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新入生に送るお薦め書籍part1~人生を前向きに考えられる5冊
2011年の東日本震災直後に、自分のメモ書きを兼ねて、自分が大学時代に読んだお薦め書籍をレコメンドする記事をひっそりと書いていた。
コロナ禍もある中で、当時から色褪せていない企画と思い、一回連載として再開して、その上で、この10年間で追加のお薦め書籍も改めて紹介したいと思う。
絶版になっているもの等もある場合も考え、またコロナ禍で書店に行くことが難しい地域もあると思い、Kindle等で買えるように、Amazonのリンクを貼っておきます。
今回は、東日本大震災時に、ニーズが最も高かった人生を前向きに考えられる本を5冊紹介してみたいと思います。
①ウェンディ・コップ『いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと』
「大学卒業後の若者が2年間、全国各地の学校で「教師」になったら、世の中はどう変わるだろう?」
と創業者のウェンディ・コップは思いつき、卒業後に起業し幾多の困難を乗り越え、ついにはTeach For Americaはアメリカにおける就職ランキングのトップ10に入るところまで成長していく。この作品を読めば、「学生だから」などという言い訳はできなくなるはず。
②ジェリー・ポラス,スチュワート・エメリー,マーク・トンプソン『ビジョナリー・ピープル』
ビジョナリーな人には、どんな条件があるのか?
著者たちが考えたのは、ビジョナリーな人々へインタビューを重ねて、その条件を導き出すこと。そして、実際に100人以上の「ビジョナリー・ピープル」へインタビューを行い、その詳細な結果をまとめた本。社会起業家本の範疇を超えて、本当に「どう生きるべきか」を考えることのできる傑作です。
③シルヴァン・ダルニル,マチュー・ルルー『未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家』
著者たちは、社会起業家を訪ねて世界中を旅していく。
世界中でどんな実践があるのか、社会を変えるとはどういうことかが分かる。そして、暗澹とする気持ちに溢れた閉塞感など吹き飛んでしまう。これを読めば、世界は前向きに変わりつつあるということを実感することができる。常識を破られる一冊。
④山岡淳一郎『後藤新平 日本の羅針盤となった男』
社会起業家風の作品からは一転して、戦前で最も先見性と行動力のあった政治家の評伝。日本史履修者者じゃないと知らないかもしれないが、まさに縦横無尽の活躍を繰り広げた。
東京市長の際には、関東大震災後の復興計画を策定。環状線と山手線による機能的な普請によって、首都機能を強化。東日本大震災の後の日本だから彼の事跡をたどる意味がある。
私のロールモデルの一人です。歴史好きにはぜひ読んでいただきたい作品です。
⑤司馬遼太郎『峠』
最後は、私の地元である新潟県長岡市の英雄であり、幕末において突出した先見性を持ち、孤軍奮闘した河井継之助を活写した司馬遼太郎の隠れた代表作『峠』です。
読んで損が全くない。青春小説であると同時に歴史小説!
ラストシーンで私は歴史小説で初めて号泣しました。当時はまだでしたが、ドラマ化、映画化(2021年夏公開)されています!
こんな感じで、3日に1回投稿をしていこうと思います。リバイバル企画です。また明日、よろしくお願いします!
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