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深夜、堕落したブルーライト、ぼくら勝手に孤独になって輪廻。

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散文詩/自由詩まとめ。
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2019年12月の記事一覧

だれにも歌われないクリスマスソング

 

わざと吐いたため息が白くなる、雪は降っていない、聴きたかった曲や歌いたかった曲がシャッフル再生で流れてきたときだけはカミサマも運命も信じちゃいそうになる、けれど、その瞬間に過去も未来も価値を失ってしまうから、音量をあげた、ロックスターもロックスターになれないぼくらもざっくり平等にいつかみんないなくなるけど、音楽も言葉も永遠だよ。永遠、えいえん、エイエン、子どものように繰り返す、絶対忘れな

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レプリカ・ナイトメア

 
布団から這い出して、くらいキッチンの蛇口をひねってひとり水を飲む瞬間以外、いきている、と、思えなかった。
午前4時、深夜ですか、もう朝ですか、きっと朝だと呼ぶひとにホットミルクを差し出してもらえば悪夢を見ることもないのかもしれません。それでもあの水の音とのどを通るつめたさに洗い流してもらわないと、わたし、ひとり昨日の亡き骸になってしまうのです。
 
 
ブルーライトはおとぎ話をうたってくれる

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真冬のサイダー・メモリーズ

 
ぱち
ぱち
ぱちん
 
もう音しないね
 
 
気のぬけたサイダー
ぼくら時々なにもかもどうでもよくなるから
晴れの日 倒したグラス
一滴もこぼれない みずいろ
夏のあいだに飲み干してもらえなかった
飽きられたサイダー
もうさみしくなるくらい寒くなって
凍ってしまったらしい
赤いストローの先端
百円のライターで火をつけたら
アロマキャンドルみたいに
ゆっくり溶けていったりしないだろうか
あの夏

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ぼくのわたしのしょうらいのゆめ

 
美しく花瓶にささった姿しか知らない君の言う「はなやさん」

プリキュアになれないことは知ってるしせめてとびきりやさしくなりたい

月でただ架空のうさぎを探したいそのためだけの宇宙飛行士 

でんせつの勇者になるのはアイツだしおれは吟遊詩人とかがいい

しあわせにただしあわせになりたいですほかにやりたいことはないです

 (連作短歌『ぼくのわたしのしょうらいのゆめ』)

 

 
 

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せかいいちおだやかなカウントダウン

 
真夜中、の、静けさ、規則的にきこえる音がわずらわしい、重たい身体をぎこぎこと動かして秒針だけをもぎとって食べてしまったから、おなかの中でずうっとかちかちと音がしている。時限爆弾みたいだと思った、あと何年、何ヶ月、何日、何時間、何分、何秒後か、その時が来たらきっとぱぁんと爆発する爆弾、それでも壁掛け時計の鳴き声よりは心地よかったので心臓はゆっくりと睡眠の準備をしている、はじめからここにあるのが、

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ケーキナイフと虚言症

 
どうぶつが細胞のために嘘をつくこと、愛おしがれるの、カミサマだけかもしれないけど、それならわたしそうなりたかった、妄言、甘い囁きが身体のど真ん中をとおったあの瞬間にしんじゃえればしあわせだったのかな、って、ひとりきりになるたび思う。
はだかになっても女の子の身体にはナイフを隠しておくだけのちいさなポケットがついている、手渡したら、心臓をひと突きしてくれるかしら、最後まで、間違うきみが見てみたい

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