haradandy
父親の育児に関する記事をまとめています。 できるだけ学術データを使用しています。
意思決定支援に必要な臨床哲学の基礎に関する記事をまとめています。
記事の概要理学療法士の仕事に就いた。 患者さんの死や苦しみなど、答えのない問いに悩まされる。 「生きる意味」や「人間の苦しみ」、「死」など哲学的思考を深めていく。 哲学的思考とそこから作り上げたケアを実践。 哲学的思考を社会のコミュニケーションや教育にも広げていく。 理学療法士をしながら、哲学的思考をアウトプットしている。 自己紹介はじめまして。 haradandy(ハラダンディー)と申します。 名前の由来は中学校からのあだ名で、お察しのように本名は原田です。 ま
誰にでも”欠点”というものは存在する。 そして、本当はみんな自分の欠点には気づいている。 しかし、多くの人がそこから目を逸らしているように感じる。 そう言う私も同様である。 ずっと、ずっと、自分の欠点には気づいていた。 気付いていながら、目を背けていた。 欠点を見なくてもすむように、長所を伸ばすことに没頭した。 知恵がつくと、ダミーの欠点を用意したりもする。 ダミーの欠点とは、指摘されても傷つかず、自ら公表できる欠点のこと。 真の欠点は、指摘されると心がえぐ
セラピストとして、できることなら話しをする前から「この人なら話しを聞いてもらえるかも」と思ってもらいたいものです。 これも一種の非言語的コミュニケーションなのかと思っています。 特別な技術を使っているわけではありませんが、 座って話しを聞くこと 話す位置取り は意識して行っています。 それを実感するエピソードがあります。 それは、患者さんを交えて、ご自宅での生活について話し合いを行った後のことです。 これは、話し合いの後に患者さんから出た言葉です。 この前みんなで
「わたし」という存在が分かる動物人間は、鏡を見ればそこに写っているのが自分だということが分かります。 人間以外では、チンパンジーやゾウ、イルカなど極少数の動物にしか自己認知(自分という存在が分かること)は存在しません。 「私」と「あなた」という認識は、限られた動物だけが持つ非常に特別なことなのです。 自己認識の実験さて、チンパンジーを用いた自己認識の実験報告によると、 密室で一人でけ育ってきたチンパンジーは自己認識がない。 ガラス越しに他のチンパンジーが見える環境下で育
2018年の国際学習到達度調査(PISA)で、日本の読解力が15位(全81か国)にまで大幅に順位を落とし、世間的にも問題になりました。 しかしながら、個人的には読解力だけでなく、文章の表現力も低下しているように感じます。 それを実感したのは、私が時おり行っている悩み相談です。 とにかく相談内容の文章が分かりにくいのです。 質問者の中には、 「自分でも内容が分からなくなっています」 「文章がおかしくてすいません」 と自覚のある人もいます。 一説には、SNSやLINEで単語・
時々、悩み相談に答えています。 相談内容を読んでいると、「死にたい」というワードがあまりにも多用されています。 「仕事に行くのが辛い。死にたい。」 「学校に行きたくない。死にたい。」 このように、あまりに簡便に「死にたい」というワードが使われているように感じます。 当人たちは本当に苦しんでいるのですが、その表現方法が「死にたい」しかないというのは問題に思います。 これは、良いことも悪いこともすべて「ヤバい」で表現するのと同じように感じています。 このような状況の原因の一
この記事では、私がタイトル買いした本を紹介していきます。 今回紹介するのは・・・ 書籍紹介哲学ってなんだ 竹田青嗣(著) タイトル買いした理由哲学という言葉は、日常生活でもよく聞く言葉だと思います。 しかし、実際に哲学の説明を求められると答えられない人がほとんどだと思います。 そのような理由があり哲学の基本を知りたくて購入しました。 ここが読みどころ哲学は、世界の「真理」をつかむための思考法ではなく、誰もが納得できる「普遍的」な世界理解のあり方を作り出すための方法。P2
少し前ではありますが、若者たちの間で「親ガチャ」や「遺伝子ガチャ」、「環境ガチャ」などの言葉が使われるようになりました。 「ガチャ」とは、いわゆるガチャガチャのことで、何が当たるかは運次第ということです。 そのガチャというものが、自分の人生に関わるものにも使われるようになり、生まれた言葉です。 つまり、人生は生まれ持った能力や環境で決まるという考えです。 確かに、遺伝子や環境が大切なのはその通りだと思います。 遺伝子がなければ親子の顔は似たりしません。 また、平和な日本と
