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楽曲「Birthday」について

Payaoです。

昨年末に配信が始まった「Birthday」という楽曲についての記事になります。この楽曲はアルバムSIDE CARに収録されています。

MV(なぜかグレーアウトされちゃってますけど普通にみえます)

Tune core magazinにも取り上げられました。

とても想い入れのある楽曲で、サビのメロディが生まれたのは実は5年ほど前。前身のバンドが解散し、丁度途方に暮れている頃でした。音楽から離れる生活を選択し、サイクリングにはまっていた時期です。

川原をサイクリングしながらぼーっと川をみていました。夕方日の光に照らされて水面がオレンジ色に乱反射し、とても綺麗だったのを覚えています。夢がなくなっても、目の前の綺麗なモノ、美しいものをしっかり見て、そこから小さな幸せを噛みしめることが出来たらきっと幸せな人生なんだろうな、と挫折したばかり傷心の心で考えていたのだと思います。

その時ふと「誕生日おめでとう、あと何回君にいえるだろう?」そんなフレーズが浮かびました。毎日の何の変哲もない日々の1日1日を大切にしたい、そんなことを感じていたから思いついたフレーズかもしれません。

そこから時間がたち、Payaoとして活動を始めて半年、2ndアルバムコンセプトを考えていました。その時、既に発表したGrasshopperとは全くことなる人の心の切なさや温かさを体現したい、そんなイメージを与えてくれる曲としてアルバムの中心にこのBirthdayを置くことにしました。

誕生日は記念日です、だれもが嬉しい、自分が主役になれる日。となりの人があなたの誕生日を心からお祝いしてくれる素晴らしい日です。

「誕生日おめでとう」あと何回君にいえるだろう?」

しかし同時に、この誕生日を永遠には祝えないこと、その回数に限りがあることも皆知っています。その切なさ・儚さを考えるととても胸が苦しい気持ちになります。だからこそお祝いをする、今を噛みしめて、大切にしなきゃいけない、それも理解してます。でもこの寂しい気持ち、いつかいなくなる怖い気持ちをどう昇華していけばいいのか、心の持ちようがわからなくなることが僕にはあります。

いつか来る「別れ」すら感謝できる、受け入れられる人間になりたい、そんな歌を歌いたい。そんな想いを持ってこの楽曲を作り始めましたが、ずっと悩みました。この切なさをどうしたら受け入れられるのか、分からなかったからです。

この曲の最後にどんな言葉を添えたら僕らは別れを受け入れられるんだろう。時間が経ってしまうことの儚さを愛することが出来るんだろう。

何週間も考えました。そして一つ僕なりの答えを見つけました。

それは
時間が過ぎていくから、その人と出会えたという事実です。
出逢わなければ別れることさえできなかったという事実です。

さようならが言えるのは、はじめましてがあったから。これらは表裏一体で、すべての出来事に共通していること。出会えたことの奇跡を僕らはすぐに忘れてしまうけれど、それをいつまでも大切に思い出せるように。僕は一生を懸けてこの歌を歌っていきたいんだなと思いました。

何か苦しい別れをした人、何かを諦めなきゃいけなかった人。
そんな人に、出逢ったことの奇跡を感じてもらえますように。
別れを受け入れられますように。
この曲を捧げます。

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