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新入生へのおすすめ本part8~インターネット・Webの未来が知れる本
まだまだ続けます。
今回は、インターネット・Webの未来が知れる、と2011年当時に思って紹介した本たち5冊を紹介します。もちろん、トレンドも変わったし、話題だけを浚った本ではないと思っているので、まだ通用する議論があると思っての紹介です。
①梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ-オープンエデュケーションと知の革命』
筆者は、ご存知の通り、『Web進化論』の著者として、有名です。
その筆者がオープンエデュケーションを専門とする飯吉さんとコラボレーションして生まれた作品。Webが教育の現場にどういう影響を与えるのか、その可能性とは何かが分かる本です。GIGAスクールの流行りの今だからこそ改めて読み直す価値があるかもしれません。
②クリス・アンダーソン『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』
この筆者は、誰かと言うと「ロングテール」という言葉を生み出した人。
その彼が今度は、Web上に広がる<無料>のビジネスモデル、そして、贈与やボランティアに基づく、新しい経済圏を語った本です。若干、お高めですが、事例研究多数で翻訳の出来もいい本です。買いの1冊です。サブスクリプションモデルが浸透した、今もたぶんに色褪せない側面がたくさんあります。
③ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ『ウィキノミクス-マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』
この作品は、2007年に邦訳が出来た作品ですが、未だに通用している議論の導入となった本です。
インターネット上で、ウィキペディアに代表される、リーダーがいないけれどもマスコラボレーションにのいない作品が完成していく様を「ウィキノミクス」と読んでいます。その範囲は、②と共に、金鉱山の鉱脈探しからソフトウェア作成までかなり幅広いです。
こうした「マスコラボレーション」が現状どうなっているのか、追跡はできていませんが、一つのWEBが提示した理想の形についての記述です。
④ジェームズ・スロウィッキー『「みんなの意見」は案外正しい』
この作品は、衆愚に陥ってしまうと常識的にはされている、「みんなの意見」が案外正しいんじゃないか、ということを予測市場などの事例研究で紹介しています。民主主義理論を専攻したい私としては、それが正しければいいんですが、最近のTwitterなどを見るとそれもなぁ……(嘆)って感じです。
と、2021年当時に書いていますから、さらに「分断」が進んだ時に、読み返してみるとどういう印象になるかも一興かもしれませんね。
⑤村井 純『インターネット2―次世代への扉』
日本における「インターネットの父」、村井純さんの1998年の新書です。
インターネット上の課題をマッピングしたような構成になっていますが、どのような課題があって、どう対応できるのか、あるいはどういう可能性があるのか、をきちんと述べています。「さすが!」の一言。最後になんですが、導入版として一読したらどうでしょう?
その後、もう1冊「インターネット新世代」という新書も出ています。
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