私は普段、医療職として働いていおります。 特に高齢者の方との関わりが多いのですが、子どもとの関係が良好な人(父親)もいれば、ほぼ無視されているような人もいます。 結論として、子どもに対して無関心な父親ほど、子どもとの関係性は最悪です。 その理由を、エピソードを交えながら紹介します。 夫と子どもの関係性が悪い 70歳代・女性のエピソード抜粋 「今はシングルマサーが多いと聞きますが、私も若い時はシングルマサーみたいなものでしたよ。」 「夫は子どもとほとんど関わらないし、休日
私たちの周りに蔓延する目的志向。 現代人の行動には、常に目的が要求されます。 そして、目的達成を煽る様々なコンテンツが山のように発信されています。 かつて、哲学者のハンナ・アーレントは言いました。 「目的として定められたある事柄を追求するためには、効果的でありさえすれば、すべての手段が許され、正当化される。こういう考え方を追求してゆけば、最後にどんなに恐るべき結果が生まれるか、私たちは、おそらく、そのことに十分気づき始めた最初の世代であろう。」 まさしく、目的とは手段を正
季節のイベントが開催されたり、連休になったりすると、各地で様々なトラブルも起こります。 そして、一度ニュースなどで放送されると、「こんな時に行くのが悪い」、「こんなイベントは無駄だ」といった言葉で、非難する人たちが現れます。 さて、そうやって非難する人たちの言葉を見渡すと、社会の中で起きた問題を、『国を統治する側の視点』で語っているように思えます。 トラブルがなく平穏な状態がよい。 無駄なことにお金を使うべきではない。 他人に迷惑をかけてはならない。 などなど。 国民の
現代社会では、至る所で私たちにお願い事をされます。 ただ生きているだけでも、お願いされるのです。 健康のために毎日ウォーキングしてください。 週に2-3回は筋トレしてください。 バランスのよい食事を摂ってください。 7時間以上の睡眠を撮ってください。 早寝・早起きの生活リズムにしてください。 糖質・脂質・塩分の摂取に注意してください。 エビデンスを提示してください。 しっかり働いてください。 成功者のビジネスモデルを参考にしてください。 お金を稼いでください。 残業はしない
私たちは、ただ生きているだけも『嫌なこと』が沢山あるものです。 嫌なことは、家庭や職場、趣味の場など、日常のありとあらゆるところで引き起こされます。 嫌なことが起きた日は、一日を陰鬱な気分のまま終わることも少なくないでしょう。 だからこそ、嫌なことを逆の視点で考えてみたいのです。 『嫌なこと』というのは、嫌悪感を感じる出来事のことです。 人間にとって嫌悪感とは、生存のために必要な感情でもあります。 嫌悪感を感じることを逆説的に考えると、それは“自分にとって大切にしているも
人間と一括りにしても、身体の大きさや脳や各臓器の機能には個体差が存在し、その強さにも差があります。 身体の大きい方が強いかと言えば、そうとも言えません。 身体的なぶつかり合いの強さだけでなく、特定の病気のなりやすさやなどの強さも存在しているからです。 そういった意味で、私たちは誰もが弱さを抱える存在です。 つまり、「生きている存在としての弱さをともに持っている」という根本的な意味において、私とあなたは対等なのです。 ただし、瞬間瞬間の私とあなたは必ずしも対等ではありません
無能という評価は存在しない昨今の,ビジネス系SNSを見渡すと,いわゆる「できる人」が,仕事における自らの有能ぶりの高らかに叫んでいるのを目にします。 そして,仕事がうまくできない人たちは,『無能』と蔑まれています。 さて,人間は理由(原因)を探る生き物と言われています。 何事にも理由を求め、理由がないと安心できないのです。 仕事においては,計算力や行動力などと言った,『能力』というものを行動の原因と考えます。 しかしながら,人間の能力というものは,知覚することができません
会社概要大阪の心斎橋にオフィスを構えるその会社は、一見して何の会社か分からない。 真っ黒な看板を掲げると共に、自らをブラックな企業と名乗り、オフィス内は黒でコーディネートされている。 この真っ黒な会社の名は、『トゥモローゲート株式会社』。 「大阪で一番オモシロイ」と言われることを目指す会社である。 この会社の企業理念は以下の通りだ。 【企業ミッション】 世の中にきっかけを。 【企業ビジョン】 世界一変わった会社で、 世界一変わった社員と、 世界一変わった仕事を創る。