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お笑い関係あれこれ

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お笑いに関する記事をあれこれまとめています。
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2022年4月の記事一覧

特技を作らされました

特技を作らされました

 お笑い芸人を抱えた事務所のホームページに行き、それぞれの芸人のプロフィールを見ているとほぼ必ずある項目として、趣味や特技があります。中にはウケ狙いなのか何なのか、そんなものを公表してどうするんだという疑問を禁じ得ないものも見かけます。

 私、恥ずかしながら最近になってようやくその意味が少し分かって参りました。何らかの仕事に繋がるかもしれない。そのための趣味や特技なのではないかと。

 特にお笑

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漫才は定義されない

漫才は定義されない

 M-1グランプリ2020で優勝したマヂカルラブリーのネタが議論を呼んだのは、お笑いが好きな人なら多かれ少なかれ聞いた話でしょう。俗に「漫才論争」と称される一連の議論は「マヂカルラブリーのネタは漫才か否か」というただ1点に絞られます。

 漫才論争における当事者のひとり、マヂカルラブリーの野田クリスタルさんは漫才かどうかの境界線を引くことで世間に答えました。

 詳しいことは上記リンク先に書かれて

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トークのもらい事故

トークのもらい事故

 毎日のように頭の悪い発言をしておりますと、幸いにも「また星野が変なこと言ってる」みたいな感じで笑ってもらえるようになりました。そうすると、たまにまぐれ当たりでものすごく笑ってもらえる時もあるんです。

 その日も職場で業務連絡の合間に意味不明なワードを言ってみたところ、まぐれでみんなの笑いツボに激ハマりしてしまい、仕事中だというのに場を盛り上げてしまいました。たまたまよその部署の上司が近くにいた

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手相でユーモアが分かるのか

手相でユーモアが分かるのか

 島田秀平さんと言えばお笑い芸人出身の占い師のひとりでございまして、その中でもお笑い芸人らしさをかなり残しているタイプです。最近では元相方とお笑いコンビ「号泣」を再結成させ、一部で話題になりました。ガッツリ占い方面に舵を切ったゲッターズ飯田さんとはその点で対照的です。

 島田秀平さんはお笑い芸人らしさを残したまま占いガチ勢になったため、手相にオリジナルの名前をつけたり、手相を扱った漫談をしたり、

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どこにでも長大語一派はいる、もちろんお笑い業界にも

どこにでも長大語一派はいる、もちろんお笑い業界にも

 以前にお笑いコンビまたはグループの文字数を調査したところ、95%が3文字以上11文字以下に収まっているという結果になりました。

 調査の対象はM-1グランプリ2021に参加したプロまたはフリーの芸人だけでしたが、それでも2286組もいらっしゃいまして、これだけの数ならば恐らく統計学的にも国内に存在する全漫才グループの傾向とさほど変わらないと考えられます。

 残りの5%は当然、2文字以下か12

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笑いに関する名言集――藤子・F・不二雄、上岡龍太郎、シェイクスピア、おまけで孫子

笑いに関する名言集――藤子・F・不二雄、上岡龍太郎、シェイクスピア、おまけで孫子

 みんな名言が好きなんだな、という事実を、書籍やネットで山ほどある名言集から間接的に知ることができます。何かのテーマに絞った名言集も珍しくない。

 「笑い」に絞った名言集もあるにはあるんですが、まだまだ限定的で発展の余地があると感じました。そもそも私自身、笑いの名言にどんなものがあるのかまだよく知りません。じゃあ、ちょっとずつ集めてみればいいやと思いました。何だったらここで公表してみてもいいんじ

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ダチョウ倶楽部の団体芸は特別よくできている

ダチョウ倶楽部の団体芸は特別よくできている

 「団体芸」とか「集団芸」とか呼ばれるものがあります。集団――具体的には3人以上――の人の間で繰り広げられる決まったやりとりを指します。主に「平場」と呼ばれるネタ以外の場所、例えばバラエティのトーク番組などで使われることが多いイメージです。

 団体芸が強いのは吉本興業の芸人という話をチラホラ聞きます。吉本はそもそもお笑い芸人の数が多いので、その手の芸に適しているとも言えます。その上、縦にも横にも

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みつまJAPAN'さんで見るウィキペディア

みつまJAPAN'さんで見るウィキペディア

 ウィキペディアの存在を知り、見始めるようになったのは2007年前後だったと思います。最初は、「ユーザーが自由に記事を執筆できるフリーの百科事典」という革新性は全く知らず、ただ単に「なんか便利なサイトがあるな」と喜んで使い倒していた記憶があります。

 何しろ、当時には既にお笑い芸人の記事もたくさんあったんです。もちろん、情報の正確性が問題なのは当時から言われておりましたけれども、それ以上に膨大な

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