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「母の日がつらい」というパートナーの心理があること知っていますか?

昨日は母の日でした。

母の日が近づくと、母の日に関する記事やPRであふれました。

LINEでは、「母」「ママ」「いつもありがとう」などのキーワード含むメッセージを送信すると、背景画面に花束を持ったLINEキャラクターが出現する仕様になっていました。

母の日は、とても前向きな気持ちになるようなイベントに思えます。

一方で、母の日が近づくと、心がざわめいたり、憂うつな気持ちになる人がいることを知っていますか。

ある女性の事例


2024年5月12日の朝日新聞に、50代の女性の事例が掲載されています。その一部を抜粋してご紹介します。

 「母の日って何であるんでしょうか」。神奈川県に住む非正規社員の50代女性は、5月の第2日曜日が近づくと気持ちが沈む。
 母親は「小学校の友達10人に聞いたら10人が『きれい』と言う」人だった。だが、家ではいつも不機嫌で、激高して女性を家から閉め出すこともあった。ギャンブルにはまった父親や、パート先の同僚の愚痴をこぼしていた。
 「母は『地雷原』。一緒にいて安らぐことはなかった」
中学生の時に生理の周期が早まり、医者に行きたいと訴えたが、「婦人科なんて何されるかわかってるの?」と一蹴された。
 高卒で働きに出て、月12万~13万円の給料のうち1万円だけ手元に残し、残りは家に入れた。母の日が来れば、気を使ってブランドものの財布などを贈った。「機嫌が悪くならないようにする、『掛け捨ての保険』みたいだった」
 ある日、母からテーブルにあったおかずを「食べて」と言われた。変な味がしたと思い、尋ねると「やっぱり、そう?」。悪びれる様子はなく、「悪くなっているかわからなかったから、食べさせた」と言われた。
 毒味をさせたのか。大事にされていない。いつか「ありがとう」と言ってくれると期待して尽くしてきたことが、バカらしくなって家を出た。28歳になっていた。

『朝日新聞』より

誰もが母親と良好な関係を築いている訳ではありません。

子どもに暴言を吐いたり、自分の思いどおりにコントロールしようとしたり、身体的な虐待を繰り返す、いわゆる毒親だっているのです。

母親からされたことがトラウマとなり、大人になっても生きづらさを抱えている人は一定数いるのです。

僕の妻の例


僕の妻も、まさに「母の日がつらい」人間の一人です。

妻は、母親から、日常的な言葉による虐待や食事を与えられない、風呂に入らせないなどのネグレクトを受けてきました。

僕の妻が繰り返す「母の日」のエピソードにこんなことがあります。

妻が小学生の頃、朝早くから日曜学校として教会に行くのが習慣になっていました。

母の日、子どもとして、少ない小遣いを工面して、カーネーションを買って帰ったそうです

昼前に帰宅してみると、部屋は真っ暗。母親は昼過ぎまで寝ているというのが日常茶飯事でした。昼食は用意されていません。

夕方になってようやく起きてくる母親。

妻がカーネーションを渡そうとしても、受けとろうともせず、そのまま放置。

妻は、いまだに、その時の情景や、絶望感をリアルに思い出されるとのことです。

そんな妻にとって、母への感謝を強制するような雰囲気の「母の日」はしんどいものなのです。

妻が母の日当日、LINEの母の日仕様や新聞の母の日の広告を見て、こんなことを言っていました。

「母の日から一線を引きたくても無防備に晒されて嫌な気持ちになる」


「母の日」がつらい人への関わり方


身近なパートナーや友人の中には、様々な母子関係があるということを理解すべきでしょう。

母子が良好であることを前提に、安易に「母の日何買った?」「どんなお祝いするの?」などというべきではないのです。

このような妻の状況について、今ではだいぶ理解は進みましたが、以前はそのようなことはありませんでした。

母親の愛情を存分に受けとった僕に対して、妻はねたましい気持ちを持っていました。

僕の母親存命中は、「あんたと母親は、お気楽な関係でいいわね」などと吐き捨てるように言うこともありました。

そんなひどい母親にもかかわらず、妻は、母を見捨てることはできず、今年の「母の日」には、施設に入所している母親のところに、プレゼントをもっていました。

そんな母親は見捨てればいいじゃないか、出来る限り距離を置けばいいじゃないか、第三者からみるとそう思えるかもしれません。

妻としては、母親に強い怒りや拒否感を持ちつつも、

「母の日に、他の入所者が訪れるだろう時に、寂しいおもいをさせたくはない」という気持ちや

「母親のことを心から感謝できない自分は酷い人間なんじゃないか」という自分を責めるような感情があるのです。

親との関係、特に母親との関係は、本当に複雑だと感じます。

愛情を沢山受けとった僕には、妻のそのような苦しみは一生理解できないかもしれません。

ただ、少なくとも、妻の母親に対する一見矛盾するような言動の背後には、複雑な気持ちがあるということは、分かっておきたいと思います。


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