な働き方が認められるようになったからでしょうか。最近は面談でお話を聞いていると、あえて地方へのIターンを考えていらっしゃる方と頻繁に出会うようになりました。Iターンを希望される方に共通しているのは、キャリアの軸として、QOL(クオリティオブライフ)の向上を大切に考えられている点です。

QOL(クオリティオブライフ)とWLB(ワークライフバランス)


QOLには明確な定義は今はまだ存在しませんが、生活を充実させ心身が満たされていると感じる状態のようなことだと認識されています。よく耳にするようになったWLB(ワークライフバランス)とは異なり、職場環境というよりは生活全般においての質を高めていくことに重きを置かれているため、働く環境よりも住む場所であったり、働き方の自由さなどに重きを置いている方が多く、ある程度キャリアをしっかりと築いてこられ、次のライフイベントを見据えて転職相談をされる方に多い志向です。

50代、女性、キャリアウーマンの選択


過去に転職をご支援させていただいた50代女性で、まさにQOLの向上とキャリアの両方を手に入れられた方がいらっしゃいます。

この女性は、大学卒業後、1社目は事情により数年で退職された後、2社目となる大手機械メーカーで、20年近く在籍されました。営業に従事したのち、営業支援のDX関連部署に配属されます。その後、マレーシアと中国で続けて海外駐在を経験、現地スタッフを含む20名程度の部下をまとめる営業支援部隊の部長として、従事していらっしゃいました。中国に駐在しているタイミングでコロナが発生し、会社全体の業績が悪化したため、早期退職者を募る掲示があり、40代後半だったこの女性は思うところがあり、ご自身のキャリアの棚卸をしたそうです。

大手日系メーカーで、女性として海外で責任者クラスの駐在を任されるほどに、昼夜問わず働かれ、いわゆるキャリアウーマンとして第一線で働いていらっしゃいましたが、自分の人生で経験しておきたいことを後回しにしてきたことに気づいたそうです。

そこから、早期退職に応募し、準備を始めました。関西出身で、東京と海外勤務経験のある彼女は、退職後の生活場所として福岡を選びました。中国から近いという理由だけで駐在中に食料の調達に来ていた街でしたが、毎回、数日滞在するたびに福岡の虜になり、いつかここに住みたいと思っていたそうです。これまでの仕事一筋の生活から解放され、のんびりとセカンドライフを楽しんでいらっしゃいましたが、1年ほどたった時に社会との関わりがなくなったことに退屈と不安をおぼえ、転職を決意されました。

何が自分にできるのかを考えたときに、機械メーカーのニッチな業界での営業支援の経験はあるが、前職のようにフルタイムで自分はしっかり働けるのか、1年間もブランクがある50歳に仕事があるのか、独立するにしてもノウハウがなく何からすべきなのかなどモヤモヤした中で、とりあえずエージェントへ登録することから始められました。

モヤモヤから見出した転職軸

面談では、必ず転職軸、転職状況、転職理由を確認するのですが、今回は、離職期間が長いため、一番向き合っていただきたい転職軸の部分に重点を置き確認しました。

何度かラリーを繰り返していくうちに見えてきたのが、セカンドライフを通じて手にした生活の質をキープしながら、将来的に独立できるようなキャリアを築くことを求めていらっしゃるということでした。キャリアの棚卸をしていく中で、自由な働き方とQOLのバランスを考えるあまり、希望職種の欄には、これまでやったことのない介護職のコンサルだったり、マーケティングなど自由度の高そうなものに流されていらっしゃいました。実際には、少しかじったことがある程度で、50歳からのキャリアの構築は難しそうなものでした。

当然、企業側がミドルハイクラスの方の採用を決めるときは、その方のご経験・知見を価値として見ておられます。何に優先順位をおいて転職を決めるのかは個人の志向性によるものですが、上記のようなパターンだとうまくマッチングできないケースが多く、自分の市場価値を落としてしまいかねない部分です。

そのため、今回のケースでは、数年先の未来にフォーカスして転職軸を再認識していただきました。最終的に、これまでのご経験と志向性から、数年後に個人事業主としてやっていくことが、QOLを保ちながら社会とのつながりも持てる最良の選択であるという答えを導き出されました。

転職先を選んだ理由

彼女は現在、外資系コンサルティングファームで、コンサルタントとして経験を積んでおられます。年収は前職より下がり、役職もマネジメントを含まないものではありますが、そういった点は一切気になっていないようです。元々、前職で繋がりがありネガティブなイメージの強かったコンサルティングファームですが、昨今の働き方改革により残業時間の徹底した管理がなされている部分、本社ではなく地方の支店での中途採用という点で社内の雰囲気の良さ、海外で働いていた志向性から外資系の働き方とのマッチ度の高さ、そして数年後に目指すキャリアにつながっていそうな仕事内容から選択されました。

転職でさらに向上したQOL

現在では、社内調整もうまく行っておられ、関西方面への出張が月の半分ほどあるプロジェクトに参加し、福岡での生活と実家で過ごす生活の2拠点ライフを楽しまれているそうです。企業側からは、この方を採用したことでこれまで地方拠点では実現が難しかったプロジェクトを動かし始めることができたと、地方拠点の可能性を本社に報告できたそうです。

今回のご支援は、地方で働きたいハイスペック人材の転職軸、チャレンジ枠として地方拠点からの発信のための採用を行った企業様の双方のニーズがマッチした例です。

ペルソナのコンサルタントは、全員が全国の案件に携わっており、地方在住者と都心部在住者が協力体制で、常に鮮度の高い情報を持って仕事を進めています。フルリモート、フレックスを導入しているペルソナのコンサルタントも、それぞれのQOLの向上を追求し、従事しています。子育て、地方、趣味など求めるものは様々ですが、自らが体現することで質の高いご支援の提供ができているのではないかと思います。

そのため、他のエージェントでは難しい転職希望の案件と全国からのハイスペックな候補者様との面談が実現しています。転職に関するお悩みや地方のピンポイント案件など、ぜひお気軽にご相談ください。

ペルソナ株式会社 清水

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