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おっさんよ、大志を抱くな。

決して自慢ではないが、私はわりとナンパされるほうである。

若い男でもない、ワイルド系でもない、はたまた六本木なんて行ったことないから、自慢できるようなナンパではない。

じゃあ誰にされるのか。

そう、おっさんである。

私の顔は全然かわいくない。高校生の時に男子からは「まぁまぁ」と言われる程度の見た目でしかない。スタイルがイイ、なんて言われたこともない。

ただ昔からおっさんに好かれやすい体質であることは自覚がある。なぜかはわからない。おっさんによってナンパの手法はいろいろある。道を歩いていて話しかけられることもあるけど(それは無視できるようになった)、一人で飲んでいて、隣の席にいて話しかけてくる、この店の常連だとか言い出しておごってくれる、その後ベタベタさわる系、回りくどい系、いろいろだ。

若い頃は、「あれ?なんか連絡先もらったんだけど、ちゃんと連絡したほうがいいのかなぁ」なんて生真面目さを発揮して変なことになりそうなこともあった。

ただの年増となった今は違う。「ああ、またか」とばかりに、良心を少し傷ませながら名刺を捨てている。そうしないとキリがない。

声をかけられてすっかり帰りが遅くなり、ヘトヘトになって自宅へ戻った後、いつも思うのは「あのおっさん、なぜあのトークでいけると感じたのか」である。

大抵の場合、私が喋って終了している。決して、決して私がしゃべくりたくて喋っているわけではない。気まずくなるのが嫌で、質問されたことから派生して私生活のボヤキ(前回書いた内容みたいなこと)とかそういうことを喋ってたら最後には名刺を渡してくる。私が相手にするのがよくないのは1億も承知。でも流石にガン無視はできない。いまだに。

「とりあえず1人で飲んでて寂しそうだし、連絡くれたらラッキー」みたいに思ってるのだろうか。会社名とか名前とか見知らぬ奴に知らせちゃう判断力もすごいな、とも思う。偽物の可能性もあるか。

個人的な見解かもしれませんが、大体1人で飲みに行くときは誰とも話したくないから1人で行くのであって、話しかけてほしいなんて微塵も思っちゃいない。ただ美味しいお酒をカッと飲んで、おつまみたべて、さっさと帰ってサクっと寝たいのよ。

おっさんよ、大志を抱くな。

「やれるかもしれない」「付き合えるかもしれない」と大志を抱いて楽しむのは、やっぱりプロ、夜の蝶、ホステスのお姉さまたちに楽しませてもらうのがイチバンだと思う。だってプロだもん、何十倍も楽しませてくれるはず。

「女代表したようなこと言ってんなよ」と言われそうですが、女だって恋愛や仕事で納得いかないことがあって、ひとりで消化したいときだってあるのです。決して全ての女が、寂しくてひとりで飲んでるわけじゃない。その日料理作るのだって、面倒なときがあるんです。

なので、おっさんに告ぎたい。1人で飲んでる女がいても放っといてください、っていう、それだけを伝えたいコラムです。笑

以上

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