見出し画像

手相でユーモアが分かるのか

 島田秀平さんと言えばお笑い芸人出身の占い師のひとりでございまして、その中でもお笑い芸人らしさをかなり残しているタイプです。最近では元相方とお笑いコンビ「号泣」を再結成させ、一部で話題になりました。ガッツリ占い方面に舵を切ったゲッターズ飯田さんとはその点で対照的です。

 島田秀平さんはお笑い芸人らしさを残したまま占いガチ勢になったため、手相にオリジナルの名前をつけたり、手相を扱った漫談をしたり、時には占い嫌いで有名な有吉弘行さんから強烈にいじられたりと、キャリアを生かした占い仕事を展開しております。

 私、たまたま島田さんの手相漫談を視聴する機会がありました。お笑い芸人で培った話術を武器に、分かりやすい手相トークを繰り広げておりました。

中でも印象に残った話があります。島田さんは手相の線にいろいろ名前をつけておりまして、「ユーモア線」というものもあるのだとか。

 詳しい説明はリンク先にございますけれども、該当の部分にある「く」の字の線、これがあればあるほどユーモアがある人なのだそうです。島田さんの話だと確か芸人で最高が明石家さんまさんの6つ、最低がますだおかだの岡田圭右さんでゼロだそうです。

 ちなみに私は4つあります。早くも島田式手相占いの信頼性が早くのグラグラに揺らいでいますけれども、そんな話を仕入れたからには、とある人に言わねばなりません。私の知り合いで唯一のお笑い好きであり、お笑い絡みの情報交換相手でもある澤田さんという女性です。

 澤田さんについては過去に3回ほど扱いました。ヨネダ2000のネタを初めて見た澤田さんは「突っ張りの形が間違いすぎて笑うどころではない」という、よく分からない指摘をしていました。

 錦鯉のネタでは「猿を捕まえるカゴはもっと大きくなくてはいけない」という、誰目線の話なのか意味不明な話をしていました。

 ZAZYさんに至っては「何かの最終形態を考えると人は羽を生やす傾向にある」という、お笑いと関係のない法則性を見出していました。

 澤田さんの人となりを少しはお分かりいただけましたでしょうか。最近では「面白い話を仕入れたい」という理由から部下にプレゼンをさせる研修の計画を立ち上げるも、合間に手品を入れるとかクイズ大会を挟むとかそういうオプションを足しすぎたせいで幹部の方々が噂を聞きつけて「俺も参加する」「私も見学したい」と言い出しているらしく、「もっとコッソリやるつもりだったんですけど」と文句を言ってました。

「それってレクリエーションって言うんじゃないんですか?」
「研修です」
「いやいや、レクリエ――」
「研修だって言っとろうが」

 澤田さんは頑なです。

 そんな澤田さんにユーモア線の話をしました。「私もありますよ」と澤田さんは言いました。「いくつ?」「6つあるんですけど」。まさかの明石家さんまさんレベルですか。確認してみたら本当に6つありました。やっぱり今までの訳の分からない発言は狙ってやっていたに違いない。とにかく、私はすぐに伝えました。

「島田さんが言うには明石家さんまさんと同じレベルだそうです」
「私、あの人で笑ったことないんですが」

 そうでした。澤田さんは明石家さんまさんで全然笑えないという、日本人では極めて珍しい病にかかっていました。なんか彼の面白いと思うことがことごとく澤田さんのツボを外していくんだそうです。

 しかし、ユーモア線6つです。それもまたボケかもしれない。私のツッコミがどれほどのものか試しているのかもしれない。そう思ってツッコんだら変な空気になりました。やっぱり明石家さんまさんはマジでダメみたいです。

 とりあえず、島田式手相占いが当たってるのか違ってるのかはよく分かりませんでした。そもそも占いとはそういうものでしたか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?