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ケンカするほど夫婦関係が強まる

あなたは、ケンカや対立、いざこざが全くない、そんな夫婦関係が理想だと思っていませんか?

実は、夫婦関係を良好に保つために、むしろ、ケンカが有益なのです。

テキサス大学のリサ・ネフ教授は結婚して半年以内の新婚夫婦61組を2年半の期間、調査しました。

その結果、結婚後の数ゕ月以内に、ちょっとしたケンカをしてそれを乗り越えた夫婦は、全くケンカしていない夫婦よりも、その後も親密で良好な関係を築き上げることが分かりました。

もちろん、結婚直後に浮気や借金が発覚するなど、致命的なトラブルは即破局に至る可能性がありますが、ちょっとした意見のぶつかり合いや口論は、むしろ関係を強固にする効果があるということです。

米国ベイラー大学のキース・サンフォード教授も734名の既婚者と同棲者を対象にした調査で「ケンカをすることは有益だ」との結論を導いています。

夫婦関係を長続きさせるためには、ちょっとした喧嘩をしては仲直りをする、気まずくなっては修復をするということを繰り返していくと良いということです。

逆に「自分さえ我慢すれば丸く収まるんだ」なんて考えて我慢したりすると、その我慢が蓄積していって相手への怒りが増幅していったり、あるいは相手と良い関係を築く気力がなくなったりしがちです。

あるいは溜まりに溜まったものが爆発して、相手に一気にぶつけることで、もう修復のしようがないような大ゲンカになったりすることもあります。

僕はこの話しを聞いて、筋トレと一緒だなと思いました。

筋トレをすると激しい伸縮運動により筋繊維が損傷を受けます。損傷を受けた筋繊維は、やがて修復されますが、最終的には損傷前より肥大します。より大きくなって回復することから、これを「超回復」といいます。筋肉は破壊を経て、以前よりも強くなるのです。

破壊と修復により、より強くなるというのは、筋トレも、夫婦関係も同じなのです。

僕自身、結婚当初からこの最近まで、夫婦ケンカなど全くしない、日々笑顔でずっといられる、そんな夫婦関係や家庭が理想として描いていました。

ところが、実際は、ちょっとしたことでお互い言い合い、責め合いして、その度ごとに、理想とほど遠い状態が嫌になりました。

ただ、ケンカすることによって、夫婦関係が以前よりも関係が強固になると思うと、ケンカすることの罪悪感が減ってきました。

むしろ、ケンカを避けるために、言いたいことを我慢して、耐え忍ぶほうが不健全だと感じるようになりました。

一切夫婦ケンカをしないことを理想とするのではなく、日頃から、夫婦間で、お互い小出しに言いたいこと言い合って、時に小競り合いしつつも、その後、うまくケンカの幕引きをしていくことを目指していきましょう。


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