山本竜也(ヤマタツ)

教育系フリーランス。津南町総合・探究活動アドバイザー/津和野高校特任コーディネーターを…

山本竜也(ヤマタツ)

教育系フリーランス。津南町総合・探究活動アドバイザー/津和野高校特任コーディネーターを兼務。慶應義塾大学大学院修了後、津和野町へ移住。公営塾、新科目作り、進路サポート等に携わる。現在は、新潟県を拠点に、様々な教育と地域に関わるプロジェクトへ参画し、探究中。

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なぜヤマタツは、noteを今になって始めるのか

この7年間弱、blogも閉じて、Twitterもニュースだけをアップし、Facebookは友達限定でやるというルールを決めて進めてきた。でも何だか物足りない。自分の考えや想いは、もっとオープンに出してもいいんじゃないか。書評や論文を読んだ感想や気づきはどこかにまとめてアップした方がいいのではないか。そういうモヤモヤ感を持ちつつ、「動かずに」来た。 私は、接する高校生や大学生に「アウトプットから学べるよ」「発信してみなよ」「まず動こう」と日々声かけをしている。学んでいく仲間と

    • 新入生へのおすすめ本part10~起業家魂に火をつけろ!

      新入生のみなさんへ。この連載も一旦リバイバルとしては終わりです。次の連載準備も進んでいます。 多くの大学で新入生となった皆さんは、新鮮な息吹をもたらすことができるので、大学生全体にとっても社会にとっても財産だと言えるでしょう。 しかし、新鮮さもつかの間、旧来依然としている「古い」日本的な側面、「よくない」慣行にあなたたちが向き合うことも多いでしょう。そんなときに、おすすめ本を手に取ると、何か見えてくるかもしれません。 この連載の最後は、もはや「起業家魂に火をつけろ!」と

      • 新入生へのおすすめ本part9~世界経済・経済学が分かる本

        今回は、苦手意識の強い人も多いと思われる世界経済・経済学が分かる本を紹介します。これを読んで、2011年当時から重要だとされている、「経済学的思考」に浸ってみて下さい。 ①細野真宏『カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本』 作者は、受験数学の参考書でも名高い講師です。 池上彰ブームの前に、経済解説の世界ではこの本がベストセラーになりました。長所としては、①図がよい、②具体的なケーススタディをきちんと盛り込んでいる、③分かりにくい用語の解説が①、②を活かして

        • 新入生へのおすすめ本part8~インターネット・Webの未来が知れる本

          まだまだ続けます。 今回は、インターネット・Webの未来が知れる、と2011年当時に思って紹介した本たち5冊を紹介します。もちろん、トレンドも変わったし、話題だけを浚った本ではないと思っているので、まだ通用する議論があると思っての紹介です。 ①梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ-オープンエデュケーションと知の革命』 筆者は、ご存知の通り、『Web進化論』の著者として、有名です。 その筆者がオープンエデュケーションを専門とする飯吉さんとコラボレーションして生まれた作品。Web

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        なぜヤマタツは、noteを今になって始めるのか

          新入生へのおすすめ本part7~私の歴史観を作った本たち

          新入生へのおすすめ本第7弾です。 今回は、「つまんない」と思われがちな歴史学において、とても面白い5冊を紹介します。私の歴史観を作るうえでもかなり意味を持った作品たちです。 ①小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』 「冒頭から、どうしてこんな本を!?」と思われた方にこそ、読んでほしい1冊です。 作者は、中学生の私の歴史観を180度転換させた漫画家です。しかし、今はまた180度戻っていたり、揺れ動いたりしました。作者が掲げた論点は、未だに解決されずに残

          新入生へのおすすめ本part7~私の歴史観を作った本たち

          新入生へのおすすめ本part6~勉強法・レポート&論文の書き方について

          新入生へのおすすめ本、第6弾です! 今回は、入学後のスムーズな勉強の開始、レポートの執筆ができるのに参考になる書籍を紹介します。 ※2011年当時のリバイバル連載のため、古い書籍、あるいは最新刊に置き換わったものが含まれていたので、最新版に直せるものは直し、追記もしています。 ①吉田たかよし『不可能を可能にする 最強の勉強法―究極の鉄則編』 私が読んだ勉強本の著者の中で、一番よい本です。 筆者は、国一への合格、NHKアナウンサー、医師国家試験合格などの実績を持っていま

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          新入生へのおすすめ本part5~衝撃を受けた小説

          今回は、私が衝撃を受け、未だに会話の中で例示に使ってしまう小説たちをご紹介します。この小説を読めば、想像力と社会批評の力は、身につくと思います。舞台の時代順に、お届けしましょう。 ①浅田次郎「シェエラザード」 第二次世界大戦末期が舞台のこの作品。 米軍の攻撃により沈没した弥勒丸に積まれた金塊をめぐる争奪戦とそれとは別にあった乗員乗客の運命。真実が明かされる時は、涙が溢れてきます。 また、音楽性が豊かな作品のため、CDを買いたくなること、間違いなしです。 ②三島由紀夫『

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          新入生へのおすすめ本part4~仕事術を学べる5冊

