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新入生へのおすすめ本part10~起業家魂に火をつけろ!

新入生のみなさんへ。この連載も一旦リバイバルとしては終わりです。次の連載準備も進んでいます。

多くの大学で新入生となった皆さんは、新鮮な息吹をもたらすことができるので、大学生全体にとっても社会にとっても財産だと言えるでしょう。

しかし、新鮮さもつかの間、旧来依然としている「古い」日本的な側面、「よくない」慣行にあなたたちが向き合うことも多いでしょう。そんなときに、おすすめ本を手に取ると、何か見えてくるかもしれません。

この連載の最後は、もはや「起業家魂に火をつけろ!」というメッセージが前面に出ている本しか扱いません。あなたたちが挫折しそうになった時、あるいは勇気をもらいたい時に読み返すべき本を5冊選びました(2011年から色褪せていないものばかりです。)。

①藤井大輔『「R25」のつくりかた』
日本の戦後における起業家魂の総本山とも言うべき、リクルートの関連本を2つ今回は紹介します。

理由は、2つ。1つは、純粋に読みやすい立ち上げの物語だから。もう1つは、社長や重役ではなく、1社員の目線で起業家魂が分かるからです。アントレプレナーシップとは、リーダーのものではなく、全員のものだということを読むことで体得できます。

活字離れ著しいと呼ばれたターゲットに読まれる雑誌を作ろう、というプロジェクトの全貌が分かるすばらしい本です。

②平尾 勇司『Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方』
今度は、日本にクーポン文化を根付かせようとしたHot Pepperの挑戦です。

またまた最高に面白いです。事業における創意工夫の方向性、それぞれの社員の動きの設計など実に参考になります。また、平尾さん自身にとってもこの戦いは、撤退の許されない戦いだったことも物語を熱くしています。

③田坂広志『未来を拓く君たちへ』
人生観の詰まった、前向きになれて挑戦できるいい本です。

何を青臭いことを言っているんだ、と筆者を思う人もあることでしょうが、社会起業家ブームの前から、本当の「ビジネス」について語ってきた彼の言葉はずっしりと重いですが、読みやすいと思います。

④B-ing編集部『プロ論。』
私が高校生だったときに、そうだ将来自分の名前としてとして世に出たい、と思ったきっかけとなった本です。

それぞれのプロたちへインタビューし、「どうやって、その仕事を見つけたのか」をまとめた本です。実に多彩な人へインタビューしています。自分の中に種を蒔く本として、いいと思います!

⑤ジョン・ウッド『マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった』
この本を最後に選んだのには、理由があります。

作者のジョン・ウッドは、大企業になっていくマイクロソフトで仕事をしていますが、どこか納得感がない生活を送っている気がしてなりません。そんなときにヒマラヤへのトレッキングの途中、本が古いままの図書館を見て、衝撃を受けて、NPO法人を立ち上げたという人物です。

いつでも起業家魂を発揮していい、ということがよく分かる本です。「起業なんて若いうちにやんなきゃ、できないんだろう」といった前提をすべて崩してくれる作品です。


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