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尾崎檸檬
2021年3月30日 21:18
今回は歌人、木下龍也さんの本「天才による凡人のための短歌教室」を読んだお話。タイトルのインパクトにかなり持っていかれそうになりますが、読んでて「なんだこいつ!上から目線で偉そうだな!!」とイライラはしないのでご安心を。笑一言で表現するなら「クセの強い短歌の教科書」という感じでしょうか。木下さんが短歌に出会いハマるところから、短歌業界での生き方(お給料のお話も…笑)まで。これから短歌
2021年3月18日 15:02
今回は最果タヒさんの詩集「愛の縫い目はここ」について。人生初の詩集を読みました。縦書きと横書きの詩が交互に掲載されていて、普段小説の縦書きに見慣れている僕にとってはそこも新鮮でした。全部で43編の詩が収録されています。その中で僕が印象に残った詩を一つ。「坂道の詩」という詩です。小中高大と地元から一歩も離れずに生きている僕には少なからず負い目がある。それは安全地帯にいることからなのか
2021年3月13日 10:33
生まれて初めて短歌を読んでみた。きっかけはシンガーソングライターの尾崎リノさん。彼女がインタビュー記事で「作詞は短歌から影響を受けている」というお話をされていて、おすすめの短歌集としてこの本を挙げられていたから。正直短歌なんて古臭いというか冴えないイメージを持っていたけど読んでみてびっくりした。全然そんなことない!もちろん昔のいわゆる"和歌”というものはそうなのだろうけどこの本のような現代
2021年3月11日 21:54
想像ラジオ/いとうせいこう数週間前に背表紙が気に入ったからという理由で手に取ったこの本。それを今日読もうと思って本を開いて驚いた。この本の題材は十年前の今日、東日本大震災だった。これもなにかの運命かと感じながら読み進める。地震による建物の倒壊や津波により生死の境を彷徨う人たちの間にだけ聞こえる「想像ラジオ」。ラジオDJアークの軽妙な語り口調とそのリスナー、さらになにかのきっかけで想像ラ