          今回は、プロジェクトや組織運営に携わるときにタスク消化不良になるのを避けるために、仕事術を学べる本を紹介します。 どれも簡単に読めるし、一生モノで参考になります。 ①デビッド・アレン『ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』 タスクをこなし切るは難しい。 一生、タスクなんて無くならないんじゃないか? そもそも何のために、このタスクはじめたんだっけ? そう思うことが新入生の場合、増えていきます。しかし、筆者のおすすめする方法を駆使すれば、タスクに「

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          新入生へのおすすめ本part3~科学・数学が面白くなる本

          新入生へのおすすめ本、第三弾です! 今回は、科学や数学が面白くなる本として、教科書以外からセレクトした本をお届けします。 ①ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー『数の悪魔-算数・数学が楽しくなる12夜』 数学の面白みを物語風に伝えてくれる作品。 「数の悪魔」が少年の元に現れ、フィボチナッチ数列からピタゴラス数、無限などを分かりやすく語り尽くしていく。基礎からでも数学的思考について理解が進みます。少しも分かりにくさがないところがよいところ。「数の悪魔」の悪態と愛情のバ

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          新入生に送るお薦め書籍part2~世界観が深まるマンガ

          リバイバル企画の新入生へ向けたお薦め本特集第2弾です。 今回は、世界観が深まったり、社会や政治、経済の知識がついたりするマンガを5シリーズお届けします。 ぜひ、「大人買い」して一気読みすることをおすすめします。あるいは、ネットカフェに篭って読み込むかですね。 ①宮崎駿『風の谷のナウシカ「トルメキア戦役」バージョン』 映画「風の谷のナウシカ」の原作本です。 アニメ版のラストシーンからさらに物語が深まり、壮大なスケールで展開され、ナウシカが究極の選択を迫られていきます。環

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          新入生に送るお薦め書籍part1~人生を前向きに考えられる5冊

          2011年の東日本震災直後に、自分のメモ書きを兼ねて、自分が大学時代に読んだお薦め書籍をレコメンドする記事をひっそりと書いていた。 コロナ禍もある中で、当時から色褪せていない企画と思い、一回連載として再開して、その上で、この10年間で追加のお薦め書籍も改めて紹介したいと思う。 絶版になっているもの等もある場合も考え、またコロナ禍で書店に行くことが難しい地域もあると思い、Kindle等で買えるように、Amazonのリンクを貼っておきます。 今回は、東日本大震災時に、ニーズ

          新入生に送るお薦め書籍part1~人生を前向きに考えられる5冊

          「つなぐ人」としての自覚を再度持つと

          私の仕事は、高校魅力化コーディネーターという仕事だ。よく質問されるのは、何している人なんですか?ってもので、これほどに答えにくい質問はない(笑)。 コーディネーターというくらいだから、「つなぐ人」なんだろうと思うが、実際の所、つなぐだけにはとどまらず、学校と地域がより良くなるための活動はざっくり言うと「全て」仕事範囲ということになる。しかし、それぞれが力点を置いているところが違っていたり、強みが違ったりするので、やっていることも多岐に渡っている。 このサイトにも、高校魅力

          「つなぐ人」としての自覚を再度持つと

          「生活観光」という言葉を聞いてみて

          こないだ、友人の大学生2名が津和野を訪れてくれて3時間ほど街歩きをした。その中で、「これは生活観光ですよ」と言ってくれた。 私は、ツアーガイドでもなく、ただただ自分の好きな場所を巡りながら話しているだけなので(笑)、そのことが新しいコンセプトの「生活観光」に当てはまると聞いて新鮮だった。 「生活観光」についてググってみると、以下のインタビューがヒットした。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられた岩佐十良氏っである。 このインタビューから「生活観光」に関

          「生活観光」という言葉を聞いてみて

          「見えないもの」と「卒業」についての雑感

          2020年3月から怒涛の「見えないもの」、具体的には新型コロナウイルスとそれにまつわる政策決定や様々な感情、難しいエビデンスに振り回された日々だったと思う。 (誰かを批判したい訳でもなく、ただそういう所感を持っているということだけ追記しておこう。。。) その日々を見事昇華しながら、学校教員の想いと生徒との関わり、トライを描き切ったCMというよりは、短編映画という一本の作品である(これを毎年のようにリリースし続ける、大塚製薬って本当にいい会社だと思う)。 4分36秒のとて

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          【全国高校生マイプロジェクトアワード全国Summit】ホームチームでのファシリテーターを終えて

          3/19(金)~3/22(日)までの3日間、全国高校生マイプロジェクトアワード「全国Summit2020」のホームチームのファシリテーターを務めてきた。 マイプロジェクト、全国Summitって何と言う方は、以下のサイトをご覧いただきたい! その中で、特にホームチームでは何が起きていたのか。自分なりの振り返りも含め、まとめることを試みたいと思う。 今回のファシリテーターの立ち位置今回のファシリテーターは、「学びの祭典」である全国Summitで、高校生の学びを最大化すること

          【全国高校生マイプロジェクトアワード全国Summit】ホームチームでのファシリテーターを終えて

          「線がつながる」ために、必要なことは何か

          2005年に、膵臓癌を克服した直後のApple創業者であるスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチがある。大変有名なスピーチなのだけど、もう16年前のスピーチなので、高校生や大学生は知らない人も多いだろう。 まずは、その動画を紹介したい。 今回取り上げたいのは、彼の前半生における人生経験を語った部分で、特に重要なのは、以下のセンテンスだ。 Again, you can’t connect the dots looking forward; you

          「線がつながる」ために、必要なことは何か